コープおきなわの品質管理室は
商品の供給を行う段階において、安全性をチェックして、より安全な商品にするために改善・指導を行っています。
店舗インストア点検とは、店舗の作業場で作られる弁当や刺身などの商品をはじめ、各部門が衛生的に業務を行われているか調査するものです。
「おきなわの店舗の衛生管理のレベルが高い」という情報を他生協の仲間から聞き及び、エフコープの宮田さんと一緒に宮平さんの店舗点検に同行させていただきました。
見て
見て
宮平さんは店舗や産地、工場に出向くことを大切にされています。
理由をお聞きしたところ
「現場をよくしていけば、おのずと商品の結果が良くなるからです。すべては組合員によい商品をお届けするため」とのお答えが。
その一環で始めたものの一つが「手洗い選手権」です。早く、きれいに、菌を残さず手洗いを行っている実力があるということ、そして自身がその到達度をそれぞれがわかっているという事実。
「おきなわの品質管理基準が高い」とみなが口をそろえて言う理由が少しわかった気がします。
それでは
店舗のスタッフのみなさんにお聞きします。
点検されるのって ドキドキしませんか?
部門作業中のコープ山内の皆さんにそのお気持ちを聞いてみました
惣菜部門)惣菜リーダー 大城萌乃さん 「点検 どうですか?」
「宮平さんが来られると緊張はします。ただ、指摘されたら直せばいいだけです」
いただいたコメントの強さにこちらがドキン!
自信があるんだ、とお見受けしました。
しかし、細かな宮平さんの点検が入ります。
惣菜部門では大きな洗剤を小分けにして運用する様、指摘されていました。決まった置き場にある理由は移し替えの際、目に入るような事故を防ぐため、という理由もあるとのこと。
てりてり!
おまけ情報
あまりにもおいしそうだったのでバックヤードの作りかけをチラ見せ。魚は「ぐるくん」。から揚げになるそうです。大城リーダーをはじめサブリーダーの我喜屋さん、皆さんが元気よくてきぱきと夕方のピークに向け次々と商品を作られていました。すごく良い雰囲気で、バックヤードを見るだけで「勢いがあるチームだ」とわかります。
ここで毎日お昼を選べたら楽しいだろうな~と思いつつ次へ・・・
畜産部門) 島袋京子さん 「点検 どうですか?」
「宮平さんが来られるとドキドキ、毎回緊張します」
やはり。しかし、
宮平さん「京子さん、今日は通しなの?」
京子さん「そう」
品質管理の室長が各店のスタッフのみなさんのお名前を憶えていることがすごい!と思ったのですがさらに「下の名前!!??」(理由:島袋さんが多い・・・そうですか・・・)
しかもシフトを覚えている!?ということに驚きました。
畜産部門では、スライサーの清掃などを指摘して宮平さんは次の部門へ移動。
おまけ耳より情報
京子さんに「お店のお気に入り商品ってなんですか?」とお聞きしたところ
「うちなーとこ豚!みそ汁に、野菜炒めに、しゃぶしゃぶに!」
「やんばる若鶏!から揚げやカレーにもいいよ」と産直愛の濃いおすすめを頂きました。
水産部門) 伊礼哲也さん 「点検 どうですか?」
「めちゃめちゃ見られていますね・・・」伊礼さんはまな板に向かって魚を捌く作業中でした。
伊礼さんは点検は2回目とのこと。
個人の私物を持ち込むことは、商品を作るうえで事故につながりかねないため、禁止です。引き出しの中を確認するなど細かく見られていました。
床下の排水に引かれたダスター
「いつ交換しましたか?」の質問に
「昨夜です」と即答する副店長の仲西さん。仲西さんは店舗の衛生管理の実務責任者です。宮平さんの質問に即回答、簡単な改善であれば、その場で対応されていました。
おまけ情報 仲西さんは水産出身という事で手洗いも抜群に上手だとか。
次なる部門です。
農産部門) 中野朝子さん 「点検 どうですか?」
「来られたな!と思うだけです。わたしは緊張しません。まずいところは指摘してくれるので…悪いよりはいい方がいいけど。いつもやっているとそれが普通になるでしょう?違うならば、指摘でそこに気付くことができるからいいよね」
ほがらかに、肩ひじ張らないコメントをいただきました。余裕を感じます。
農産部門では包丁を収納する殺菌用庫の下に小さくふきんが置かれていることなどを指摘されていました。紫外線の乱反射を阻害するため何か置くのはNGとのこと
おまけ耳より情報
中野さんの自宅のお買い物について、質問すると
「わたしはほとんどこの店でお買い物しているんです。野菜は全部ここ。このお店は酢漬けの素などおもしろい商品もたくさんあるんですよ」とこれまた自部門愛が強くてじーん・・・水産部門の「海鮮サラダもおすすめ」!
ベーカリーも点検を行いこの日のインストア点検は終了しました。
細かな点検の様子は宮田担当の報告を参照ください。
この日は宮田さんに
「どうする?ここは指摘する?」
「いつも自分がやっている方法でやってみて」
「どう思う?」「どうしている?」
と声をかけ続けられた宮平さん。
とにかく考えてもらって、引き出して、また一緒に考える、というスタンスであることが伺えました。
各部門のスタッフの皆さんと宮平さんの関係もそのような会話のやりとりで長い時間をかけて成立しているはずです。コープ山内のみなさんと宮平さんのやり取りは濃厚なものでした。
コープおきなわには9店舗あります。
その9つのお店をすべて予防の視点に立ち、安心して利用できる商品づくりを店舗スタッフと一緒になって行っているという、品質管理室宮平さんに姿勢含め、多くの学びをいただきました。
今回教えていただいた 宮平勝さん
品質管理室所属歴30年。1994年から稼働している商品検査室とともに歩まれています。
普段は寡黙で静かに話される宮平さん。この2日間の宮田、上田の同行中、質問にひたすら答え続けて声を枯らさせてしまいました。
コープおきなわの品質管理を礎を作られた職員として、九州の検査に携わる多くの仲間からの尊敬の対象です。
宮田さんは、何か持ち帰りたいと真剣な眼差しで取組む好青年!
検査結果と思い浮かべた製造現場の状態が一致するくらい足を運んでください。そこから何をどう伝えるか。現場の協力は不可欠。メインで取組むのは現場。
一人では何もできない。
まじめに検査に取り組む宮田さんをバックに宮平さんと上田
撮影:コープおきなわバックアップ本部 本部長の嘉陽寛さん
宮平さんありがとうございました。
コープおきなわの特集ありがとうございます。
とっても素敵な記事に出来上がって、楽しく読ませていただきました。(ほかの記事もいつも読ませていただいてますよ~)
今回、品質管理室の取り組みが、だれでもよくわかる内容になっていて感激でした!!
これからも、おしゃれで、楽しい記事を楽しみにしています。
いつもありがとうございます!
えみたんさん
コメントありがとうございます!嬉しいです。
改めて、外から見ることでその場所がひときわ輝く、ということが
あるな、と当該生協に所属する組合員さん、職員の反応で感じ入っています。
生協がもつ様々な側面をみなさんに知っていただけるよう
今後も発信いたします!励ましありがとうございます。