エフコープ商品検査センター 川野 由莉
エフコープ商品検査センター微生物検査グループ主任の川野が報告します。
年に一度、九州の商品検査センターが集まって交流する「商品検査センター実務交流会」が今年はコープおきなわで開催されました。
1日目はコープおきなわ首里店で作業場の模擬点検を行いその結果を交流しました。
2日目は会員生協からの活動報告と、日本生協連の商品検査のあり方について日本生協連商品検査センター長の眞鍋さんより説明いただきました。交流会後にはコープおきなわ品質管理室の見学を行いました。
農産、水産、畜産、惣菜の作業場を15分ずつ点検した。

コープおきなわで最も古い店舗とのことでしたが、それほど古さは感じられませんでした。整理整頓が行き届いており、清掃もきちんとされていたのでそう感じたと思います。特に農産は冷蔵庫のファンやハンドパッカーが見たことがないくらいにきれいで、この状態が当たり前になっている点が素晴らしいと思いました。また、大人数で見学させてもらったにもかかわらず、どの部門もこちらからの質問に丁寧に回答いただいた。店舗の衛生管理が自分たちのやるべき業務の一部としてしっかり根付いており、この姿勢をエフコープでも目標としていきたいと強く感じました。コープおきなわ品質管理室 宮平さんのこれまでの尽力の結果なのだろうと改めて思いました。
点検結果振り返り
それぞれが点検で気になった点について、写真を見ながら交流した。
その後、各自が気になった点について交流しました。
エフコープ内部でも点検担当者それぞれで見る視点が違っており、交流すると参考になる部分は多々ありますが、他生協の方の点検視点はまた全然違っており、とても参考になりました。原料や商品を、ラップをせずに保管していたとき、私は異物混入や菌の汚染の可能性があるという観点で指摘していまが、その商品の上段に置かれているものによってはアレルゲン混入のリスクもあるという視点はなかったので、勉強になりました。こういった交流はこの実務交流会の場だけではなく、定期的に実施していきたいです。

まず、各会員生協が活動の報告を行いました。
九州内の商品検査センターという同じ立場ではありますが、行っている検査や業務の内容は、それぞれの生協の特色が出ているのだと改めて感じました。コープみやざきは特に店舗の衛生管理に力を入れているように思います。昨年の実務交流会でみやざきの店舗に伺った際にも感じましたが、店舗側の衛生意識が高いのは、検査センターの取り組みがあってこそなのだと改めて思いました。
コープおきなわは改めて宮平さんの業務量、幅の広さに感心した。店舗とのかかわり方、HACCP管理システムの導入など、参考にしたい部分が多いので、どのような活動をしているのかには引き続き注目していきたいと思います。
日本生協連商品検査センター、センター長の眞鍋様より、「生協の検査のあゆみ・役割と今日的在り方検討」「微生物検査法の選択について」の2点について説明いただきましたが、日本生協連の品質保証体系が、どのような歴史をたどって今の形となったのか改めて確認することができました。

生協の検査室の一員として、これまでどのような出来事があり、どのような思いで今の品質保証が確立されたのか知ったうえで、また何を大切にしているのか理解したうえで、自身の業務や今後の目標について考えておく必要があると思いました。また、最近HACCPの考え方が導入されたことで、商品検査のあり方は大きく変わってきています。検査することで組合員に何を伝えたいのか?メーカーに何を実施してもらうのか?などを考えていかなければならない、と改めて思いました。


検査室としては珍しく、入り口が自動ドアだったのはとてもうらやましかった。ドアの開閉時に手を触れる必要がないためノブを介した汚染の心配がなく、自動的に閉まるのでドアの開放による検査室内の汚染の心配もないなど、微生物検査的にメリットが大きく、すぐにまねすることは不可能ですが、今後もし検査室改築の話があれば取り入れたいと思いました。
年に一度の交流会ですが、九州内の検査センターで同じような業務を行っている方々と話し、知見を深められるこの会は、個人的に毎年楽しみにしている研修の一つです。
今回も店舗点検におけるポイントなど、これまで持っていなかった視点を得ることができ、とても勉強になりました。
たくさんの学びがあった2日間でしたので、これを持ち帰ってエフコープの衛生管理のレベルをさらに向上させられるように尽力していきたいと思います。
コープおきなわ品質管理室 宮平さんについての記事はこちら
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