生鮮商品部部農産課 田中宏樹

八代トマト流通センター松山様
2026年9月1日、八代トマト流通センターにて、生協版適正農業規範に基づく産地点検を実施しました。参加者は、生協くまもと 岩崎本部長・中熊氏・松川氏、エフコープ 肥後部長・松本氏、コープ九州 進部長・田中以上7名です。
点検では、施設管理状況、生産管理体制、品質管理体制および熊本地震後の復旧状況について確認を行いました。産地では育苗施設やハウス設備等に地震被害が発生しており、現在も復旧作業を継続している状況でした。植付本数は例年並みであるものの、高温や水不足、地下水の塩分・濁りの影響による植付遅れや生育不順が懸念されており、年内の供給については不安定となる可能性があるとの説明を受けています。
一方で、年明け以降については大きな問題はない見通しとのこと。また、作付についてはミニとまとが増加傾向、とまとは減少傾向で推移していることを確認しました。
点検結果としては、概ね適切に運用されていることを確認しました。

育苗中の施設を見学中

作業中の育苗施設 ハウスには一部基礎にひびが入ったものもある、とのこと
今回の点検では、熊本地震による被害の大きさを改めて実感した一方で、産地が復旧に向け前向きに取り組んでいる状況を確認することができました。施設や住宅への被害が残る中でも、生産継続に向けた努力が続けられており、生協向け供給に対する期待も大きいことが感じられました。特に、生協向け販売については近年利用が伸長しているとのことであり、今後も供給拡大を希望されています。
生育面では高温や水不足、地下水環境の変化など不安要素があるため、年内の供給状況については継続的な確認が必要です。また、ミニとまとへの作付シフトが進んでいることから、今後の販売計画や産地構成にも影響する可能性があります。

地震発生後、しばらく水が流れなかった農業用水路。点検時の1日時点でも一部水が流れておらず、組んできた水を散水していた、とのこと
今後は、高温や水不足による生育への影響が懸念されることから、年内の供給動向については継続して注視していく必要があると認識しています。
今回の点検は、単協から多く参加いただき、八代トマト流通センター様も喜んでいただけているように感じました。
今後も重点産地として定期的に情報共有を行いながら、生育状況や供給見通しの把握に努めます。