2023年 ボブさんグループ大豆の産地を訪問しました

ボブさんグループの大豆産地を訪問して 

 

 コープ九州商品本部 日配商品部 實兼美里

 


ボブさんの息子スコットさんと實兼。ノースダコタの大豆農園にて

はじめに

2023年、10月2日から6日まで、コープ九州日配商品部部長田盛さんとアグカルジャパン清水様と、シアトル・タコマ港、SB&B社、契約農家を訪問しました。

今回は、コープ商品、コープ九州のプライベートブランド商品の豆腐の原料大豆である「ボブさんグループ大豆」の産地へ訪問し、大豆の生育状況・環境など確認を行うため訪米しました。

 

訪問スケジュール

 

 

10月2日 シアトル・タコマ港見学(シアトル)(The Northwest Seaport Alliance:スティーブ様)

 


あいにくのお天気でした。この港からボブさん大豆が出荷されます。




写真の細長いコンテナは40フィートサイズ。コンテナひとつの積載量上限は26,000kg〜27,000kgとのこと。想像しにくい大きさです。


ボブさんグループの大豆が日本へ向けて出荷されるシアトル・タコマ港の視察に行ってまいりました。シアトル・タコマ港から、アジアへ農産物の輸出入の管理を行っており、全米から港への農産物の入荷はBNSF(列車)を使用し入荷を行っているそうです。シアトル・タコマ港はもともと競争会社でありましたが、2015年、一つに統合「Northwest Seaport Alliance」することにより、周辺の道路混雑状況などの情報の提供や、鉄道運賃を安くし、利用者にとって、利用しやすい港となりました。また、現在は利用者の産地から、港までの輸送経路などの管理の手伝いを行うことで、農業の拡大へも貢献しているということです。

ボブさん大豆も産地から港まで、約5日間かけて、港へ出荷を行っているそうです。実際に、コンテナを船へ運びこむ、クレーンに乗せていただきました。高さもあり、非常に怖かったです。


ボブさんと九州のつながり記事より。現在の物流ルートがノースダコタから港までの経路です。

ボブさんの大豆は、ノースダコタ州(キャセルトン)とウィスコンシン州(ブルーマー)にある2つの選別工場から出荷、ミネアポリスを経由し、BNSF(列車)で約1週間かけてコンテナで輸送する。日本へ向けて出港された後は平均3週間で日本の各港へ入荷するとのことです。

10月4日 SB&B社、キャッセルトン選別工場、大豆収穫見学


人間の大きさと比べてください。ボブさん大豆を収穫するコンバイン。梯をのぼって運転席へ乗車します。

SB&B社訪問では、SB&B社の歴史や今年の作柄の状況を説明いただきました。

「1906年、ボブさんのひいおじいさんが設立。1952年にボブさんのおじいさん(シナー家)と親戚(ブレズナハン家)でSB&B社を設立した。1952年設立から70周年を記念して、2022年ロゴの変更を行った。ロゴの変更については、四角いロゴから、丸いロゴに、SB&Bの字体をかえ、ロゴを一体とすることで、農家とともに仕事をするという、「つながり」を表現した。3つのロゴの色の違いは、創設者を意味している。色は環境、サステナブル、3つにわかれているのは、畑を意味している。SB&Bでは、食の安全なリーダーとして、安全・安心な大豆を作り、信用される会社を目指している」

ということでした。


SB&B社 2022年に誕生したロゴです

 


今年の作柄については、5月の植え付けが遅れてしまったが、6月に温かい日が続いたこともあり、生育が進んだそうです。通常は霜がおりてから収穫が始まるりますが、今回は霜がおりず、収穫を待っていましたが、豆の状態がよかったため、収穫を行ったそうです。現段階で5~10%で収穫が終了。遅くても霜が降る、10月20日頃までには収穫をおわらせるとのことでした。今回の大豆は、豆のサイズは十分で、たんぱく質の量も例年通りだそうです。


左からスコットさん、部長の田盛、實兼。スコットさんから大豆を見せてもらっています。

選別工場は、ウィスコンシン州、ノースダコタ州の2か所あり、今回はノースダコタ州へ見学を行いました。農家と契約後は、教育を行い、5月に植え付け、10月に収穫をし、この選別工場へ運ばれます。選別工場は清掃が行き届いており、きれいな環境でした。設備の修理も自分たちで行うことで、作業が途切れないようにしているそうです。

大豆収穫見学、収穫時期だったため、収穫のコンバインへ同乗させていただきました。コンバインには、大豆の水分値や反収が把握できるということで、1台6600万円と高額なものでした。広大な土地をコンバインで収穫するのはとても気持ちのいいものでした。

  • 10月5日 生産地訪問、現地スーパー見学

大豆を育てていている契約農家さんへ、訪問しました。人が足りておらず、研修生を受け入れているそうです。大豆を育てる上で大変なのは雑草の管理です。農薬を最小限に抑えているため、広大な土地を手作業で管理を行わなければならず、大変な作業ということがわかりました。契約農家へ行く道中、他の大豆畑も通りましたが、雑草が生えており、いかに契約農家の大豆畑がきれいかよくわかりました。契約農家のみなさんのやりがいは大豆を収穫するとき。いい大豆ができた時はとてもやりがいを感じるということでした。また、農家の方たちへ、カタログ紙面をみせたところ大変喜んでいました。

 

 


大豆農家のみなさんと交流を行いました。カタログを見せると興味津々でした。

 

 

地元の量販店「Horn bacher’s(ホーンバッカーズ)」、「Target(ターゲット)」、「Asian market(アジアンマーケット)」に行きました。Hornbacher’sは地場のスーパーです。Targetは食品や衣料品が販売されているお店です。ハロウィンが近いこともあり、お店はハロウィン仕様となっていました。

 

 


豆腐の品揃えについてはあまり多くはありませんでした。アメリカで豆腐は主に、炒め物に使用することが多いため、固い豆腐が多く見られました。試食も行いましたが、日本の木綿豆腐よりかたく驚きました。値段は4.5$高いです…。

 

「TOFUTTI」というパッケージがとても印象にのこり、思わず手にとってしまいましたが、調べたところ、大豆ベースで乳製品不使用の食品を製造している会社の商品でした。他にも、健康志向の高い、オーガニックの商品品揃えが多くありました。

 

また、カット野菜や牛乳などいろんなものの品揃えがたくさんあり驚きました。牛乳についても、低脂肪乳や無脂肪乳はもちろんですが、ビタミンDやDHAなどが多く含まれている牛乳や低脂肪乳も2%1%と種類が多くありました。初めてのアメリカのスーパーで、スーパーの品揃えだけでも地域の特性がでるのだなと感じました。

さいごに

 

今回の訪問通じて、ボブさんや農家のみなさんと交流することで、「安心な大豆を届けたい」という思いが伝わったとともに、商品担当として農家のみなさんへどういった商品となり、組合員のみなさんの声を伝えることが大事だと感じました。
現在、コロナ禍で交流が減ったこともあり、職員の中でもボブさんを知らない方がいらっしゃいます。
組合員のみなさんをはじめ、職員のみなさんへもボブさんを知っていただきたいと強く思いました。
ボブさんのことを知っていただき、多くの方へボブさん大豆を使用した商品を利用していただきたいです。

 

この記事はいかがでしたか?ご感想・コメントをお願いします。
※こちらはご覧いただきました記事に関するご感想をお聞かせいただくことを目的としております。商品等個別のお問い合わせにつきましては、正確に調査・回答させていただくために、こちらのフォームをご利用ください。

皆様から寄せられたコメント

  1. 大豆食べたい。美味しそう。大豆は納豆の赤ちゃんだよね?(5歳の子供からのコメントです。以前ボブさんのzoom交流会に参加してとても興味深く読ませていただきました)

    1. コメントありがとうございます。大豆は納豆や豆腐の赤ちゃんです!
      ボブさんの大豆は豆腐や油あげに使われているのでぜひ食べてみてくださいね♪