
コープ九州 商品本部 日配商品部 實兼美里
2025年7月 訪問の目的
日生協PB商品、コープ九州PB商品の豆腐の原料大豆である「ボブさんグループ大豆」の産地へ訪問し大豆の生育状況・環境など確認を行います。また、今回は豆腐製造元の皆様もご参加いただくため、製造元と生産者の信頼関係を築き、長期的に協力いただける体制づくりを目指します。
訪問スケジュール

SB&B社訪問では、SB&B社の歴史や現在の取り組みについて説明いただきました。SB&B社の歴史では、会社の成り立ちや現在の世代交代について、ロゴマークの由来を説明いただいています。
現在SB&B社は全体の85%以上輸出をしており、15か国と取引を行っています。主な輸出品目は、大豆、小麦、とうもろこし、砂糖大根で、大豆だけで年間70,000㌧出荷しています。
大豆の契約農家はノースダコタ州とウィスコンシン州にあり、今年は165名の農家と契約しています。ノースダコタ州は平坦な地形で水分を保有する力が強く、ウィスコンシン州は起伏のある地形で、土が乾燥しやすく、灌漑設備が必要となります。
また、今年よりサステナビリティの取り組みの一環として、水の使用量や土の流失量、使用する肥料の種類などを契約農家ごとに計測し記録する取り組みを始めています。この取り組みを行うことで、大豆を持続的に生産できるようにしています。
選別工場は、ウィスコンシン州、ノースダコタ州の2か所あり、今回はノースダコタ州の工場を視察しました。農家と契約後は、教育を行い、5月に植え付け、10月に収穫をし、この選別工場へ運ばれます。選別工場の処理能力は約9~10㌧/時間で袋詰めは20㌧/時間です。はじめ、風力とふるいにかけて枝や葉っぱなど大きな異物を取り除き、次に石を取り除き、大きさ選別、色彩選別を行います。SB&Bの選別工場はほこりへの対策を強化しており、集塵機が数多く設置されていました。そのため、選別工場は綺麗な環境が保たれていました。
Mattさんは大豆を育てて3年目の農家で、大豆の畑は110ヘクタールあります。また、小麦、トウモロコシの畑を含めると全体で1000ヘクタールほどの畑を所有しており、3名という少ない人数で管理しているそうです。大豆の植え付けは5月14日、8日間で植え付け完了。畑についても雑草の管理が行き届いており綺麗な状況でした。また、コンバインなどの機械もみせていただき、規模の大きさに驚きました。

説明くださるMatt(マット)さん
NCI(ノースダコタ穀物研究所)は、1983年にノースダコタ州大学内に農業支援を目的とし設立されました。設立にはボブさんのお父さんも関わっているそうです。
2日目
ボブさん大豆を使用して豆腐を製造していただき、メーカー様の参加もあり、製造方法などお互い情報交換をされていました。製造にあたり、豆乳濃度は8%であり、日本の豆腐に比べて低い印象をも受けましたが、できたての豆腐は美味しく仕上がっていました。アメリカでは、大豆の風味を抑えることが大事なため、豆乳濃度は低めに設定するようです。また、ボブさん大豆の3品種(SB270 SB49 SB806)の食べ比べを実施しました。試食評価ではSB49が最も評価が高い結果となりました。

3日目
ボブさん小麦の製粉を行い、それを使用し、パンを製造しました。3種類のパンを試作し、(ボブさんの小麦を使用したパン、ボブさんの小麦を不使用のパン、ボブさんの小麦と大豆小麦を使用したパン)比較試食を行いました。ボブさんの小麦を使用したパンは吸水力が高く、膨らみが大きくなっていました。また大豆小麦を使用したパンはしっとりとしたもちもち食感のパンとなり、大豆の風味なくおいしくいただきました。
またその後、2週間後に収穫を行う小麦畑の視察も行いました。


農地・農場・農家に関する最新技術の実証・市場への導入、スタートアップ支援を目的として設立。会社の周りには実証実験ができる畑が300ヘクタールあり、ジョージア州にもテストの畑があり各地にあわせた重機を提供しています。訪問の際にはAIが搭載された、除草機の紹介をしていただきました。機械にはカメラが内蔵され、畑の規模や雑草などを学習させます。ソーラーパネルがついているため24時間除草することが可能です。。
【さいごに 實兼の感想】
今回の出張では、初めてボブさん大豆を使用しているメーカー様に同行いただき、現地視察を通じて直接ボブさんや契約農家の方と話をする機会がもてました。ボブさん大豆を知っていただき、メーカー様へお届けするまでにどういった取り組みがなされているのか知るきっかけとなる訪問であったと感じています。特に、選別工場の視察においては、メーカー様より「他の施設と比較してとても綺麗である」との高い評価をいただき、SB&B社の品質管理体制について安心感を持っていただくことができました。商品担当として現地の視察を行うことも大切ですが、メーカー様と一緒に原料視察を行うことで新たな視点て意見を聞くことができ私自身も勉強になりました。