こちらは中札内村のとある枝豆畑です。その広さ約8ヘクタール。見渡せる範囲は全部畑!その中を大きな収穫機(ハーベスタ)が3台、動きまわっています。人の手ではとても手に負えない広さです。
収穫期の間は、枝豆を生産する組合員の畑を順に収穫していきます。十勝地方では、気候的に5/15~5/20にまいたところが一番収量が多いそうですが、全員がその期間にまくと収穫が重なってハーベスタが足りないことに。収量を増やしたい思いはみな同じなので、できるだけ公平になるよう、年ごとにローテーションを組んで種まきの日を決めているそうです。
枝豆は花が咲いて50日後ぐらいが収穫適期とされていますが、年ごとの気候によっても変わってきます。豆が大きくなった方がよいのですが、大きくなりすぎると糖分がでんぷんに変わって甘みが落ちます。そのバランスを見ながら一番良い時期に収穫するためには時間が勝負。それが24時間体制での収穫作業につながっています。
肥料は農協独自に配合したものを使い、農薬は農協で定めた基準を守って栽培しています。
管理が決めごとどおりにできているかを確認するために、収穫前の圃場ごとと収穫した後に残留農薬の検査をしています。
また、隣の畑にまいた農薬が飛散してくるのを防ぐため、枝豆の畑の四方に一定の幅でえん麦を植えています。畑のまわりを囲む様子から「額縁栽培」と呼ばれています。
畑の管理の仕方(草取りや土づくりなど)によって収量の差がでることもあるため、農協では土壌診断を活用して土づくりの指導等をおこなっています。