コープウェブラボでは店舗に並ぶ「お惣菜」のメニューを考案する担当者をこれまで紹介してきました。
から揚げ担当の「中村さん」とモノクロ麻婆丼の「田中さん」(記事をご覧ください)
コープ九州の店舗に並ぶ惣菜のメニューを考えるスタッフは他にも北島さん、そして齋藤さんがいます。
今回は、コープおおいたから出向して篠栗に勤務されている齋藤咲良さんにお惣菜担当の仕事について教えていただきました。

齋藤咲良(さいとうさくら)
2019年 コープおおいたに入協。コープふらいるなどでチェッカー業務を経て、惣菜部門へ。下郡店を経験したのち、2024年コープ九州へ出向し今に至ります。
普段はメニューを考え、試作し、部門の中で「デビューの可否」を問い、手直し、改善を重ねてメニュー作りを行っています。以下は一例です。

メニューを考えたのち試作を行います。その際に大切にしているのはやはり「おいしさ」です。
試作を何度か行ったのち、部門のメンバーや外部の識者からアドバイスをいただくなどして採用まで何度か手直ししていきます。最終的に各会員生協の総菜に携わるSV担当※が取り扱うか否か判断し、メニュー化が決まります。
季節ごとに差があるものの、考えたメニューが採用されるのはカテゴリーごとに4~5点程度です。アイディアをどの程度出すかは担当ごとに違いますが、齋藤さんは3カテゴリーを担当しており、10~15点ほどはアイディアを出している計算です。
SV(スーパーバイザー)…監督、管理を行う役職のこと。業務の進捗状況を把握し、業務効率の向上を提案し、人材育成の役割も持ちます。
コープ九州の惣菜部は、各会員生協から集まったメンバーで構成されています。

左から)エフコープから出向の田中さん、コープさがから出向の北島さん、ララコープから出向の部長の濱口さん、ララコープから出向の中村さん、コープおおいたから出向の齋藤さん。それぞれ異なるカテゴリーを担当し、力を合わせて九州の各店の総菜売り場のメニュー作りに励んでいます。
画像で見る惣菜担当のおしごと
机上で生み出したメニューを自分で一旦形にする作業は篠栗で行います





コープおおいたで総菜部門のSVをしていた2023年度、コープおおいた南春日 のオープン記念弁当を作る機会をいただきました。考えることができるチャンスで、産直の野菜を使い、ハートコープおおいた※のしいたけを使い、想いを詰め込みました。オープニング記念に作ったお弁当は、製造体制のこともあり、1週間しか提供できなかったのですが、組合員さんから「よかったよ、また出してほしい」と声をいただけました。
その後、このお弁当は南春日の100日祭でまた作ることができました。
この出来事は商品づくりの魅力にはまる一つのきっかけになったと思います。
今は組合員さんに直接接することが無く、声も届きにくいので、たくさん利用してもらえたり、何度も利用してもらえたら喜んでもらえている、と捉えています。
ハートコープおおいた…就労継続支援A型事業所。コープおおいた出資の子会社。菌床しいたけの栽培の生産部門をもつ

先輩である田中さんについて

試作後写真撮影を行う田中さん(右)
師匠と仰ぐ田中さんはさまざまな組み合わせのアイディアがわく方ですごい!と思っています。いろいろなことを教えてもらっています。
お店の目玉になるような商品、長くお店で愛してもらえるような商品を作ることをめざしています。買い続けてもらって作り続けてもらえるお惣菜です。
また、旬のもと地元のものを大切にしたいと思っています。
自然な商品を作りたい思いが強いです。
田中さんをはじめ長くこの業務を続けてある先輩方を尊敬しています。そして何より、一緒に働いてくださる定時スタッフのみなさん方をリスペクトしています。いらっしゃらないと仕事ができません。
齋藤さんはいつもニコニコ笑顔で、ときにおどけて、ときにやさぐれながらも迅速かつ真摯に仕事に取り組む惣菜部のムードメーカーです。
これからの生協人生、様々な部署で働くこともあるかと思いますが、様々な業務をテキパキこなすスタイルはどの部署においても喜ばれる存在と思いますので、そのスタイルを崩さずに日々成長していきましょう!
いかがでしたか?
惣菜担当のお仕事紹介、いかがだったでしょうか。
相次ぐ原料の値上げで価格設定の難しさ、商品を提供する店舗の体制の問題など、課題も多い中、地域のみなさんに「おいしい」と言っていただけるために、齋藤さんは考え、手を動かしています。
生協の店舗のお惣菜売り場にぜひお立ち寄りください。関わる担当の想いのこもったお惣菜を毎日準備しておまちしております。
