2020年春からの新型コロナウイルスの感染拡大にともない、日常生活も、生協での活動も変化を余儀なくされてきました。
これまで生協の様々な事業における組合員参加は、「手段」ではなく「本質」として捉えることが大切という基本スタンスの下、その時々のニーズに応じた活動を続けてきました。
集まって話をすることが難しくなった今回の経験を踏まえ、10月21日(水)に「今できることは何か?」を考える会を持ちました。
当日は、「ボブさんの大豆」「ボブさんの小麦」の生産者であるロバート(ボブ)・シナーさんとエフコープの組合員理事のみなさんにご参加いただきました。生産者との交流のあり方モデルを体感しながら、オンラインを活用した交流のあり方と活動へのつなぎ方のアイデアが活発に行き交いました。
10月は小麦の収穫時期。ボブさんは仕事を終えた後、アメリカ時間で夜7時からの交流会に駆け付け、大豆や小麦の生育状況とオンライン交流への期待を語ってくれました。
参加してくれたのは15名の組合員理事。エフコープでは理事会などもオンラインで行われており理事のみなさんはZOOMなどの扱いに慣れてきていましたが、まず半年前の記憶を呼び戻して、「とまどったこと」の交流から始めました。
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「物理的な距離は関係なく世界とつながることができる」
「たとえば、介護で家を離れられない人、介護を受けている人も自分の部屋から参加できるってことですよね。これまで参加できなかった人やつながることができなかった人とつながれるチャンス」
「人数の制限もなくなりますね」
「リアルの会議では大人数になる離れた席の方とは距離があって話ができない。オンラインは画面上だけど、近い距離に感じながら交し合える」
「活動が広がるというよさはあるけれど、これまで生協で積み重ねてきた地域のくらしに寄り添った活動は大事。どことでもつながることができる環境が整ってき今だからこその地域密着活動のありようを考えることが必要じゃないかしら」
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なるほど。と思わされる意見や、忘れてはならない視点が提示されました。では、オンラインを活用した活動を行う時、どんなことに気をつけるとよいでしょうか。
「リアルやサテライト、自宅からのオンラインなど、まずはいろんな参加があることを共通認識にすることが大事ですね」
「ZOOMを使うとチャットで質問を上げてくださいという会も多いけれど、今日ボブさんとお話ししたように一対一で直接話せると身近に感じたわ」
「遠くの生産者さんともコミュニケーションのハードルが下がったわね」
「畑や畜舎を映してもらうこともできるかも。だれか代表の人が現地に行って中継のように伝える方法もあるかも。ユーチューバーに倣って現場を上手に映す技術も磨くといいね」
「画面上でホワイトボードや付箋で共有しながら話すこともできるのですよね。そういう活用のしかたも紹介してほしい」
「せっかくオンラインを活用するなら、応募から参加までオンラインで完結する仕組みにしないと若い方はまどろっこしいのでは?」
「伝えるためにはインスタやTwitterなどのSNSを活用したら?」
「オンラインでも、あらかじめ商品を届けて食べながら交流するとか、それに参加することが何かの応援になるとか、どんな企画にするかが大事ですね」
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企画の内容からお知らせのしかた、必要になる技術まで幅広い意見が出されました。
これから企画する交流会や作成中のオンライン活用マニュアル、COOPWEBでの産地・生産者の紹介などに活かしていきます。