農産加工センター紹介

篠栗 農産加工センターを紹介します!

 

コープ九州 農産商品部 内野 耕一

CRM推進部 上田 千歳

 

コープ九州の農産加工センター担当の内野が紹介します


農産商品を集品するラインの前で 

わたしはコープ九州、農産加工センターの担当です。農産商品部では「きのこ」や「花の苗」を担当するバイヤーでもあります。

今回はエフコープ若松区域委員会のみなさんにご紹介した「農産加工センター」をウェブ上でもみなさんにご紹介したいと思います!

 

はじめに

「農産加工センター」は文字通り、農産品を加工する場所です。みなさんに知っていただきたい3つのポイントを下記ご紹介します。

 

その1 最適温度で管理しています

野菜と果物を最適温度でお届けしています。野菜は中温度と言われる家庭の野菜室と同じ15℃で保たれています。

 

その2 先入れ 先出し

産地から農産加工センターに先に届いたものを、届いた順に送り出しています。宅配でお届けする商品なので、金曜日の組合員さんの商品を木曜の夜に送りだしたら、木曜の夕方から週末は加工センターには何もない状態になります。在庫を持たない。翌週へは商品を繰り越さない原則で行っています。

※一部翌週まで品質が担保できるものは繰り越すものもあります

その3 24時間受け入れ

近隣地域から遠くは北海道、青森と、直送されてくる野菜や果物。青果物をセンターへ入荷する際に時間を制限してしまうと(例:入荷受付時間 8:00~18:00 )、品質が担保できなくなる商品もあるので、24時間受け入れ体制をとっています。トラックをお待たせすることはありません。

お届けの流れを図解にしたものが下記です。


さあ、では一緒に加工センターにまいりましょう!

いざ入室 ここから農産加工センター初体験のCRM推進部上田が若松区域のみなさんに同行してルポします!


身体についたほこりや髪の毛を粘着ローラーで取り除き、手を洗います。

ローラーは粘着力がある状態に保てるように工夫しています。

早速出会ったのはミニトマトの袋にシールを張るスタッフさん。一枚一枚人貼っているんだ!と当たり前のことかもしれませんが驚きました。高速!しかも正確です!

 


シールには企画週が入っています。「●月○週の商品とわかるようにして欲しい」という組合員の要望に応えたものです。確かに、いつもくんを注文していて、冷蔵庫でだぶついた時、どの週の商品か分かると助かります。

 


多くの農産品の間を抜けて進みます。篠栗の農産加工センターにはエフコープ、コープさが生協、ララコープ、コープおおいたにお届けする商品が集められています。

また姶良センター(鹿児島県)では、生協くまもと・コープかごしまにお届けする商品が集められてきます。姶良の加工センターの記事はこちら!


「あ!マイルドみかんだ!私の家に届くかも」などとはしゃぎながら見てしまいます。

ここで袋詰めされているのです。

 

商品の荷受け場でも説明を行います

 

「果物・野菜はコンテナに入ってきます」と説明中。段ボールだとコストとがかかるのと、コンテナであれば繰り返し使用することができ、環境負荷の低減につながるためだそうです。

搬入口には10トンのトラックがひっきりなしに入ってきます。

ちょっと分かりにくいのですが、カーテンが閉まっており、荷受けの際にだけ開けるようにしています。センターの温度を一定に保つためです。

黄色のカーテンがかかっている入口は横にある吹き出し口から風が吹いたり吸い込まれたりしています。吹き出して空気の侵入を防ぎ、吸い込みで虫などを入れない工夫です。

目に見えないエアーカーテンです。

 

代表検品について

代表検品とは

商品を袋詰めする前に行う検品です。入荷した商品の5箱に1箱箱をあけ、無作為抽出にて正品を取り出し、検量と品質 チェックを行います。同様に端数の箱についても、無作為抽出にて検量と品質チェックを 行います。

入荷検品で3%~5%の不良等が発生した場合、産地へ一報をいれます。また、場合よっては再入荷していただく事もあります。入荷してくる青果物は工場生産されたものではないので、日々変化が起きるそうです。

 

カット・袋詰め作業

到着した野菜・果物の計量および代表検品中です。

写真左上の「黄色の札」が付いているものは、鹿児島姶良行きの商品だそうです。

この後、袋詰め作業に入ります。

みかんの袋詰め作業

ミニトマトもパックに詰められていました。


ふくろ詰め終了

サンふじは内部褐色症※のため中心が黒くなりやすい果実です。

※内部褐変症

りんごの芯の周りにある「蜜」が酸化して中身(芯・種のまわり)が変色する症状です。

 

サンふじについて「日に日にコープ」はこちら

 

包装容器についても説明を受けました。

じゃがいも、たまねぎ、さといもなどを入れている茶封筒です。

商品の鮮度を保つこととクッション性も考えて採用しています。


「ここにちょこ~~~っと傷があるでしょう」と説明くださる内野さん。

 

人参は特に小さな黒ずみがあっという間に黒いしみとなって広がるそうです。表面についた傷が酸化して黒くなります。劣化スピードが速いので、神経を遣うとのこと。

内野さん手前に移っている水色のコンテナの中は青果物の残渣です。農産加工センターでは一日に500ℓのコンテナが10箱ほど排出され、それは産業廃棄物として廃棄をしています。お野菜や果物の肥料の原料になっているとのこと。循環しているようで少し安心しました。よく見学者の方から「残渣は動物園の餌にしては?」とご意見をいただくそうですが、動物の餌は審査が非常に厳しく運用も困難なため、コストも鑑みた現在の流れになっているようです。

若松区域委員会はこの後冷蔵センターの見学されました。

 

 

内野の気持ち

厳しい基準を持って日々組合員さんへ美味しい青果物をお届けできるよう、商品を選別しております。

青果物は生き物です。かなり気を配っていますが、お届けするまでの間で傷んでしまう場面がどうしてもあります。加工センターのスタッフの方々も商品の基準に沿って、また「自分だったら買わない!」といったものは、徹底して除外していきます。それだけ「厳しく見ています」というところをご理解いただけたら幸いかと思います。

 

お届けした商品でお気づきの点などございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。

今後もより美味しく、鮮度の高い青果物をお届けできるよう、農産加工センターで働く

スタッフ全員で日々精進して参ります。

上田の感想

センターという名前から、オートマチックな世界を想像したのですが、存外人の手がかかっていることに驚きました。若松区域の組合員さんともそのような話をしながら見学コースを辿っています。わが家の農産品はほぼ宅配で購入しているので、すべてここを経由してきていると思うと産地はもちろん、検品や仕分けで目を光らせてくださる方にも感謝の念を抱きました。組合員の声で改善された点がシールの印字や袋一つとってもあり、生産者が丹精込めて育てた商品を良い形でお届けできるよう工夫が今後もなされていくのだろうと思います。温暖化の影響や物流コストの上昇など、様々な背景から農産品の出来や、配送されるスピードなど影響を受けるのでは、と心配があります。が、安心して利用できるよう改善を重ねてほしいです。また、その努力はお知らせしていきたいと思いました。

PROFILE
内野(写真右)&上田(写真左) 他己紹介

 

素朴な雰囲気そのままの内野さん。本部のオフィスと加工センターを行ったり来たり颯爽と歩く姿は、市場関係者!?と思わせます。話しかけやすいやさしい先輩です。(上田)

いつもニコニコお花が大好きな上田さんです!私たちの仕事を分かりやすく紹介して頂いてます。フットワークも軽く、元気いっぱいでお仕事をされています。(内野)

 

 

 

 

 

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