コープ九州 農産商品部 田中宏樹
コープ九州 CRM推進部 上田 千歳
きゅうりを作って20年弱の田中さん。観葉植物やなすの生産を経て現在はきゅうりを中心に育成されています。
2月下旬、JA糸島の営農総合センターにて「生協版適正農業規範」の点検表を用いた、生協産直産品質保証システムの点検を行いました。
JA糸島営農部園芸振興課の有富さん、糸島胡瓜部会部会長の田中清美さん、コープ九州からは田中が参加して行っています。
組合員に信頼・支持される産直事業を確立し、『たしかな商品』を組合員に提供し続けるために、組合員に提供する商品が、組合員の期待する品質であることを確認・検証し、その確かさを保証するしくみです。
2023年11月にJA糸島胡瓜部会は福岡県GAP認証制度※の認証を取得しており、そのことから点検内容に重複する部分も多く、非常に順調に点検を行うことができました。
※福岡県GAP認証制度とは、県が定めるGAP点検項目に基づいた取組が実践できていることを県が認証する制度で、す。※GAPとは、Good Agricultural Practice の略であり、「農業生産工程管理」と訳されています。
生協版適正農業規範を用い、昨年はJA糸島に対しての団体編の点検を行いました。
その際に以下の改善の依頼をしました。
作業場の改善として、LED蛍光灯交換については真摯に受け止めていただき改善いだきました。このように、改善の螺旋階段を登り続けることにより、よりよい商品をお届けできるのです。
また、今回の点検は生産編として田中さんにご協力いただきました。生協版GAP点検の意味をしっかりと理解していただき取り組んでいただいていることが確認できました。
生協版GAP点検入門前上田視点の「ほう」
★ハウスは重油、灯油を管理するのも大変。不適切な保管で火災になるリスクもあるので管理は大切。
★過去の生産記録、余裕で2年以上あるとのこと
★毎回働くスタッフの方、人的資源に関してもしっかりチェックを行っていてすばらしい。薬剤をサンプルする際の防除、雨合羽、マスク、手袋の有無の点検など。
★使用する井戸水の水質点検も行っている
★ほかに生産されている作物に使用する道具や車も別、という徹底
おまけの「へ~」
★きゅうりは蜂に受粉されると形がおかしくなるので、受粉NG。ハウスに入ってほしくないそう。
文章での項目はスムーズに進行しました。続けて圃場での確認をおこないました。
あいにくの小雨でしたが、のどかな空気が広がる糸島市
ハウスの中に失礼します
圃場で先ほど確認した内容を目視します。
農薬の置き場に鍵がかかるかなどチェック。
みせていただいたハウスの中には2週間前に定植した胡瓜が奥の方までびっしりと植わっていました。その数約900株。
このハウスで900株、もう2棟あるハウスにはそれぞれ1300株、1000株植わっているそうです。
胡瓜は年に2回、新しい苗を植えて収穫します。2月に定植した胡瓜は3月から収穫可能となり、6月いっぱいまで収穫を続けます。
1本の苗は摘芯を行いながら収穫しやすい高さの170㎝から180㎝くらいに仕立てます。一反※あたりで22トンの胡瓜を収穫するそうです。
(この際の質と量が農家の腕の見せ所です)
ちょっと想像つかない量ですが、1つの苗からかなりの数の胡瓜がとれるということは間違いありません。
※1反は約1,000平方メートル(300坪)
最後にみなさんへ ひとこと
生産者の田中さん
毎日食べてください!
コープ九州 田中
組合員のみなさんJA糸島のきゅうりは「安心してご利用いただけます!」ぜひたくさん利用くださいね。
JA糸島の胡瓜は「しんせん便」として、エフコープ、コープさが、ララコープ、コープおおいた宅配でご利用いただけます。収穫した翌日に食卓にお届けします。
収穫の当日にコープの物流センターに出荷し、翌日食卓に上がる「しんせん便」のきゅうり。この夏は登場回数を増やしてみませんか?