COOP WEB LABO

利用者さんと一緒に育っていきたい

コープ沖縄サービス(心耕部)

我部さんに聞いたおはなし

 

コープ九州 CRM推進部 上田 千歳

 

コープおきなわの就労継続支援B型事業所「コープ沖縄サービス(心耕部)」マネジャーの我部政一さんに、現在の(心耕部)のこと、我部さんの想いをおききしました。

 

我部さんのおはなし

 

 

我部さんは2013年8月にコープおきなわの子会社「コープ沖縄サービス」に入社。組合員さんのお宅への配送業を行う業務からスタートされました。旧西原センターがまだ、小さく、草に覆われていて表から見えない場所にぽつん、とあったころ、だそうです。

それから10年後、いくつかの部署を経て2023年9月に現在の(心耕部)に異動になりました。

 

 

 


(心耕部)は障がいのある仲間が「水耕栽培」で現在2種の野菜を育てています。我部さんは利用者の送迎も行います。

 

 

 

受け止めなきゃ、 受け止めなければ、と必死でした

着任した当初は「利用者のすべて受け止めよう」と力が入っていました。送迎車の中で利用者に言われたことを「どういう意味だろう」と深く考えたり…。

その時はあまり見えていなかったと思います。あるとき、同じ階に事務所がある「ハートランドおきなわ(ハートコープおきなわと同事務所)」の金城英子さんが「あまり力がはいってるとしんどくなるよ」と声をかけてくれました。

その言葉をもらってから、徐々に楽になってきて、利用者ひとりひとりの個性が見えるようになってきました。

 

同じ福祉に携わる仲間が近くにいることが本当にありがたいです。今ではハートランドに顔を出すと「帰れ(笑)」と言われるくらい、気軽に行き来させてもらっています。

 

 

 

一緒に頑張ろうね、の立場をくずさないように

 

利用者のみんなには、時に厳しく、そして丁寧に接するようにしています。着任後、みんなで体を動かすようにしたいと、ラジオ体操をはじめました。朝礼で唱和もおこなっています。

同じ建物には「商品セットセンター」のスタッフをはじめ、様々な部署のスタッフが300人以上働いています。

利用者の中には挨拶が苦手な方もいますが「みんな仲間なんだよ、挨拶は自分から言えるようになろうね!」と声をかけています。

 

障がいの度合いで毎日作業に参加できない方もいます。それでも毎日10~12人の方が働いてくれています。

 

今19歳から72歳までの18人の利用者がいます。水耕栽培プラント以外には発砲容器の洗浄など行っています。単純作業はちゃんとこなせる、など障がいの特性に応じて就労を支援しています。

 


 

 

お礼もお申し出もある配達からは遠くなったけど…しびれました

 

ハートコープおきなわ10周年記念の「ハートサンド」には(心耕部)のフリルレタスが使われています。

販売初日ドキドキしていたのですが、12時時点で店頭から半分売れて無くなっていて嬉しくてしびれました。

 

物流センターで働くスタッフも「我部さん、パンおいしかった~!ありがとう!」と声をかけてくれます。

 

 

わからないことばかりの福祉です。声をかけてくれた「ハートランドおきなわ」「ハートコープおきなわ」に何か恩返ししたいと思っていました。

全国の福祉事業所との交流会での学びも多く、福祉と事業のバランスが取れていないといい事業所にならない、という事を心に置き、新たな挑戦も予定しています。

 

 


 

 

 

さいごに 上田の感想

我部さんからお話を伺った後、プラントを見学させていただきました。

フリルレタスとサンチュの勢いの良さ!元気に育っていました。

(心耕部)の野菜は「コープなご宮里」を除くコープおきなわの店舗で販売中です。(協同購入は検討中です)。利用者のみなさんが育ててくれたフレッシュ野菜。関わるみなの想いがこもっています。

 

 

我部さんは(心耕部)で働くようになって、家族との関わり方も変わったそうです。

生協のスタッフは、配達の現場をはじめ、店舗や共済、そして福祉など、様々な部署に異動することがあり、それは時に転職にも近いものがあります。

しかし、どこにいても理念を念頭に、仲間と一緒に向き合うということが自分の「くらしと未来を創る」ことにも繋がると、我部さんのお話を聞き感じた取材者です。

我部さんありがとうございました。

 

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