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青森 山形 北の産地を訪問しました②

 青森県 山丙のみなさんの想いに触れて

    白ネギ・洗いごぼう・長芋を届けてくださる「山丙」さんを訪問しました

 

 

コープ九州 商品本部 農産商品部 田中 宏樹

事業政策支援本部 CRM推進部 上田 千歳

 


山丙の敷地内から遠くに見える「南八甲田」を教えてくださる大川さん。「冬は寒いですよね」という上田のまぬけな質問に「死にますね・・・」とつぶやかれたのが印象的でした



十和田青果市場を後にしたコープ九州の田中、上田チームはグリーンファームコミュニケーションズ中村さんのアテンドで「山丙」を訪問しました。一面の田畑、林を抜けてたどり着いた先では「カッコー」が鳴いていました。

 

山丙はコープ九州に「白ネギ」「長芋」「洗いごぼう」を生産者から預かって届けてくださっている会社です。

白ネギ農家を取り巻く状況について伺いました

 


左から 代表取締役の山田悦子さん、専務の大川達也さん、常務 哘(さそう)竜二さん、奥は中村さん

 

白ネギは種まきから収穫まで8カ月かかる作物であることから、非常に手がかかるというお話をお聞きしました。そのこともあり、別の作物の生産に切り替えられたり、高齢化から離農される方が増えている。とのことでした。今後新たな参入も厳しいと考えている。とのこと。

しかし、そんな中でも安定した生産量で九州によいものを届ける、という思いを強く感じることができました。

 

ねぎ出荷までの流れ

圃場を見せていただきました。

収穫するタイミングを決め、逆算して作業を進めるそうです。自然を相手にしているためその通りにならないとしても、大量に収穫するため非常に計画的だと思いました。


 

12月の24,25日。クリスマスの頃、播種をします。

育苗ののち、雪解けを待ち、4月から7月の間に植え付けを行うそうです。

 


畑は6月中旬の様子です。

整然と植えられた美しいねぎ畑。畝の形が特徴的なのは、これから培土して白い部分を作っていくためです。

 

また、印象的なのは「まくら」と言われる畑の入り口付近です。ぎりぎりまで植えてたほうが良いのでは?と素人考えで思ったのですが、規模が大きいため、大型の農業機械、テーラーやブームスプレイヤーが作業を行うため、通り道(旋回なども含めて)が必要なので、整えてあるとお聞きして納得しました。

 

どの写真も元気!笑顔の山田さんと田中バイヤー

 

こちらの畑のネギは8月1週に収穫予定。

勢いよく元気に育っていました。「きれい」とつぶやくと「一人息子と青物は褒めるものじゃない」と山田さん。

 

とにかく広大な青森の農地。周辺は「にんにく」「米」「緑肥」の田畑でした。
緑肥は輪作体系を維持、また畑を元気にするために播種します。

 

特徴的な「長芋」の畑は左奥。支柱が建てられていて、そこにかわいい苗が植えられていました。

左の手前は収穫が終わったばかりのにんにく畑。右は、九州より少なく感じる水田です。育てられているのは「まっしぐら」という県産米です。

 

コープ九州に届けられる「洗いごぼう」

 

敷地の中にはやはり大きな冷蔵庫が。ここでもごぼうを保存しており、コープ九州には「洗いごぼう」を届けてくださっています。ごぼうを商品化していく作業を見学しました。

 

土のついたごぼう、一晩水につけておき、土を落としやすくしています。

まわりの土が少し柔らかくなっていますか?

 

シャワーで洗浄していきます。いい笑顔を見せてくださったのは大川武流さん

 

 

 ごぼうを投入

洗浄のために水を大量に使用するので、会社を作る際、井戸も掘ったそうです

 


土をおとしたごぼうが出てきました

 

洗い終わりました。コンテナの中に整然と詰められたごぼう

 

 

カットします

 

きれいに切りそろえられました

スタッフの方がそろえたごぼう、機械で重量を量って自動で包装されます。福岡県の私の家にもどけられている形です。

 

 

トラックに乗って、中2日で福岡県篠栗町の農産加工センターにやってきます。

 

この日は長芋の加工は見学しませんでしたが、バックヤードでの作業軽減をしたい量販店のリクエストに応えて、真空で包装した商品づくりも増えているそうです。

 

生産者のみなさんが作り続けられる環境

生育のために時間がかる負担の大きな白ネギ。広い圃場、生産者の高齢化の問題。

長く出荷し続けるためには、保存のための施設が重要であり、その施設は冷蔵で、電力が必要、電気代が高騰した場合、すさまじい経費の高騰のなるのでは?

など。今、当たり前に手に取ることができる国産の野菜には様々な問題があることを改めて考える機会になりました。

 

生産者が作り続けることのできる環境をいかに守っていくか、生産者を支える団体、会社と力を合わせて取り組まねばならない、という使命を感じました。

 

山丙を訪問して

 


初めて山丙さんの事務所と産地を訪問させていただきました。遠い青森県の地から九州の組合員へお届けするということは、あたり前のようで、あたり前ではないことを肌で感じました。
離れているからこそ、より産地との信頼関係は欠かせません。
今後も継続したお取引ができるように、
頑張っていきたいと思います。

田中 宏樹

 

山田さんの情熱にあてられました!生産者の頑張りに報いるよう、しっかりと、売りこんでいきたい、という強い思いを感じました。青森県では男女共同参画の取り組みにも長く携わってある山田さん。九州にも多くのファンがいらっしゃるそうで、納得です。美しい圃場に優しい方々。青森県の農産品をがぜん応援したくなりました。

上田 千歳

 

 

青森県を後にして「銀山アスパラ」の産地、山形県に向かいます。そこにはあたたかな人柄の生産者西塚さんたちが待ってくださっていました。続きます。

 

 

 

 

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