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2016年度 組合員商品活動交流会  報告編 その2

 

組合員商品活動交流会は、コープの商品を知って、食べて、考える、
生協組合員と商品の生産者やお取引先のみなさんとの交流の場。

今年で9回目となるこの交流会には、九州・沖縄の生協から80人の組合員が集まりました。

会場となる篠栗研修センター(福岡)には限りがあり、この人数が精一杯。
そこで、参加できなかったみなさんに会場の様子や話されたことをお伝えしようと、
こちらCOOP WEB LABOにて、レポートしていきます!

組合員商品活動交流会は、コープの商品を知って、食べて、考える、
生協組合員と商品の生産者やお取引先のみなさんとの交流の場。

報告編その2は、『知るほど実感!おいしさのヒ・ミ・ツ』ブースでお聞きした酪農家さんのお話しです。

 

☆産地・生産者交流ブース 
他人事じゃない!酪農業の課題とやりがい。

2016.8.26

九州の生協組合員に届く「コープ牛乳(産地指定)」の産地は、熊本阿蘇山麓、大分日田くじゅう地域、鹿児島大隅地域の3カ所です。
今回の交流会には大分と鹿児島の生産者さんが参加してくださいました。

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熊本の酪農家の状況は、熊本県酪農業協同組合(以下、熊本県酪)の獣医師檜垣英子さんが報告してくれました。

 

4月の本震以降、1800回を超える地震が起きました。お乳を搾る牛の牛舎は、倒壊9、半壊18、一部損壊79とたくさんの被害がありました。
牛舎が倒壊して下敷きになる
などで亡くなった牛と、怪我をして処分された牛をあわせると150頭。
4月16日はタンクローリーの手配もできず、工場も被災して受け入れられないし
、道路も寸断していて、熊本県酪として初めて生乳受け入れができないこととなり、酪農家さんでは478トンの生乳が自主廃棄されました。
数軒の農家は廃業されました。休業中のところでは、国の補助等を使って再建をめざしています。

檜垣さんは、乳牛の基礎知識も教えてくださいました。
資料はこちら

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つづいてコープ九州で牛乳を担当している商品担当の新井さんより、日本全体の酪農や牛乳の状況が報告されました。

 

熊本の酪農家さんは大変な中、牛乳の生産を続けてくださっていますが、日本では全国的に、生乳生産量も減り、消費量も減り、酪農家数も減り、生乳不足が生じています。
その中で後継者が不足して、酪農の廃業も増えています。今日は消費者として何が大事なのかを考える機会にしたいと思います。

 

そしていよいよ生産者のみなさんからの報告です。

 

竹内マリ子さん(大分県湯布院町)

酪農を守る母ちゃんの会をつくり、後継者が続けやすいようにと活動をしています。今日一緒に参加している志賀成美さんも会のメンバーです。
大分には昭和39年には2315戸の酪農家がありましたが、平成元年499、18年231戸、28年118戸とどんどん減っています。これから先酪農家は増えることはありません。
野菜などでは、サラリーマンをやめて夫婦で新規就農という方がおられますが、酪農家は設備にお金がかかります。うちは、110頭を4人(夫婦と後継者夫婦)でやっていますが、機械に頼らないとできません。餌やりも搾乳も機械を使っています。お金がかかるけど、機械を使わないと人を雇わないとならないので、今はこれがベストかなとやっています。
一からはじめようとすれば億単位のお金がかかります。設備があったとしても牛1頭を入れるのに70万円のお金がかかりますし。
政府は今とにかく乳量を増やせというけれど、子牛を産んでからでないとお乳はでないので、2年間たたないとお乳は出ないわけで、今増やせといわれても間に合わない。
だからみなさんにお願いしたいことは、牛乳をとにかく飲んでくださいということですね。
牛乳を飲んでいただくと、酪農家も生きていかれるということになります。
九州の飲用乳の消費のトップは福岡なのですが、それでも全国で38位なんです。牛乳の原料乳が残ったら加工乳にまわってしまいます。飲用と加工品用で分けて搾っているわけではないのですが、加工用になれば、安く買い取られることになるのです。
母ちゃんの会では、牛乳を1日1本といわず、飲んでほしくて、イベントなどやっています。

柿元真美さん(鹿児島県鹿屋市) 

うちでは130頭の牛を飼っていて、そのうち70~80頭が搾乳中です。畑が16町歩あり、自家飼料を作っています。
夫は後継者として牧場を継いで続けていますが、周りをみても後継者不足は年々進行していて、深刻です。
息子さんがいて、継いでほしい気持ちはあるが、その子の人生なので、強制はできない。
後継者がいない分、ひとつの農家がたくさんの頭数を抱えないといけない。頭数を抱えた分、人間が休む時間がとれない。という問題もあります。
いのししなど野生動物との戦いもたいへん。牧草の種をまいたその夜にいのししが来るんです。だから種をまいたらすぐに電柵をたてます。それも経費です。

 

組合員さんからは「飼料も自分のところでがんばってつくっていると聞いて、すごく感動して、安心して飲めるなと思いました。がんばってください」という応援の声とともに、「子どもがすごく牛乳が好きで欠かせなくてありがたく飲ませていただいています。とても苦労されていることが伝わってきましたが、魅力の面はどうでしょうか。酪農の魅力がもっと伝わって、お手伝いにこられますという人が増えればいいなと思います」という提案も出されました。

 

(竹内さん)
今、幼稚園児から小学生を年間20~30人受け入れています。バター作り牧場の作業を五感で楽しさを感じてほしい、それが先々の牛乳消費につながると思ってやっています。この活動を家族でみんなで楽しんでやれていることが魅力です。

(柿元さん)
仕事はたいへんはたいへんです。自分の時間、家族の時間はなかなかとれません。でも先日、小学5年生の子どもが友達を呼んで、牧場で一緒に搾乳してくれたんです。
子どもたちが自信を持って「うちの家は酪農家」というのを聞いてうれしかったです。

 

交流ブースでは「直接お話が聞けてよかった」「もっと牛乳を飲みます!」などの感想がたくさん寄せられました。
これから酪農家さんとの交流会やカタログ、COOP WEB LABOなどを通じた情報交流に積極的に取り組みます。