コープ職員ルポ
エフコープ舞松原店で畜産主任をしている川岡健吾です。
2017年2月、初めての海外出張で、ニュージーランドの産地視察の機会をいただきました。お店でオーシャンビーフを提供しながら、どんなところで育ったんだろう、国産の牛肉とどこが違うのだろうと思っていました。
今回それを自分の目で確かめる機会を得ましたので、組合員や職員のみなさんにしっかり伝えていきたいと思っています。
ニュージーランドは、日本から約900km南、飛行機で約11時間の南半球に位置する人口469万人の緑の国です。
ニュージーランドについて一番印象に残っているのは、その真面目な国民性です。視察中、乗せてもらった車も出会う車も、徹底して制限速度を守っていることがとても印象的でした。
ニュージーランドは物価が高く、日本の約1・5倍、消費税が15%です。そのため、生活水準を維持するためにも女性の社会進出がとても進んでいて、ほとんどの家庭が共働きだそうです。しかし、労働時間に対しての意識が非常に高く、残業をするということはなく、遅くともだいたい19時までにはほぼ全員退勤されるそうです。
また、日照時間が長く、夜9時近くまで昼間のようでした。仕事の後は、ジョギングや趣味・家族との時間を過ごす方が多いようです。ワークライフバランスを大事にしている国だと思いました。そのため外食文化はあまりなく、スーパーマーケットで素材を買って家庭で調理するスタイルが強いとのこと。
限られた滞在でしたが、治安がよく、真面目な国民性があり非常に暮らしやすい国だと感じました。
今回の視察では、牛が育てられる農場から出荷される港まで、通して見ることができました。
カンタベリー工場を経営し、各農場のコーディネイトをしているのが生協の取引先であるアンズコフーズ。伊藤ハム株式会社や日本水産株式会社と現地の経営陣の出資による企業です。ニュージーランドの企業全体で第28位、農業関連企業として第5位と、影響力を持っています。生協とオーシャンビーフの取り組みを始めて来年で10年。ここまで長い取引をしている企業は3、4社しかないそうです。
次回は、肥育から出荷までの流れに沿って、生産の状況をご報告します。