コープ職員ルポ

フィリピンミンダナオ島訪問記

 

コープ九州商品政策部 井上嘉博

生協のお店やカタログで並んでいる「バナナ」はたくさん種類があります。その中のひとつである「フレンドリーバナナ」は、どのようなこだわりをもって作られているのか。それを探りにフィリピンミンダナオ島を訪れました。

フレンドリーバナナのこだわり 
その5 ~手間ひまかけて育てています~

フレンドリーバナナは生育から収穫までの間、非常に手間ひまをかけて1つ1つのバナナに想いを込めて育てられています。その農園管理(作物のお世話)がどのようなものか生育過程をご紹介します。

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ひとつひとつ丁寧に袋をかぶせて行きます。

バナナは苞(ほう)と呼ばれるつぼみができ、その中にバナナの赤ちゃんができます。つぼみができた時点で、まず穴の開いていない透明な袋をかぶせて行きます。これは、Bud Tubing(バットチュービング)と呼ばれるものです。これを行う事によって、バナナのつぼみに侵入する虫を防ぎます。

アーリーバギング(早めの袋掛け)の上からさらに袋をかぶせて行きます。

その後、つぼみが大きくなり下に垂れ下がった段階で被せるのが、穴の開いた白い半透明の袋で、アーリーバギング(早めの袋掛け)を行います。
また、雨によって菌が袋の穴から侵入するのを防ぐため、さらに被せるのが、青緑色の穴の開いていない袋です。このように農薬を削減し、1つ1つ丁寧にバナナを扱われていました。

左:農薬が染み込んだ慣行栽培の袋 右:農薬使用を抑えているフレンドリーバナナの袋

一方、一般的なバナナの農園ではつぼみに農薬を注射し、青色の袋を被せていました。害虫を寄せ付けないように、青色の袋には農薬が染み込ませてあるそうです。バナナの実が現れたら、4~5回農薬スプレーをかけるそうです。
この事からもフレンドリーバナナと慣行栽培は、農薬を削減した取り組みを行っている事が分かりました。

バナナの実の先端にある枯れた花を取っていきます。

バナナが一定の大きさに育ったら、虫がついたり細菌が入り腐ったりするので、先端の枯れた花は、1つ1つ丁寧に取り除きます

枯れたバナナの花

また、採取した花はとても固く、もしそのまま放っておくと他のバナナにあたって傷つける事もあるのできれいに取り除きます。

小さいバナナ(雄バナナ)を切り落とす作業
バナナは雌雄異花同株であり、バナナの実がなり雄、雌の花が咲きます。
私たちが食べているバナナは雌花の実です。バナナの末端に小さいバナナ(雄花の実)が出てきたらその部分は切り落とします。
また、雌花の実であるバナナも一部切り落とします。栄養分を他のバナナに行きわたらせるための工夫だそうです。
ソクソクをかける様子

バナナが大きくなると実が傷つかないように、ソクソクと呼ばれる保護資材をかけ直していました。フレンドリーバナナでは生育過程においても1つ1つ丁寧にバナナを育てあげています。

 このように生産者の皆さんによるひとつひとつの丁寧な手作業により、安全・安心で美味しいバナナを組合員の皆さんにお届けできているという事に、生産者の皆様に改めて感謝の気持ちでいっぱいな事と同時に、組合員さんへもっと良さを広げていきたいと感じるフィリピン訪問となりました。

※このページの情報は2017年取材当時のものです。
 作成時から情報が変わっている場合があります。

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