コープ九州機関運営・広報部 石井梨香
コープ九州では、酪農の持続的発展をめざして、九州の酪農家や農協、乳業メーカーなどと協力して「集約放牧酪農」の共同研究を行っています。その理由や活動内容をお伝えします。
14日は放牧酪農に取り組んでいる霧島牧場(宮崎県小林市)を訪問しました。霧島牧場代表の岡崎さんをはじめ、放牧酪農を行っていたり、これから行おうとしたりしている4軒の酪農家と農協や農業改良普及センターの職員さんが、宮崎県、熊本県、鹿児島県から参加されました。
霧島牧場は岡崎さんご夫婦と息子さんで、60頭の牛を飼っています(搾乳牛40頭)。岡崎さんから牧場の概要や活用している牧草の状況などについてお話ししていただきながら見学をしました。牧野は電気柵によって区切られており、牛が食べて草が短くなったら、次の区画に移していきます。
見学の後は西諸県農業改良普及センターに移動し、昼食をとりながら交流を行いました。牧草づくりやシカなどによる牧草の被害への対応などについて交わされていました。
今回参加された酪農家さんの牧場は地理的にはそれほど遠くない場所にありますが、県が違うため担当の組織も違い、交流の機会が少なかったとのこと。九州では放牧酪農に取り組む酪農家は大変少数であるため、グラスファーミングセミナーが、それぞれの悩みごとや経験を交わし合う貴重な機会となっています。