COOP WEB LABO

想いをぎゅっとはさんだ「ハートサンド」

 

コープ九州 CRM推進部 上田 千歳

 

ほかにはありません ハートサンドです!あっという間に人気者になりました


もっちりふわっとしたパンに、サクッとじゅわっとしたささみカツ、食感も面白いマヨネーズソースもアクセントに。しゃきしゃきレタスが挟まれています。

 

 

ハートサンドご紹介の前に

コープおきなわの特例子会社「ハートコープおきなわ」は10年前、2014年に「店舗の惣菜部門の人手不足」を解消し、店舗の黒字化に貢献するために開設されました。

コープおきなわの店舗「あっぷるタウン」内で惣菜の下ごしらをはじめ、事業所便の配送受託を行っています。

 

お話を伺いました。

 

「一人ひとりが自分にあった場所で働けたらいいと思っています」

 


上地清升 (うえちせいしょう)さん

1987年、コープおきなわに入協。宅配の担当や店舗の各部門担当を経て、惣菜バイヤーに。商品づくりや販売計画など、を行う。2014年「ハートコープおきなわ」2015年「ハートランドおきなわ」の設立に関わり、2020年に「ハートコープおきなわ」、「ハートランドおきなわ」に出向。社長として両事業所の運営に携わっています。

 

10年のお祝いに何か欲しいな」(上地さん)

ハートコープおきなわが開設して10年。何か記念になるものを作れないかと考えていたその頃、就労継続支援A型事業所である「ハートランドおきなわ」(ベーカリー作業を担う)から「総菜パンが欲しい」という声がちょうど、上がっていました。

 

「サンドイッチを作ろう!」とアイディアを出したのは

 

新垣響さん

1994年コープおきなわに入協。協同購入のセンターを経て機関紙づくりなどにも携わりました。現在ハートコープおきなわに出向して3年目、日々あっぷるタウンでスタッフの支援にあたっています。

 

力を合わせて完成をめざす!

コープおきなわの障がい者雇用、3つの形態で

「パン」「総菜」「水耕栽培のレタス」とすべてがそろいます。

以下「ハートコープ」「ハートランド」表記とします。


コープ山内のベーカリーコーナーこの時ハートサンドはまだ不在!残念!

11時半に間に合うように作られています

商品化に向けて「関わるスタッフはみなたくさん食べましたよ…(遠い目の我部さん)」

 

商品化に向けたプロジェクトチームはコープこくばの渡口(とぐち)さん、ハートコープの上地さん、新垣さん、コープ沖縄サービスの我部さん、同じくコープおきなわから出向して現在コープ沖縄サービス(心耕部)に所属する大城さんです。

販売はベーカリーをもつ、コープ首里、コープこくば、コープ山内、コープ寒川の4店舗です。

とにかく試作、試作、試食の連続です

ハートランドでは、パンを試作します。

ふわふわがいいのか、硬めがいいのか、大きさは?

 

ハートコープでは 中に何を詰めるのか?ささみカツに決まっても、ささみの大きさ、扱いやすさやパンとの相性を考え、量感はもちろんカットの方法など検討を重ねます。


あっぷるタウンのハートコープおきな作業場入り口

パンと中身と合わせて、ソースも考えていきます。

通常のソース味にすると、ささみカツより強すぎる、マヨネーズをベースに食感をよくするために中に入れるものも試行錯誤、結果「たくあん」を入れることに決めました。

 

レタスは「コープ沖縄サービス(心耕部)」の水耕栽培フリルレタスです。

 

 

組み合わせが決まっても終わらない

 

それぞれ、皆が作れる形で作業を組み立てる必要があります。

衛生状態を保つのが一番重要です。その上で、毎日同じクオリティの商品を製造することが求められます。

他のパンの製造との兼ね合いで一日に製造できる数は16個が限界となりました。

いつでも同じように作れるように

 

パンのカットの角度から、ソースに使用する沢庵のカット、どの道具を何回使うとこの大きさきさになるか、まで。

誰が作っても同じ品質になるように細かなルールを決めていきます。

 

使用するレタスも殺菌処理の手順や鮮度保持のための保管場所など作業の手順や流れなどを決めています。

 


レタスの処理一つをとっても「水をくむ」「葉をつける」「水をきる」「保管する(場所はここ!)」働く仲間が迷わずにできるように、組み立てる必要がありました。

袋の素材など、まだまだ改善がすすんでおり、製造することで利益が創出できるよう工夫が重ねられています。

 

 

完成から1カ月

 

現在、ベーカリーでは、単品で把握できるパン人気ナンバー1へと成長しました。


プラントを紹介くださっている我部さん

 

最初「株」で納品していたレタスを「葉」の状態にして納品すれば、ハートランドの作業負荷が下がると心耕部では途中から形態をかえて納品を始めるなど、日々、できることに挑戦しています。

 

コープ沖縄サービス(心耕部)我部(がべ)政一さん

コープ沖縄サービスは組合員宅への配達をはじめ、物流事業などを担う子会社です。我部さんは2013年8月に入社、西原センターや浦添センター、物流ラインリーダー業務を経て2023年9月に就労継続支援B型である(心耕部)マネジャーとして日々業務にあたっています。

我部さんのお話は次のルポに続きます

 

完成したサンドイッチは毎日完売しています

 

左)作業中の新垣さん 右)ハートコープのみんなと

 

あらためて最後に

 

コープおきなわには、それぞれの障がいの状況に合わせて「就労継続支援B型」「就労継続支援A型」「特例子会社(一般就労)」と働く場所があります。現在の状況に合わせてステップアップして、コープおきなわで働くこともできます。

 


なごやかな事務所内 

 

ただし、ステップアップがすべてではないと上地さんは言います。

「無理だと思ったら、ハートコープからハートランドに移ってもいい。自分にあった場所にいれたらいい。働きやすい環境を作るのが務めです」

 

 

 

 

3社が連携することで、業績アップはもちろん、障がいをもつ仲間の雇用拡大につながっている、その中心にある「ハートサンド」です。

 

コープ首里、コープこくば、コープ山内、コープ寒川で出会えた方はぜひ、手に取ってみませんか?

今日もおいしく仕上がっているはずです。

 

 

次のルポでは「コープ沖縄サービス(心耕部)」我部さんにお聞きしたお話をご紹介します。

 

 

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