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供給センター長崎のにんじん>普賢岳の恵みに育まれた元気なにんじん。

普賢岳の養分をたっぷり含む火山灰が、おいしいにんじんを育む山口清則さんの畑。大きさ、味ともに文句なしのにんじんが、次から次に掘り出されていきます。畑では山口さん一家に近所のお手伝いの方々も加わって、朝から一日中、収穫作業に追われています。

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[生産者インタビュー]

長崎県島原市

供給センター長崎 生産者 山口 清則さん

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前列左から、お話しを伺った山口清則さんと息子の大貴さん。
後列右から、山口さんのご両親とご近所の方々。

初夏のにんじん畑は収穫の全盛期。

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畑一面を覆う青々とした葉が、強い日射しを遮るように吹く風にさらさらと揺れています。普賢岳の麓にどこまでも広がるのどかなにんじん畑。収穫の全盛期を迎えた初夏、畑には何人もの人々の姿がありました。
「この畑には、普賢岳の栄養をたっぷり含んだ火山灰のおかげで、元気なにんじんが育ちます。非常に恵まれた環境ですね」
仕事の手を休めてそんなふうに話してくださった、生産者の山口清則さん。そのご家族のほか、数人のお手伝いの方も加わり作業にあたっていました。

にんじんの香りに満たされた畑。

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それにしても驚いたのは、畑じゅうを包みこむようなにんじんのいい匂い。掘り出されたばかりの果肉から漂う香りがこんなにも強いとは。「どうぞ食べてみてください」と言われ、堀りたてをかじってみると…。甘味が強くジューシーで、そのみずみずしさはまるで果物のようです。見た目も太く色鮮やかで、見るからに健康なにんじんたち。その立派な出来に、山口さんの表情もゆるみます。

元気に作業ができるのはにんじんのおかげ。

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作業の様子を見せていただきました。収穫用のトラクターが畑を掘り起こすと、土の中からどんどん顔を出すオレンジ色。掘り出されたにんじんは、畑の両端に同じ向きで並べられ、包丁を使って端から1本1本、手際よく葉を落としていきます。

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「実を切らないように気をつけながら手早く葉を切っていくのは、これはこれでけっこう難しいんですよ」というのは山口さんの母親のマキヨさんです。「いまだに畑で元気に作業ができるのは、にんじんをたっぷり食べているおかげ」と、笑う姿が印象的でした。

お話をうかがっている最中に、変わった形のにんじんが掘り出されました。

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「このにんじん、なんだかおもしろいですね」と山口さんにたずねてみると、「種をまく時期に雨が多いとあんなふうに二股とか三股になることがあるんです。種まきは土がサラサラ乾燥している時でないとね」と教えていただきました。考えていた以上に、にんじんはデリケートなようです。

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収穫を終えたからといって、一段落している暇はありません。「見てのとおり、収穫はたくさんの人手が必要な重労働ですけど、次に植えるための土づくりがまた大変なんです。やっぱり土は基本。根菜ですから、土の中の環境がにんじんの出来を大きく左右します。こればかりはまったく妥協はできませんね」という山口さん。更地になった畑に緑肥(にんじんの肥料となる植物)を植え、ある程度育ったところで土の中にすきこみます。そして栄養たっぷりの土が完成したところで、再び栽培開始。山口さんは言います。「種をまいてからは草取りもこまめにします。できるだけ除草剤は使いたくないですから」
山口さんの畑は年に2回の栽培です。「今年んにんじんはきれかぁ」「毎回こんなのができたら、にんじん御殿が建つね」と、畑では終始なごやかムードです。

頼もしい跡継ぎの存在。

将来の担い手として、山口さんと両親が最も頼りにしているのが、長男の大貴さん。高校卒業後、1年間の農業研修を経て父親の畑に“就職”しました。
「畑のことに関しては、父はとにかく何でも知っている、僕にとってはすごい存在です。小さい頃から農業をやっている父のかっこいい姿を見ているので、ほかの仕事に就くという選択肢は自分にはありませんでした」
真っ黒く日焼けして父と共に黙々と働く姿からは、すでに農家の担い手としての風格すら漂っています。

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「この時期は夕方5時に作業が終わっても、片付けなどで家に帰るのは結局夜の7時くらい。次の日はまた朝5時から畑に出ます」
ハードな毎日にもかかわらず、ちっとも億劫になることなく、むしろやる気満々。若いのに感心ですねと言うと、大貴さんはにこにこしながらこう言います。
「自分が望んだとおりのにんじんが出来た時の喜びはハンパないです。もちろん苦しいことも山のようにありますが、人の食を担う仕事に従事できていること自体幸せだし、誇りにも思う。いつか追い越せる日が来ると信じて、父の背中を追い続けます」
恵まれた環境と、将来を担う若手の生産者の存在。供給センター長崎からは、これからも味わいいっぱいのにんじんが届けられることでしょう。

※記事の内容は2013年5月取材当時のものです。

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