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『あなたの消費が笑顔につながる!』
第11回組合員商品活動交流会開催報告

 

 

2018年5月15日(火)に第11回組合員商品活動交流会が開催されました。この交流会は、九州・沖縄の7つの生協からお一人ずつ実行委員として、お集まりいただき、2017年の8月から約9カ月かけて準備を進めてきました。

第11回目となる今回の交流会は、実行委員の皆さんで、メインテーマを「エシカル消費」として組み立てを行ってきました。

さて、皆さんは「エシカル消費」と聞いてどのような事を想像されるでしょうか。難しいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。でも、実は「エシカル消費」は、組合員の皆さんがこれまで培ってきた生協の取り組みそのものなんです。今回の交流会では、組合員、生産者みんなで一緒になって確認しあう場になりました。

全体会(前編)
『エシカル消費ってな~に?知って納得!みんなで協力♪』


全体会のプレゼンテーションをしていただいたNPO法人ドネルモの山内氏

全体会では、NPO法人ドネルモの山内氏に登壇いただき、「エシカル消費」を身近な商品を例に職員の肥後と対談していただきました。

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例えば、子どもの肌に優しい洗剤を選びたい。環境に優しい洗剤を選びたい。など、商品を選択する理由はたくさんありますが、普段何気なく使っている商品でも、消費と消費の間で商品の先にあることに気づいたり、考えてみることで「だからいつもの商品を利用しよう」という意識が生まれます。
「エシカル消費」は、生産から流通、消費、廃棄・リサイクルまでの商品の一生から、他者への配慮という視点で気づいたり、考えてみることからはじめることができます。一人で気づいたり、考えることが難しいこともたくさんありますので、今回の交流会では、分散会の生産者交流ブースで体験していただきました。

対談の後は、生産者交流ブースに参加いただく生産者の皆さんのご紹介。遠くはフィリピンからお越しいただき、「エシカル」をテーマにお話しいただきました。

全体会で使用した資料はこちら

全体会前編動画 時間(24:03)

ご参加いただいた生産者の皆さん

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トライスター社 ウィリアム氏

フレンドリーバナナでおなじみのトライスター社。今回、交流会のためにフィリピンよりお越しいただきました。農薬を極力使用せず、害虫を蛙で駆除するなど、自然の中で農業を行う中で、働く人の環境も考えられておられました。

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株式会社ヨコオ 鳥實氏

株式会社ヨコオの鳥實氏からは、循環型農業の推進、福祉事業所との連携についてお話しいただきました。おいしい鶏肉を作るだけではなく、鶏糞を肥料にして育てた飼料米を鶏に与えることで循環した農業を行っていらっしゃいます。

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キョクヨー 宮宋氏

テレビCMで人気の「骨取りさばのみぞれ煮」などを生産頂いているキョクヨーの宮宋氏からは、世界的な水産資源の枯渇が叫ばれる中、海の資源を守るMSCの取り組みを始め、持続可能な水産物の供給についてお話しいただきました。

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日本生協連の松本氏。手には新商品の「骨取りさばのカレー煮」。

キョクヨーの宮宋氏と一緒に、日本生協連の松本氏にも参加いただき、日本生協連がCO・OP商品を通じて、持続的な水産資源の確保に向けた取り組みを行っている事をお話しいただきました。

分散会 ①生産者交流ブース
『聞いて!聞かせて!みんなのエシカル♪』

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このテーブルでは、株式会社ヨコオの鳥實氏を囲んで、組合員の皆さんと一緒に交流していただきました。

交流ブースでは、全体会に登場頂いた3社の皆さんに組合員さんとの交流に加わっていただき、「対話」を行いました。一方的に話をしたり、聞くのではなく、お互いの想いを聞きあうことで、一人ではなかなか気づいたり、考えられなかったこともみんなと交流することで、たくさんの笑顔と共に、いろんな気づきや考えが生まれていました。

ピンクグループ(時間 6:25)

グリーングループ(時間 6:11)

イエローグループ(時間 6:25)

 

分散会②コープ商品試食ブース
『知らなかった!あれもエシカル?!これもエシカル♪』

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コープ商品や産直商品など、おいしいものを食べて会話も弾みます。

コープ商品の中でも、産地を限定している商品や国産素材にこだわった商品、産直商品など、これまでマークとして捉えていた商品も、改めて交流してみることで、気づきが生まれます。コープ商品や産直商品を利用することが「エシカル消費」ではなく、その商品を利用することで、誰かの笑顔につながっている事に気づいたり、考えてみたりして利用することが「エシカル消費」なんですね。

分散会③環境・社会ブース
『使って実感!コープのやさしさ』

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今年35周年を迎えるコアノンロール。

コアノンロールの大分製紙株式会社、セフター等のコープの洗剤を生産されている株式会社コープクリーンに環境や社会への取り組みについてお話しいただき、交流を行いました。
コアノンロールは、組合員さんにお届けしているカタログや牛乳パック等を回収し、再利用することで環境への負荷を抑えた商品づくりを行われています。また、1パックを利用いただくごとに、1円をアンゴラの学校づくりのために支援を行う「アンゴラスマイルスクールプロジェクト」の取り組みも行われています。
セフターをはじめとしたコープの洗剤では、2018年から商品を利用することで、1品につき0.5円をインドネシア西カリマンタン州のパーム農園の持続可能な生産を支援するプロジェクトの支援につながっています。

実行委員の皆さん

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交流会後でお疲れの中、皆さんとてもステキな笑顔でした。

今回は、コープさが生協の坂本さんに実行委員長を生協コープかごしまの川上さん、エフコープの千々松さんに副実行委員長を務めていただきました。実行委員には、コープおおいたの宮崎さん、ララコープの山田さん、生協くまもとの中島さん、コープおきなわの上運天さんに参加いただき、約9カ月かけて今回の交流会を作り上げていただきました。

実行委員のみなさん大変お疲れ様でした。