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大分県産直白たまご>より良い品質のために常に前進

臼杵インターを出て臼杵川を渡りしばらくのぼった山あいに、産直「白たまご」の産地JAうすきたまごファーム臼杵農場はあります。緑に囲まれた静かな敷地には4棟の鶏舎が並び、20万羽の鶏が飼われています。
コープおおいたとの産直のお付き合いが始まったのは2015年3月です。
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[生産者インタビュー]

大分県臼杵市

JAうすきたまごファーム 臼杵農場 兒玉 政則さん

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鶏がたまごを産むまで。

たまごはとても身近な食品ですが、考えてみると知らないことがたくさん。

今回はたまごと鶏の基礎知識のおさらいからはじめます。


鶏はどのくらいたまごを産むのでしょうか。

 

  • ++有精卵 → ふ卵器で21日間あたためヒナが孵る → 
    オスメスを判別 → 生後50日ぐらいまでは温度を一定に保って育てる → 
    孵化してから120日頃から商品となるたまごを産み始める

 

鶏の産卵は哺乳類でいうと排卵にあたります。成鶏となった鶏は、ほぼ毎日1個ずつ卵を産みます。これは多くの卵を産むように品種改良された結果です。

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そして、白たまごと赤たまごの違いはどこなのでしょうという声もよく聞かれます。


これは、親となる鶏の種類の違いです。白いたまごは白い羽の鶏から、赤い卵は赤い羽の鶏から生まれます。JAうすきたまごファーム臼杵農場では現在、白たまごを産む鶏はジュリア・ジュリアライト、赤たまごを産む鶏は、ボリスブラウン・マース・もみじという種類の鶏を飼っています。

 

臼杵農場からコープおおいたに届くたまごはどのように生産されているのでしょうか。臼杵農場、兒玉政則(こだま まさのり)さんに農場を案内していただきました。

しっかり食べてしっかり産んでもらうのが農場の役目。

「鶏舎1棟に5万羽、全体で20万羽を飼育しています。同じ臼杵市内にある育雛センターから生後109日まで育てられた鶏がやってきます。病気を防ぐワクチンは育雛センターで接種しますので、ここではしっかり食べてたまごをたくさん産んでもらうことに専念しています」と兒玉さん。


育雛センターもJAうすきたまごファームの一事業所とあって、何を食べて、どんな育て方をしているかは、お互い把握できています。
「水は、鶏が自分でレバーを押して飲むしくみなんですが、育雛センターにヒヨコの教育係がいて、水の飲み方や餌の食べ方を覚えさせてからこちらに送り出してくれているんですよ」。臼杵農場に移っても慣れた環境で過ごせるよう設備をあわせているのだそうです。


鶏糞を堆肥化するセンターも臼杵市内にあり、生まれたばかりの雛から鶏糞の堆肥化まで一貫管理がされています。

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しっかり食べてしっかり産むポイント1「餌」。

「鶏の餌はとうもろこしなどの穀類を中心に油脂やカルシウム、ビタミンなどで構成されています。JAうすきたまごファームは、ジェイエイ北九州くみあい飼料(株)が親会社なので、鶏が健康でおいしいたまごを産むように常に研究がすすめられ配合管理された餌を与えています」


「コープおおいたさんとの約束事は、餌のとうもろこしは、遺伝子組換えと収穫後の農薬散布をしていないものを使うということです。鶏舎は中で2室に分かれていて、一室25000羽が一ロットです。餌はロットごとに決まったタンクから入るようにしていますので、生協さんに届けるたまごを産む鶏は常時25000羽が、決まった区画で生協と約束した餌を食べているんですよ」


鶏1羽が一日に食べる餌は100グラム。農場で一日に必要な飼料は1ロットだけで2.5トン、臼杵農場全体で20トンにのぼります。

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しっかり食べてしっかり産む ポイント2「環境」。

臼杵農場の鶏舎はウインドレス。窓がなく、鶏舎内の温度や湿度、明かりが調整できる鶏舎です。窓がないといっても温度調整のための換気口はあり、細かい網状の換気部分に冷たい水を流してファンをまわすことで、気化熱を利用して温度を下げています。


「鶏舎の中の気温が28度を超えると水が流れるしくみになっています。温度が上がりすぎると鶏の死につながりますので、もしうまく動かなかった場合アラームが発動します。鶏舎の外に設置した警告灯がまわり、関係者の携帯電話に連絡が入るのです。温度以外でもなにか問題が発生したら夜中でも連絡がきます。そういう意味では24時間、365日、鶏から気持ちが離れることはありませんね」

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鶏舎の中には1室につき3カ所に温度計が設置してありました。「温度調整のしくみは自動で動くようにはなっていますが、最終的には人の目で、場所ごとの最高値最低値を見ながら調節をしています」


近年、鳥インフルエンザの大規模流行などが発生していますので、いかに病気の原因を持ち込まないかも大きな課題です。「鶏の病気の原因は他の動物が運んでくることが多いので、換気部分などすきまのあるところには防虫防鳥ネットを張って侵入を防いでいます。毎日の清掃のときには鶏舎に穴ができていないかなども注意深く見るようにしていて、見つけたらすぐにふさぎます」

 

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しっかり食べてしっかり産む ポイント3「見守り」。

毎日の鶏舎内の見回りや清掃は4人の職員さんが交代で担当しています。
「見回りは集卵の時に卵について歩く感じですね。集卵はロットごとに行います。ゲージのたまごを受ける部分が動いて集卵場まで流れていくのですが、時にはひっかかることもありますので、ちゃんと流れているかを見ながら歩きます。それに合せて鶏の様子を観察します。調子が悪い鶏を早く見つけて対処することがとても大事なのです」


終始穏やかに説明をしてくれた兒玉さんですが、ゲージの中をライトで照らし、気になった鶏をつかみ出した時の動きは、まるで武道家のようにすばやいものでした。

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JAうすきたまごファームのたまごは割れや汚れ、品質の劣化が少ないと好評をいただいています。多くの工程が自動化されている養鶏の現場ですが、その差はどこで生まれるのでしょうか。
「もし全自動になっていたとしても、その設備を使いこなせているかどうか、出てきたデータを見て次に生かせているかどうかではないでしょうか」。インタビューに同席してくださった生産部部長の藤山さんが答えてくれました。見守りと休みない改善が品質の良いたまごにつながるのですね。

みんなでレベルアップをめざしています。

臼杵農場の見守りと改善の中心となっている兒玉さん。「毎日なんでも自分で吸収していこうという気持ちでやっています。生き物相手だし、餌や水がちょっとでも切れたら卵の品質や産卵率の低下、鶏の命にも関わる責任ある仕事ですが、ここで働くみんなのチームワークでもっとよくしていきたい。職場のみんなと気づいたことを共有し、目標を達成し、達成したらさらにその上を目指そうと思ってやっています。楽しいですよ」


写真を撮影している時に、通りかかった職員のみなさんが、「笑顔出てないよー」などと笑顔で兒玉さんに声をかけていく様子に職場の連帯感を感じました。

 

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生協とのつながりを生かして。

「生協の組合員さんは、生協の商品は安全で安心だということで利用してくださっています。その一員であることをうれしく思っています」と兒玉さん。


生協の産直のつながりがあったから実現できたこともあるとのこと。
「コープおおいたの産直産地のひとつ佐伯市の蕨野鶏卵さんも、ジェイエイ北九州くみあい飼料(株)の飼料を使っておられました。生協を通してお互いの飼料を見てみると配合や使っている材料に少し違いはあったのですが、それぞれを使っている目的は一緒でした。そこで話し合って飼料を統一することができました。統一することで、価格が抑えられたり、手間が減ったりと、飼料会社も含めお互いのメリットとなりました。生産者どうしでこのような取り組みができたのも産直のつながりがあるからだと思います」


生産者と生協組合員だけでなく、生産者と生産者もつながって、お互いがハッピーになれる。そんな関係を今後も築いていきたいですね。

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最後に、利用してくださる組合員のみなさんへのメッセージをお聞きしました。

「わたしたちが自信をもって毎日愛情込めて育てた鶏が産んでくれた自慢のたまごです。たくさん食べてくださいね!」

【JAうすきたまごファーム こんなところ】

JAうすきたまごファーム臼杵農場は、臼杵石仏や古くからの町並みなど見所の多い臼杵市の郊外に所在します。近くには市の有形文化財「王座の石幢(おおざのせきどう)」があります。生前に自分の供養する為に建てられたもので、室町時代後半頃のものだそうです。


写真は、農場の近くで見つけた「たまごのおこめ」という立て札のあるたんぼ。これはJAうすきたまごファーム臼杵農場の鶏糞に卵殻をまぜたものを有機肥料として使って育てた臼杵地区だけのブランド米です。

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産直ってなんですか?

日々届けられる野菜やお肉やお魚。今日も産地から新鮮な美味しさが届きます。でも、福岡の組合員さんと鹿児島の組合員さんは、同じ野菜でも産地は同じではありません。各地生産者と各地の組合員さんを結び、最も美味しい関係を考える。それが生協の産直です。

その土地とそこで育つ食べ物は、とても強い絆で結ばれています。その土地の気候風土は作物や家畜の特性をかたちづくり、多様な食材に対するさまざまな戴き方は土着文化の柱を築きます。生協の産直は、こうした視点を根底に持ちながら、背景とともに各地の生産者と組合員の暮らしを繋ぎます。


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