コープ九州機関運営・広報部 石井梨香

コープ九州では、酪農の持続的発展をめざして、九州の酪農家や酪農農協、乳業メーカーなどと協力して、「集約放牧酪農」の共同研究を行っています。それはなぜかをお伝えします。

その1 集約放牧酪農に興味をもった理由

それは

【酪農家の経営が改善できる方法だと思ったからです。】

 

コープ九州では2016年に九州の生協組合員にお届けする牛乳の考え方を「九州で生産された生乳を原料とし、生産者との交流ができる地域内の乳業メーカー3者により、安定的で信頼できる牛乳を届ける」と整理しました。

この考え方を話し合う過程で、飼料代が高く、費用に占める割合も高いこと、乳を出す牛が減少していること、酪農家の数がどんどん減っていることなどが明らかになってきました。あわせて、ニュージーランドで行われている集約放牧酪農を取り入れる実験が北海道行われていることを知りました。

九州の酪農の未来のためにできることはないのかと、北海道ニュージーランドプロジェクトの報告を聞きにいったり、北海道で集約放牧酪農に取り組む酪農家さんの牧場を見せてもらったりする中で、驚いたことがたくさんありました。

・牧草は短いほど栄養価が高い。
・牧草だけで育てても生乳の乳脂肪分は減らない。
・牧草中心にすることで飼料費率が下がるだけでなく、病気や医療費が減る。
・牛が動いて食べてくれるので、餌やりや牧草刈りの機械やその燃料が不要。

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北海道で見学した牧場

 

九州でも放牧に適した牧草を選択し、部分的にでも取り入れることによって、利益が残る酪農業にできるのではないかと考えました。

北海道の酪農家さんからも「暖かい九州でやれないはずはない」との言葉をいただき、可能なところから取り入れていくことで、九州の酪農家の経営が改善され、九州での牛乳生産の継続につながるのではないかとの思いを強くしました。

 

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現在多くの場合、乳牛は牛舎の中で飼われています。

 

2017年2月には、北海道で長く集約放牧酪農を営む酪農家、今井眞人さんや集約放牧酪農の普及に取り組むファームエイジ株式会社の小谷社長を招いて学習会を開きました。参加者は九州の酪農家、酪農協、乳業メーカー、生協関係者など。この他、九州・沖縄の生協での学習会などを続けてきました。

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