6月20日[ 種をまく]大豆畑から①>一粒の大豆から、物語はじまる。

6月中旬の週末。梅雨の晴れ間に恵まれた一日。大豆の一生を見守り、学ぶ、仲間たちが集まりました。場所は熊本県の山鹿市。納豆でおなじみの丸美屋が管理する、広々とした畑のひとつです。

塾生は、大人と子どもの混合メンバー、12家族・38名です。中には、まだヨチヨチと歩き始めたばかりの小さな塾生の姿も。お母さん、お父さんに手を引かれながら、これからはじまる「大豆の一生」に瞳をキラキラさせています。さあ、種まきから収穫まで、約5カ月間の食育塾。元気に楽しく学んでいきましょう。

丸美屋の大豆生産者・農匠なごみの東先生より説明を受けた後、家族ごとに配られたのは、種まき3点セット。一番大事な大豆の種は、大豆そのままの姿でした。

そして、竹筒のスコップと軍手です。

竹筒のスコップは、先をナナメに切って尖らせています。この尖った方を土に刺して、大豆の種をまく穴をあけていきます。深さの目印は、青いテープ。種をまく穴が、深すぎたり、浅すぎたりすると、大豆が上手に芽を出さないこともあるそうです。大豆が心地よく芽を出せる“おうち”をつくるような気分で、穴をあけていきます。

塾生たちは大人も子どももお行儀よく並んで、畑に竹筒を刺していますね。そうそう、その調子! でも、どうしてこんなにキチンと整列しているのかな?

東先生に聞いたところ、「大豆を上手に育てるには、きちんと一定の間隔(30cm幅)を空けて、種まきをするのが鉄則ですよ〜」。畑に、ピンと張られた白い紐は、塾生たちがまっすぐ並ぶための目印だったんですね。

一定の間隔(30cm幅)とは大豆が大きく育った時の大きさと一緒。きちんと間隔を空けることで、大豆が伸び伸びと葉を伸ばせるスペースを与えられるし、後々のお世話もしやすくなります。大豆にとっても、人間にとってもいいことなんですね。

ハイ、まずは竹筒で、ちょうどいい深さの穴を掘ってね。そうそう、いい感じ!

種をまくのは、ひとつの穴に、2粒ずつ。
2粒ずつまくのは、芽を出した大豆が、支え合って成長できるようにするためです。

優しく土をかぶせて、最後にとんとん。先生から「おいしい大豆になあれ!って言いながら播いてごらん」「ここに植えた大豆が、朝ごはんの時の納豆になるんだよ」と教えてもらいました。

バラバラと適当に種をまいただけでは、大豆は元気に育ちません。植物も人間と同じです。優しく土をかぶせたり、適度な水分を与えたり、成長するためにちょうどいい環境をていねいに作ってあげること、心をこめて育ててあげること。それらが重なり、すくすくと成長できるのですよ。

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