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その2:冠雪ふじのふるさとJA中野市夏の園地点検

 

 

生鮮商品部 農産課  野村 剛

CRM推進部 上田 千歳

 

 


7月の光輝く園地 樹上にある青いまだ色づいていないりんご

生協のりんごファンで知らない方はいない、人気ブランドのひとつ「冠雪ふじ」。

 

長野県中野市の高社山のふもとで育った「冠雪ふじ」は通常のりんごより樹上ですごす時間が長い、しっかり甘さののったりんごとして長く愛されています。


昨年の年末に企画された「冠雪ふじ」
 

「冠雪ふじ」の産地であるJA中野市のりんご・もも部会に所属する「冠雪ふじ栽培者」と「ニコニコアップル栽培者」の皆さんが参加される夏の合同園地点検、および全体会議にコープ九州 生鮮商品部農産課の野村とCRM推進部上田が参加してきました。

 


JA中野市の職員 山浦さんが生産者を撮影中

例年、点検前に全員で高社山を背景に撮影するのが恒例だそうです。

 


 7月25日金曜日の夕方に高社共選所に集合して事前の確認を行います。

福岡からはコープ九州とJA中野市との間でりんごの出荷調整を行ってくださる福岡中央青果の阿部さん、福田さんも参加です。

 

 

園地点検は、夏の時点での着果量や果実の品質を生産者同士がお互いに点検する場です。

30名を超えるため、4~5人の班に分かれて、点検表を用い、各自チェックを行います。

 

 

16時でも30度をゆうに超えるこの日、まぶしい光の中、点検に向かいました。

 

それぞれ点在する園地にて樹木の状態、果実の実り具合を見ていきます。

 

ファイルの点検表をこの班の一員、部会長の畔上さんが記載。

各自園地のりんごの状態をチェックしていき生育度合いを確認します。

 

摘果※を行ったあと、または摘果中など、それぞれの畑の生産状況は異なりましたが、概ねしっかり実っているという判断がされていました。

 

※摘果…果実の間引きのこと

 

果実の形、玉の大きさ、葉の裏まで目視して病害虫の発生が無いか、今後の生育の阻害要因が無いか、などを見ていきました。

 

自分の園地ではなくとも

「これは支柱した方がいいね」などと言い、支柱を持ってきて立てたり、

摘果中の畑の目に付く果実を摘み取ったり、それぞれに仲間の園地でも軽く手を入れていく様子が新鮮でした。

 

剪定や仕立てなど、それぞれの生産者に独自の考えがあり、作業の進め方は異なるものの、同じ「冠雪ふじ」の名で出荷をする生産者グループです。

剪定の方法がりんごを育むうえでかなり大きなウエイトを占めるため、その仕立てに関する考え方は様々なようですが、互いに良いりんごを育てるために同じ環境で頑張る仲間なのだと感じました。

 

 

園地の印象は全くの素人の私でもわかるほどの違います。

樹木の仕立て方の違い、日当たりや風の吹き方の条件の違い、下草の種類の違いなど、それぞれ条件に合った上で自身の経験からベストの方法を模索されているようでした。

 

 

この日、多くこぼされていたのが

「水が足りない」「実が焼ける」などの高温や雨不測に対する不安の声です。

「雨乞いしてよ」と笑いながら話をしてくださいましたが、ブランド名で売る産地は基準も細かく、厳密で、天候は切実な問題です。

 

温暖化の影響は私たちの食事情に大きな変化をもたらさざるを得ません。

 


高社山の中腹の園地から見おろす 光をたたえた千曲川

 

全体会議

各班で点検を終えたあと、JA中野市北部センター2階会議室において、全体会議が開催されました。

 

 

合同園地点検での各班の状況の報告から始まり、荷受けや選果方法についての確認など行います。

 

冠雪ふじの栽培マニュアルや施肥基準、防除基準、蜜の入り方の基準まで、資料で共有しています。

 

 

会議を受けて知ったこと 感じたこと

 

みなさん年々と厳しくなる気象条件について、非常に心配していることが伝わってきます。

7月時点での実りは順調ですが、雨が降らないことで葉が枯れるなど影響が出つつあります。

干ばつにより、りんごの日焼け問題について、早生種の葉摘みについても注意するなど、製品にならない果実を作らないよう「ロスを出さぬよう」と支援する側の皆さんが発言されていました。

 

あまりに雨が降らないと落下防止剤などの薬品も効きにくいなど、影響が各所に現れます。水を撒く施設を導入されている生産者もいらっしゃるようですが、潅水は個人で対応できる問題ではありません。

 

また、長野から九州への輸送についても、近年の物流事情の変化のため、新しい方法を模索する必要性があることがわかりました。いずれにせよ単独で解決できる課題ではなく、生産者団体、生育の指導や支援に携わる農協、帳合、生協と様々な団体が力を合わせて向き合う必要があると感じました。

 

生産者の姿を見て改めて問われる時間となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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