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コープ職員ルポ

北海道・中札内村農協訪問記

 

コープ九州機関運営広報部 石井 梨香

2017年9月6日~7日、日本生協連が主催する「ラブコープ商品工場・産地交流会」で、全国の生協のみなさんと一緒に、コープの冷凍えだまめ「C北海道のそのまま枝豆」の産地に行ってきました。
海外産に比べるとちょっと小粒だけどなかみがしっかりつまっていて、私も大好きなこの商品。どんな場所でどんな人たちがどうやってつくっているのか、3回にわけてレポートします!

その3 ~C北海道のそのまま枝豆~

最終回は、収穫された枝豆を、スゴ腕、ハヤ技で製品化している冷凍工場をレポートします。

畑から凍結まで3時間!

大きなハーベスターで収穫された枝豆はトラックに積まれて次々と冷凍工場に運ばれます。枝豆は収穫後も呼吸を続けているため、早く処理をしないと鮮度が落ちてしまいます。中札内村農協では、村の一番遠い畑の枝豆も製品になるまで3時間以内という厳しい自己目標を立て、実現しています。

そのため秋の収穫最盛期は、工場も24時間営業なら、ハーベスターによる収穫も24時間体制。ライトをつけて夜通し収穫作業が行われるのだそうです。

 

工場に到着した枝豆は、トラックごと計量した後まず屋外の選別ラインのベルトコンベアに載せ、枝や土、未成熟のものを選別していきます。さやについている野毛も専用のドラム機で除去。ここで出た枝などはたい肥になります。

枝豆到着
屋外の選別ラインに枝豆を摘んだトラックが到着

ゆでずに蒸すからおいしさもそのまま

 

工場内に入った枝豆は再度洗浄機へ。念入りに洗浄されたあとは、ゆで工程に進みます。

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この装置を通りながら、3分半から4分ほど、上から熱湯シャワーをかけ下からスチームを当てられます。ゆでるというより、蒸すに近い工程です。お湯に浸さないから色や旨み、水溶性栄養素が逃げにくいのです。蒸しあがったあとは、冷水シャワーをかけ、下から熱を吸い取って素早く冷却します。

絶妙な塩味は利用者のお墨付き

昔の冷凍枝豆は家でゆでて塩をふって食べていました。塩は金属機械のサビのもとになるので、工場には持ち込みたくないものだったそうです。現在は塩分に耐えられるラインが開発され、解凍するだけでおいしい枝豆を食べることができます。塩分濃度は14%、全国のお得意先にいろいろな濃度を試してもらって決めた塩加減です。

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ちょうどよい塩加減になるまで3分間

 

液体窒素で急速冷凍

味付けが終わると、液体窒素(マイナス196度)で急速凍結します。ゆでから凍結までの工程はオートメーション化されています。

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畑もわかる

できあがった冷凍枝豆は、18~19キロ入るダンボールに詰めて、マイナス30度の冷凍庫に一時保管されます。ダンボールには農家の番号と加工日、加工時間が印字されており、どこの畑の枝豆かもわかります。

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さむ~い倉庫の中も見学。後ろのダンボールの中はすべて枝豆です。

おなじみのパッケージに入った製品の製造は、倉庫の中でスタンバイしていた冷凍枝豆の選別から始まります。まず色彩選別機を通った後、豆が入っていないさやや飛び出した豆、サイズが合わないものなどを人の目で選別します。ここではじかれた規格外の枝豆は別の工場でむき豆にし、さやは家畜のえさにするそうです。大事に育てられた枝豆をむだなく生かしています。
選別されたあとは、袋につめて、金属探知・重量チェックを重ねてできあがり。

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真剣でスピーディーな選別作業。冷凍工場の従業員さんは、全員が食品衛生管理者の講習を受けているそうです。

 

≪D≫≪産地≫北海道のそのまま枝豆≪めむろ≫ 250g_1_00155580

工場見学と交流会の様子はこちらでもご覧ください。

日本生協連 

日本のものづくり現場を紹介する「しゃかいか!」サイト

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