コープ職員ルポ
生協のお店やカタログで並んでいる「バナナ」はたくさん種類があります。その中のひとつである「フレンドリーバナナ」は、どのようなこだわりをもって作られているのか。それを探りにフィリピンミンダナオ島を訪れました。
フレンドリーバナナは生育から収穫までの間、非常に手間ひまをかけて1つ1つのバナナに想いを込めて育てられています。その農園管理(作物のお世話)がどのようなものか生育過程をご紹介します。
バナナは苞(ほう)と呼ばれるつぼみができ、その中にバナナの赤ちゃんができます。つぼみができた時点で、まず穴の開いていない透明な袋をかぶせて行きます。これは、Bud Tubing(バットチュービング)と呼ばれるものです。これを行う事によって、バナナのつぼみに侵入する虫を防ぎます。
その後、つぼみが大きくなり下に垂れ下がった段階で被せるのが、穴の開いた白い半透明の袋で、アーリーバギング(早めの袋掛け)を行います。
また、雨によって菌が袋の穴から侵入するのを防ぐため、さらに被せるのが、青緑色の穴の開いていない袋です。このように農薬を削減し、1つ1つ丁寧にバナナを扱われていました。
一方、一般的なバナナの農園ではつぼみに農薬を注射し、青色の袋を被せていました。害虫を寄せ付けないように、青色の袋には農薬が染み込ませてあるそうです。バナナの実が現れたら、4~5回農薬スプレーをかけるそうです。
この事からもフレンドリーバナナと慣行栽培は、農薬を削減した取り組みを行っている事が分かりました。
バナナが一定の大きさに育ったら、虫がついたり細菌が入り腐ったりするので、先端の枯れた花は、1つ1つ丁寧に取り除きます
また、採取した花はとても固く、もしそのまま放っておくと他のバナナにあたって傷つける事もあるのできれいに取り除きます。
バナナが大きくなると実が傷つかないように、ソクソクと呼ばれる保護資材をかけ直していました。フレンドリーバナナでは生育過程においても1つ1つ丁寧にバナナを育てあげています。
※このページの情報は2017年取材当時のものです。
作成時から情報が変わっている場合があります。
バナナは、ふつうに主食に食べていました。最近ふと気になってジャンコードを調べてビックリ。農薬使用の3..5の数字。更にユウチュウブを見てビックリ。安いバナナをあたりまえとかんちがいしていた事、現地の生産者の方の事をおもいやれなかった自分。きっぱり農薬バナナとは縁を切る。