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尾鈴豚>CO・OPと長いおつき合い。絆で結ばれたおいしさ。

尾鈴山系のなだらかな稜線が続く川南町で、1979年に発足した「尾鈴豚友会」。 会員のみなさんの絆、そしてCO・OPとの絆で困難を乗り越え、変わらぬおいしさを届けてくれます。

[生産者インタビュー]

宮崎県 児湯郡川南町

農事組合法人 尾鈴豚友会のみなさん

一致団結して育てあげた、
『尾鈴豚』ブランド、ここにあり。

黒地に黄。『尾鈴豚』の力強い文字が、描かれたロゴマーク。
これを誇らしげに掲げた、おそろいの帽子とつなぎが、尾鈴豚友会のみなさんのトレードマーク。会員同士の仲の良さ、そして1979年から切磋琢磨して『尾鈴豚』を育ててきた、固い絆が感じられます。

尾鈴豚友会は現在、4カ所の農場と7名の生産者で組織されています。その会の理事長を務めるのが、服部清二さん。以前の取材の際に「エフコープとのおつき合いは、1985年から始まったのですよ。長い間、コープの組合員さんに支えられて、ここまでやってきました」としみじみ振り返ってくれました。

このようにCO・OPと深いつながりがあり、組合員さんにとってもおなじみブランドである『尾鈴豚』。尾鈴の名前は、宮崎県川南町につらなる山々、尾鈴山系からいただきました。山の反対側には、雄大な太平洋が広がり、山と海の恵みをうけた豊かな環境のなか、全体で1000頭ほどの『尾鈴豚』がすくすくと育っています。

オリジナルの餌で
「どこにも負けない味わいをつくろう!」。

豚バラで、ロースで、スペアリブで。『尾鈴豚』のおいしさを、実際に味わってファンになった組合員さんも多いことでしょう。きめ細かく引き締まった肉質で、脂肪にはほどよい甘味がのり、豚特有の臭みがありません。やわらかくジューシーな肉汁をたっぷり含んでいるのも特長です。

どうしてそんなにおいしいのですか?と尾鈴豚友会のみなさんに聞くと「まず、餌が違うんですよ!」と元気な声で回答が。なんでも、尾鈴豚友会の発足も、餌がきっかけだったとか。「我々は、それぞれの個人経営で養豚場を営んでいました。しかし初代会長が『力を合わせて飼料の自家工場をつくって皆で同じ豚を育てよう!』と発案し、豚友会ができたのです」。今では、飼料の品質もあがり、配合メーカーに提案して作っていただいているのだそう。

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肉質を大きく左右する餌。その研究には、相当な時間をかけてきました。それもこれも、自信をもって『尾鈴豚』ブランドを売り出すためです。

「基本となる餌はとうもろこし。そこに大豆と大麦を加えています。大麦は肉を引き締めて、脂の質を良くするんですよ」。なるほど、じゅわっと甘くてくどくない脂は、大麦ブレンドの独自の餌で育ったおかげだったんですね。

秘伝の餌を食べて、すくすく成長していく『尾鈴豚』の元気は太鼓判もの。みなさんも「抗生物質の投与をしなくても済むように、育てていますよ!」。健康なおいしさは、豚友会の努力のたまものなのです。

「組織の強みをいかして、いろんな餌を試せるのもメリットです」と口を揃える会員のみなさん。豚肉のおいしさを落とさないように、日々、餌づくりの研究に余念がありません。「『おいしい!』と言ってくれる組合員さんの声を裏切らないように頑張りますよ!」と力強い言葉も聞けました。

愛情を注ぐこと、会の結束力も、おいしさの秘密。

『尾鈴豚』の、おいしさの秘密はまだまだあります。

健康な豚に育てるのに一番気を使うのは分娩室にいる間の約30日間。子豚の時に人間の赤ちゃんと同じように、とにかく気にかけてよく見てあげることが大切と皆さん口をそろえて話してくれます。弱っている時は特に手をかけて、餌、お水をたくさんあげているのだそう。成長に合わせて、餌を切り替える時にも注意が必要。それをストレスと感じる豚もいるのだとか。
また、出荷前のストレスが大きく肉質に関わってくるので、産まれてから最後まで、しっかり愛情を注ぎながら豚と向き合っている豚友会の皆さんの努力もまた、おいしさの秘密だと納得しました。

 おふたりは、豚舎の周辺を案内してくださった、服部清二さん・清太さん親子です。服部家の豚舎にも、以前はよく組合員さんが見学にこられていました(現在は防疫の規制のため見学は休止しています)。

その当時も、「尾鈴豚友会のメンバー全員で、同じ品種の豚を同じ餌で育てていましたね」と服部さん。「だから、豚を育てる上での悩みや不安も共有して、ずっとやってきたんです」。

豚はいきもの。しかもとてもデリケートなので、いろいろな問題が発生するそう。「悩みや不安もでてきますよ。そんな時に仲間がいるというのは相当心強い。月に1回の定例会では、みんなで情報交換して『がんばろうや!』と励ましあっていますよ」。

みなさんの絆の強さが、おいしさの底上げをしている。それが尾鈴豚友会の強さなのだと、よく理解できました。

口蹄疫による出荷停止を乗り越えて。

1985年から、CO・OPとのおつき合いがはじまった尾鈴豚友会ですが、苦い経験もありました。2010年、宮崎県内で口蹄疫が大流行した時のことでした。『尾鈴豚』も出荷停止となり、すべて殺処分されたのです。

「あの時は、すべてが終わったと思ったね」「呆然とするしかなかった」「CO・OPとの取り引きもストップしましたね」。豚のいない豚舎の前で、「組合員さんが、ウチの肉を口にすることはもうない、と覚悟しました」という人もいます。

ところが2年後、「『尾鈴豚』を食べたい!」という組合員さんの声で、エフコープとの取り引きが、見事に再開。店頭やカタログ紙面を再び『尾鈴豚』の名で飾るようになったのです。

「あの時の感動と感激は忘れられません」と服部さんは続けます。「出荷停止後も組合員さんから、たくさんのお見舞いやお手紙をいただいたんです。CO・OPと尾鈴豚友会は単なる営利だけの関係ではありません。私たちが真摯な気持ちで作った肉を、CO・OPは一生懸命売ってくれるし、組合員さんはおいしいと食べてくださる。このつながりと信頼。私たちが絶対に失ってはならないものなのです」。

組合員さんからの応援をうけ、「おかえりなさい!」と迎えられた『尾鈴豚』。これからもずっとずっとCO・OPとの絆も深めていってくれることでしょう。

 ※このページの情報は2013年取材当時のものです。
  作成時から情報が変わっている場合があります。

更新情報 2017年5月 

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