商品検査チーム会 実務交流会に参加しました

2024年 商品検査チーム会実務交流会

INコープみやざき

 

コープ九州 事業政策支援本部 品質管理部 和田 賢太

 

はじめに

九州圏内の生協で、自前の検査機関を持つ生協の、検査センターの責任者が集まり、毎年開催されている「商品検査チーム会 実務交流会」。

年に1度、各商品検査センターの活動報告を通して自生協の活動の改善に役立てて頂くことやコープ九州で統一している微生物検査マニュアルや検体選定指針などの見直しや目線合わせを行う場です。

 

今回は検査センターが移転したコープみやざきで、20数年ぶりに開催されました。2月中旬、エフコープ、生協コープかごしま、コープおきなわ、コープ九州、そして開催地のコープみやざきから、全11名でが集まり2日間の行程となりました。その様子をコープ九州で品質保証システムの推進、また品質保証関係教育訓練サポートなどの業務を担当している和田がご紹介します。

 


準備をはじめ、当日運営を行っていただいた、コープみやざき商品本部 品質管理センター センター長 田中 豪(たけし)さん

 

コープみやざき宮脇店にて 模擬店舗点検

 

当日は宮崎駅に集合。まず車で5分ほどのところにある「コープみやざき宮脇店」へ向かいました。ここでは模擬店舗点検を行いました。

白衣に着替え、手には「点検中」の腕章をはめ、コープみやざきさんでいつも使用している点検書類をもって、点検を行いました。エフコープで使用している点検項目よりたくさんの項目があり大変そう…

 

田中さんより点検に際して、

・皆さんがいつもしている視点で点検して、いろいろ意見が頂きたい

・スタッフまたは買場にいる組合員さんにもいろいろ尋ねて構いません

との発言がありました。「組合員さんにも」聞いていいの!?組合員さんと生協の距離が近いのだなと感心しました。

 

コープみやざき宮脇店はオープン5年ほどで、コープみやざきの中では2番目に新しいお店です。バックヤードも作業場も非常にきれいな印象でした。

オーナーオーダーセンター清武・品質管理センター・リサイクルセンターへ

 

その後、清武にある「オーナーオーダーセンター清武・品質管理センター・リサイクルセンター」へ移動し、各施設の見学をしました。ここは2023年10月に稼働したばかりの施設で、検査センターもこの中の一角に移転しています。


まずは、物流センターを見学。ここではドライ、冷蔵、冷凍、カタログセットすべてを行っています。コープ九州の物流センターにもいろいろ相談したそうです。稼働して試行錯誤しながら、やっと安定してきたところ、とのこと。

 

 

リサイクルセンターも別棟にあり、商品センターから出される段ボールや古紙などを圧縮し、コアノンロールの工場などに出荷します。

2Fの奥にはCMS(コープみやざきシステム)のオフィスもあり、そこで発注システムなど、すべてのシステム面の管理を行っていました。

 


オーナーオーダーセンターは、コープ九州の惣菜加工品センターのようなもの。店舗惣菜などの下処理を行っています。

 

 

品質管理センターで、検査実務を行っています。微生物検査のみを行っており、スタッフはセンター長を含む3名。右の器具は前のセンターから持ってきたもので、30年選手だそうです。

翌日は交流会です
 

次の日は朝から会議を行いました。

コープみやざき宮脇店の副店長であり、品揃えマネジャー平沢岳洋さんにも参加いただき、模擬店舗点検及び、点検結果や課題、気づきなどの情報共有を行いました。宮脇店の副店長がわざわざ会議に参加いただけるこのフットワークの軽さが、コープみやざきの品質管理のレベルの高さがうかがえる一つだと思います。

見学や交流を経て出された意見

 

・容器やトレーの在庫数が管理され高いレベルで整理整頓されていることを確認した。

・ムダなものが少ないため清掃がしやすい環境であり、高いレベルで清掃されていることも確認できた。

・床面清掃用としてバイオ系の洗剤の実証実験をしており、微生物で汚れを分解するためブラシで擦る、水で流すなどの作業が不要にも関わらずきれいな状態が維持できていた。水を流さないで済むためドライ環境を維持しやすいなどの付帯効果も確認できた。結果として、費用は通常の洗剤より高価だが全店で採用するとのこと。

・課題としては、発泡スチロールの再利用が見られた。破損や汚れによるリスクを考慮し使用不可としているが、宮脇店では破損等は見られず運用面で管理できていることを確認した。

・コバエ誘引捕獲器の設置については、店舗スタッフの判断で設置していたため検討することになった。

・店舗天井部の空調設備周辺の黒い汚れが確認できた。

良いこと、今後に向けての改善についてなど率直な意見交換を行っています。

その後は、「コープ九州微生物基準の変更の確認」など話をして終了しました。

 

普段は各生協で検査を担っているメンバーとコープ九州の品質管理部署の仲間です。

さいごに記念撮影

 

和田の感想

今回うかがった宮脇店もは作業場、バックヤードときちんと整理されていました。
とてもレベルが高いです。
コープみやざきさんの店舗の掲示物とかをみても、店舗同士、本部と店舗、
それぞれが意思疎通がされているのをとても感じました。
田中さんも前任の方から、業務を引き継いでまだ1年ほどとのことでしたが、
バリバリでした。
今回の会議のメンバーは、日ごろはWEB会議などでしかやり取りをしていないので、
改めて直接お会いすることの意義を感じました。
また検査実務をしているメンバーは、情報交換もでき、いい刺激になったと思います。
次回開催は一年後ですが、今から楽しみです。

 

 

PROFILE
和田 賢太 わだ けんた

コープみやざき田中さんには、和田が宮崎県出身(高千穂町)だったこともあり、可愛がって?もらいました。また高校時代はともに野球部。生協コープかごしまの庵下さんも含め、田中さんを先輩と呼んで敬っております。先輩から「宮崎のことを捨てた男」と言われましたが、故郷を忘れたことはありません。

 

 

 

 

この記事はいかがでしたか?ご感想・コメントをお願いします。
※こちらはご覧いただきました記事に関するご感想をお聞かせいただくことを目的としております。商品等個別のお問い合わせにつきましては、正確に調査・回答させていただくために、こちらのフォームをご利用ください。