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牛舎の牛って実はほとんどみんな女の子なんですよ。

酪農家の収入として、生乳を搾って出荷する事と、生まれた子牛を育てて売るという事があります。生乳を搾るためにはまず、子牛を出産して母乳を出してもらわなくてはいけません。

その子牛が雌なら、将来、搾乳牛にするために自分のところの牛舎で育てます。そして、もし雄なら、40日くらいまでうちで育てて、セリで肉牛を育てるところへ買われていきます。なので、牛舎にいるのはほとんど雌なんです。

生後14日目の生協のカタログにも登場していた「ミカンちゃん」のこどもです。

雌なら最初に妊娠して出産するまで、雄ならセリに出すまでを、「育成」といい、私の牧場では「育成舎」で育てます。その牛舎の管理はわたしの担当です。

牛の赤ちゃんは生まれてすぐに母親から離し、母牛から搾った初乳を5日前後飲ませ、その後から粉乳に変えます。哺乳ロボットや、こうやって哺乳瓶に入れてあげることもあります。
子牛が哺乳ロボットに粉乳を飲みに行くと、首についているセンサーで感知し、その子牛の一日の哺乳量が記録されるようになっています。

PROFILE
内田 実花

酪農家

1994.10.17生まれ。「コープ牛乳〈阿蘇山麓〉」の指定生産者のおひとり。祖父母の代からの酪農家の3代目。3人兄弟の末っ子。菊池農業高校在学中はうし部の部長を務め、卒業後北海道で1年半修行を積み、現在は熊本県菊池市にて父母と共に酪農業を営む。

牛が死んだり、出ていく時は泣いたりもしますが、生まれてからずっと可愛がってい子達がお母さん牛になったり、なついてくれた牛が呼んだだけで来てくれたり、そういう喜びの中で、私も牛達と一緒に成長していきたいと思っています。

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皆様から寄せられたコメント

  1. 産まれた時から密接に関わり、大事に育てて・・・ 時期が来れば売りに出す! 生産動物だから!!
    ≪命をいただく≫ って・・・私はその命で生かされているのだなって再認識しました。 命に感謝!! 実花さん生産者さん、お体を大切にしてくださいね。
    豚肉も牛肉も鶏肉も大好きな私は、今日もその命を頂きます。 食に困らず生きていけることに感謝!!
    この瞬間も人間の命を繋ぐために命を絶たれる生産動物がいることを忘れません!!!