家庭用品部の企画を担当しております。徳永桃子(画像右から2番目)と申します。
2024年度より担当することになったIRODORIエシカル紙面の取材で、コープ九州PB『Qかに風味かまぼこ』を製造している「大崎水産」に訪問しました。
今回はその時の様子や感想を報告します。
画像は広島市西区草津港に所在する大崎水産前にて左から、大崎水産原山さん、石崎さん、コープ九州企画編集課鴛海さん、徳永、コープ九州日配商品部松尾さん
今年30周年を迎えるロングセラー商品です。大崎水産の皆さんより、組合員から支持をいただいていることへの感謝をいただきました。
当時、コープ九州からのオファーで商品化されたもので、原料にはこだわりがあり、すり身の中でも上級なグレードのみを使用しています。原料となるすり身は洋上加工(=すべての工程を船の中で行う)なので、鮮度が高く、高品質なすり身ができるとのこと。
すり身の原料となるスケソウダラは、資源保護の観点から漁獲量を設定しており、船の乗組員とも綿密な打合せを行うなど徹底しているそうです。
大崎水産としては、いつ食べてもおいしいと思ってもらえる品質を目指していて、社長自ら毎日製造ロットごとに試食し、自ら意見を出されています。
今回は『IRODORIエシカル』で紹介できる内容として、工場内のSDGsの取り組みについてもお聞きしました。
電気代を抑えるために湿度を抑えて汗をかいてもすぐ乾くユニフォームを採用したり、また、ボイラーの余熱を再利用して除湿を行うことで、冷却水槽の結露も抑えられ、工場内のカビ抑制にもつながっているそうです。
始業前のみなさん。これから工場に入っていかれる様子です。この後皆さんがコープの製造ラインに入っていかれました。
対米および、対EU向けHACCPに沿った管理方法を実施しているため、水産物の加工メーカーなのに床が濡れておらず清潔な状態を維持しているなど、企業努力が垣間見えました。
要望書(意見箱)を設置しての意見収集や、トイレに冷暖房完備・休憩室へのマッサージチェア配置など社員が働きやすい環境づくりが徹底されていたことにも感動しました。
また、工場内では、1つの作業を1日中行うことがないように、1日の中で仕事内容をローテーションにしているそうです。また、アルバイトは少人数で、大多数が正職員です。長く働く人が多いので離職率も低く、働く人を大事にしていることがよく伝わりました。こうした環境づくりや人を大事にする風土が、長く愛される商品をつくり続けることにつながっているのだと感じました。
工場の様子は2024年8月1週の『IRODORIエシカル』紙面でご紹介します!
今回は、商品の製造工程だけではなく、工場内で働く人・会社そのものについても学ぶことができました。食品の工場見学は初めてでしたが、雑貨は自分類取扱商品の製造工程をみて知識を深めることが主である一方、食品の工場見学は、雑貨と違って衛生管理など、含めそもそもの目的が異なるように感じました。
雑貨と違って食品は賞味期限があるので、製造バランスを保つのが非常に難しく、商品担当のたてる計画数の重要性をより強く感じました。
こうした雑貨とは異なる流れを、知る機会を得て嬉しく思います。
また、今回の取材ではインクアンドペーパーの担当も同行したことから、事前資料をもとに質問事項を作り、その内容に沿って質問する、という流れを学ぶこともできました。
商品に対する組合員のよかったねの声を商品担当、供給企画部担当それぞれで準備して取引先へ共有していたのも自分でも今後進めたいと思います。
家庭用品部 企画担当
お気に入りのコープ商品は『料理用カットベーコン』!アレンジがきくので、常にストックしています。趣味は、旅行です。日本史が好きなので、史跡めぐりや寺社仏閣によく行きます。
御朱印を集め続けて、もう10年…!もうすぐ4冊目に突入しそうです。
※記事は2024年7月の情報です