こんにちは、ちょっとご無沙汰。小倉ヒラクです。
COOP男子、前回イギリス編をアップしてからご無沙汰しておりましたのはなぜかというですね、
「あ、もうリサーチ期間終わったわ」
と思ったから。さてこれからどうしようかな…と思っていたわけです。
リサーチして出た結論は…?
僕がデザインのプロジェクトを行う際に、必ず「リサーチ期間」を設けます。
デザインの対象となる領域について、現場に行ったり人に話を聞いたり資料を集めたりして「何が問題なのか」「誰にとっての問題なのか」という仮説を立てていくわけです。
でね。
去年6月くらいからリサーチを続け、はや8ヶ月強。そろそろ次のステップに移る頃だな〜と思ったわけです(COOPのリサーチが面白すぎて、それだけ延々とやってしまいそうだという不安もあります汗)。
では8ヶ月間のリサーチの結果はというと…?
これはつまり「COOPの商品には可能性がいっぱいある」ということです。
となると、あとは伝えかただよね、という話になります。
で、この伝えかたにおいては色々と課題があるなと思います。カタログの紙面でスペックしか見せられていないのが現状なので、もっと商品の背景や理念との結びつきを語ることのできる方法論が必要だなと。とはいえ、いきなりマーケティングの本流を変えるのは難しいので、その方法論の実験場をこのWEBを起点につくることになるんですよね、江副プロデューサー?
「そうでーす!」
・【第四回】僕たちは『ポストCOOP時代』に生きている!〜実際に商品を見てみよう〜
3.ローカルの生産者を支えるロジックと売り場をつくる
イタリアやイギリスに行ってみて改めて思ったこと。
自分のローカルを大事にするのと同時に、異なるローカルと対話をすることが新たな可能性を生むよなと。
このCOOP男子の企画、いちおう母体はコープ九州事業連合なんですが、たぶん読んでている人の大半は「COOP全体のこと」と思っていると思います。
これには「組織と地域の縦割りとは離れたところからCOOPを客観的に捉える」という意図があってだな。宇宙から地球を見た時に、世界の見え方が変わったように、色んなボーターを超えたところから「COOP=助けあって生きる」ということを見なおしてみたかったのです。
・【第九回】賀川豊彦を増やせ!COOPの「はじまりのとき」を深くアツく語ったぜ。
なので、みんなと話をしにいくことにしたよ
ということで。
これから何をするかというと、組合員の皆さまに会いに行くことにしました(「デザインじゃないんかーい!」という突っ込みはしないでね)。
これまで僕が見聞きして考えたことをみんなに直接話してみて、そこからフォードバックをもらったり、一緒にできることを考えてみたいなと思っています。
COOPってトップダウンの株式会社じゃないからさ、そこに関わる組合員の一人ひとりが変わらないと、どんな正しそうなことやったって意味無いじゃん。
とすると、急がば回れで、それぞれの現場で頑張る人たちときちんと話していくことが大事だな〜と思うわけです。
押し付けの正しさよりも、自分から生まれた気づきからCOOPは変わっていく(と思う、たぶん)。
てなことで、さっそくその機会を作ってみたわけよ。
上の写真は、九州の各地域のCOOPで働く皆さまと一緒にあれこれおしゃべりした時のもの。前半に、神戸やボローニャで見聞きしたこと、僕のやっている食育の取り組みなどを話した後に、それぞれの地域の課題ややりたいことを意見交換してみました。したらば、
・若い世代や子どもたちに、COOPの価値が伝わってない
・商品の魅力的な伝えかたがわからないから教えてほしい
・もっと地域の生産者のつくったものを扱いたい
・『てまえみそのうた』を使って食育プログラムをやりたい
※僕のつくったアニメーション&絵本。詳しくはこちら→☆
などなど、僕が感じてきたような意見がいっぱい出てきました(嬉)。
やっぱりそうなんだよ。みんな来るべき未来について考えていることがいっぱいある。ならば、それを語ることのできる場所が必要。ということで…
「たびたびどうも。江副プロデューサーです。今度、ヒラク君といっしょにCOOPについてオープンに話せるイベントをやることにしまーす。詳細はまた次回にお伝えします。よろしくねー」
さあ、リサーチ期間はこれでおしまい。COOP男子、いよいよリアルな場へと舞台を移しまーす。
See you next…!
もっと、コープの魅力を伝えたい。
コープの存在価値を高めたい。
その中で、地域に対する「お役立ち」。
いまは、年齢の高い組合員様をターゲットに店舗にて、居場所づくり。
訪問組合員様に対しては、お困り事のヒアリング。
行政と一緒になったり、地域と一緒になって、コープのエリアを見守る環境づくりを目指しています。
行政と民間の狭間に入り込み、行政でもできない、民間にはオバーコストなサービスを見つけ出し、実現しようとするのが、いまの課題です。
年代のターゲットは少しずれるかもしれませんが、いまの活動は、今後のコープにとって必要不可欠なものにしたいです。