コープ職員ルポ

産直たまごと鶏肉の故郷を訪ねて

エフコープ:大屋良太

エフコープではスタッフが自信を持って組合員さんに商品をおすすめできるように、年数回産地見学を行っています。今回は『産直たまご』や『南国元気鶏』を生産するマルイ農協グループ(出水市)へ。「想い」と「秘密」をたくさん持ち帰りました。

その1=鶏肉加工工場>命をいただいていることを再確認。

エフコープではスタッフが取扱商品の、開発に至るまでのこだわりや、生産者の想いを実感し、自信を持って組合員さんに商品をおすすめできることを目的として、希望者を対象に産地見学を行っています。

今回は『産直たまご』や『南国元気鶏』を生産するマルイ農協グループ(鹿児島県出水市)へ。地域とのつながり、生協組合員さんの
食卓へ貢献したいという「想い」とその「秘密」をたくさん知ることのできる見学となりました。


今回は1日目に鶏肉の加工工場である野田工場、加工食品の製造工場である高尾野工場、2日目に卵の選別とパック詰めを行う宮之城GPセンター、飼料工場と飼料原料貯蔵施設である米の津サイロを訪問しました。

rupo_marui_01雛の生産や飼料の製造など、グループで一貫して製造している農協は全国でも類を見ず、そこがマルイグループの強みとなっています。

 

「業界のためにも一番初めに新しい機械を導入するんです」

最初に見学したのは野田の鶏肉加工工場。出水の温泉で入浴し、健康チェックをし、管理基準を守ることを約束してから工場に入るほど、衛生面に気を遣います。

野田工場ではシフト制で1日300人が働いていて、約4万8千羽の鶏の解体を行っています。食鳥処理の現場には、自動化を目指して国内で先駆けて導入されている機械が多くあります。ただ、機械をそのまま導入するのではなく、マルイの鶏に合うようにカスタマイズします。買った状態のまま導入した機械は1つもありません。例えば、日本ではムネ肉よりモモ肉の方が人気ですが、ヨーロッパではこれが逆です。そのため、ムネ肉向けに製造されたヨーロッパ製機械に調整をかけます。調整は簡単なことではないそうですが、それが鶏肉処理加工業界の中に広まっていけばとの志で、率先導入に取り組んでいます。

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説明をしてくださった製造一課長の農原さん。

 

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この夏から稼働しているオランダで開発された機械「ラビット」。かなり速いスピードで処理をしていきます。

 

 

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同じ日数育てた鶏でもこんなに大きさに差があります。

 

このように機械を導入している野田工場ですが、鶏肉事業に関わる職員は手解体ができるように教育しています。


これは、「完全に機械任せにしない」「鶏をきちんと知ることが大切」という姿勢からきています。鶏1羽の命をいただくことの大切さを実感する。鶏に感謝をし、好きなところだけでなく全部を食べていただく。全員がそんな想いを持って仕事に取り組めるようにという思いからです。


手解体は機械をメンテナンスする社員の仕事にも活きていきます。カッターを入れる角度等、機械だけを扱っていても見えない部分が手解体を通じて確認できます。手解体という作業の背景に「人に謝し、トリに謝す」という工場訓に込められた想いがあらわれています。

 

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鶏には個体差があるので、もちろん手作業も。白い帽子の方は入社3ヶ月後にテストを受けてピンクの帽子になります。

 

鶏の命を実感しました。

生協職員との交流では、毎回鶏肉の解体作業を実際に体験させていただいています。

まさに大切な命をいただいていることを実感できる時間となっています。また解体作業では、鶏肉の各部位がどういう風に体についているのかを学ぶことができます。目の前に一人一羽ずつ、鶏肉が置かれていきます。初めての経験に少し戸惑いながらも、工場の方から優しく手ほどきをしていただきながら取り組みます。事前に実演をして説明をしていただくのですが、やはり実際にやってみると苦労をします。筋を切ればスムーズに加工できるのですが、筋の場所を探すのがなかなか難しい。解体作業の難しさに触れると同時に、工場での解体スピード・正確さの凄さを実感します。解体の過程で部位を確認していく中で、鶏肉は捨てるところがないというくらい色んな部位を食べていることも学べます。

参加者からも「貴重な体験だった」という声が多く寄せられる、研修の中でも一大イベントです。

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知識として理解するのと、実際に目で見て覚えるのとでは大きな違いがありました。これは店舗の畜産担当者の感想。

 

取材日:2015/9/4

 
 

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