お店で人気のお惣菜  唐揚げ製造の舞台裏をお見せします!

人気のお惣菜 

唐揚げ製造の舞台裏をお見せします!

 

コープ九州 CRM推進部 上田 千歳

 

「わたしの店で一番のおすすめは唐揚げです」

2023年10月にオープンした長崎の生協「ララひうみ」で働く皆さんのインタビューでお聞きした人気ナンバーワン商品は惣菜コーナーで取り扱っている「唐揚げ」でした。


 

その唐揚げ、「店で揚げている揚げたてです!」と惣菜部門スタッフの中村さんに教えていただいたのですが「店で揚げる?味付けはどこが?」という疑問が…

 

 

答えは

 

福岡県糟屋郡篠栗町の「コープ九州総菜加工センター」でした。

しかもそこでは「福岡・佐賀の生協」「長崎の生協」「大分の生協」それぞれに味つけを変えて作っている、ということではないですか!

 

唐揚げのこと、惣菜加工センターのことを教えていただこうと、今回取材を行いました。

 

今回教えてくださったのはこちら!

中村栄男(なかむら ひでお)さん 長崎県のララコープに入協、南部支所や諫早支所での地区担当を経て、店舗事業へ、現在はコープ九州でお弁当や唐揚げなど、惣菜企画、開発の担当をされています。惣菜担当歴15年。惣菜加工のスペシャリストです。

コープ九州事業連合の惣菜加工センターで取りまとめて製造しているのは

エフコープ、コープさが、ララコープ、生協くまもと、コープおおいた この5つの生協です。

唐揚げ開発の舞台裏

唐揚げ味付けの試行錯誤が始まったのは10年ほど前のこと。ララコープ店舗の惣菜担当佐々木さんとコープ九州中村さんを中心に「おいしい」と言われる唐揚げを持ち寄り、試食、試作を繰り返しました。理想の味を追い求めたそうです。

 


現在のララコープの唐揚げ 惣菜加工センターが作る3つの味の中で人気ナンバー1です。

完成した唐揚げの味つけ。

ララコープでの人気が徐々に高まってきました。そこで、その味をほかの生協で販売すると

 

「甘い…」との感想が。

 

では、自分たちの地域の好みに合わせて味付けで作れないか、と、エフコープの惣菜担当楢崎さんと、「しょうが」を効かせた味つけに挑戦。それを聞いたコープおおいたの担当さんが、私たちの地域も地域に愛される味をつくりたい、と「にんにく」を効かせた味付けを行いました。

 

現在は、エフコープ、コープさがでは「生姜香る鶏もも唐揚げ」ララコープでは「ララオリジナル唐揚げ」コープおおいたでは「にんにく香る鶏もも旨唐揚げ」という商品を中心に販売しています。

あくまでも中心なので、そのほかの生協がメインで開発した商品を店頭で手に取ることも可能です。

注:お店の判断に基づきますので、すべての店舗で購入できない場合もあります

 

 

では!製造の舞台裏を拝見します!惣菜加工センターへ


出ている部分を最小に抑えた作業着に着替えた中村さん

ネーム入り!

 

 

 

異物を入れないようほこりや髪の毛もしっかり吸引、足元も靴下のほこりを粘着シートで持ち込まないように取り除きます。

いざ作業場へ。

おじゃまします!

作業されているのは十時(ととき)さん。なにやら大きなかごを抱えて・・・


前日から解凍庫で解凍されたすごい量の鶏もも肉です。1つのカゴに20㎏入っており、80㎏の鶏もも肉が準備されています。こちらはまだ下味をつける前の状態です。
これか下味付けを行います。

十時さんがもも肉を真空タンブラーにどんどん入れていきます。

真空タンブラーはもも肉とたれを合せて味をしみ込ませるための機械です。

もも肉をすべて入れた後


たれを投入です。こちらのたれは ララコープのたれ。違いは一目瞭然だそうです。

たれと合わせた様子。迫力!

このあとタンブラーを真空状態にした後、回転させます。一旦真空状態になったもも肉に味がしっかり浸み込むとのこと。

約20分ほど後、真空状態から左右に回し味が浸み込んだお肉が出てきました。

 

 

味がついたもも肉を店舗に納品するための重量に計量していきます。

1パック2㎏です.

 

 

袋詰めを行った後、真空パックをして金属探知機を通します.

 

 

作業の手を止めていただきパチリ。ほとんど顔がみえておりませんが、中村さん(右)と佐藤さん(左)

佐藤さんは惣菜加工センターが立ちあがった当初からこちらでお仕事をされています。「作業場は常に5℃から10℃と冷蔵庫の中ですので、寒さが堪えることもあるそうですが楽しく働いています」とのこと。


そして2㎏の袋が各店舗の発注数に合わせて、セットされます。この後店舗の物流の仕組みに乗って店舗に送られます。

別室

味付けの舞台裏も拝見。三宅(みやけ)さんが4年ほどすべてのたれを仕込まれています。ちなみに・・・ 「Cうまくちしょうゆ」1ℓが3本おいてありました。

 

 

おまけに

唐揚げではありませんがスタンバイする豚肉を発見。とても綺麗で、これだけでも食欲をそそられました。こちらもパン粉付の加工を行い、お店に送られ「三元豚の厚切りロースとんかつ」参考価格398円として店頭に並びます。(取り扱いのない会員生協もございます)

 

ここまでが惣菜工センターで行われている唐揚げの舞台裏です。

 

では、これから

店舗に移って店頭に並ぶまでを見てみましょう!

 

教えてください! エフコープ折尾店 山本さ~ん!

 

 

「え!私ですか?」

はい。あなたです。

唐揚げを揚げる手順を惣菜部門の山本美咲さんに教えてもらいました。

惣菜加工センターで見た2㎏の袋が冷蔵庫から出てきました!汁気をきって粉をまぶして

ひとつずつ丸めていきます。

 

 

クッキングシートに並べたもも肉を一気に油に投入し、むらなく揚げます。途中、紙を取り除き、数分加熱を続けます。

カラッと揚がった唐揚げの出来上がりです。少し冷ましてパック詰めをしていきます。

各県での味は違えど、行程はきちんと合わせて、ベストなおいしさを追及しているそうです。

 

では、最後にご紹介します。みんなちがってみんないい!

 

唐揚げ自慢 エフコープ折尾店(福岡県)


山本美咲さん

ほんのり香る生姜が最高です!にんにくが使われていないので、強いにおいもせず、お子さんも食べやすいんですよ。土日はジャンボパックを手に取られるご家族づれが多いです。(小・中もあります)揚げたてアツアツが最高ですが冷めてもおいしいです!お弁当にはこの唐揚げと卵焼きの入ったものがあり、ご飯も進んで最高です!

 

 

 

唐揚げ自慢 コープふらいる(大分県)


左から)外山(とやま)美幸さん、甲斐桂子さん、工藤美穂さん、工藤義子(よしこ)さん

おおいたの唐揚げはにんにくが効いています。

カラッと揚がっていておいしいです!(外山さん)ピリッとした辛みの後味もおいしくて自信があります。(工藤美穂さん)冷めても美味しいんですが、揚げたてが最高なんですよね(工藤義子さん)

 

 

 

唐揚げ自慢 ララひうみ(長崎県)


中村美凡(みなみ)さん

味付けが最高なんです!私は新潟から長崎に嫁いできたのですが、こちらの甘い味付けが本当に美味しと思っています。食べていただけたら人気があると納得されると思います!お子さんから年配の方まで広くたくさん利用いただいています。普段も人気ですが、広告に掲載されたりすると、揚げたら揚げたしこ売れていくんですよ!

 

 

さいごに

福岡県篠栗から旅経つ唐揚げたちは、試行錯誤を繰り返したどり着いた、地域のための味でした。しかし、これからも移り行くトレンドにあわせ、まだまだ変化をしていくでしょう。

店舗のみなさんが「え!ほかはこの味がメインじゃないの!?」と驚かれる様がちょっとだけ愉快であり「じゃあ〈かぼす風味〉なんてないんでしょう?」と誇らしげに言われたおおいたのスタッフの方も印象的でした。(おおいたの唐揚げには〈かぼす風味〉バージョンもあります)

 

土地に根差した食材や風土によって育まれる味覚に合わせ、これからも篠栗の惣菜加工センターは店舗と力を合わせて喜ばれる商品を提供してくれるはずです!

 

ぜひ一度九州の生協店舗で唐揚げを手に取ってみませんか?

 

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