COOP WEB LABO

五島列島福江島  椿の道と海辺のお宅  今日も組合員さんが待っています

 

 

CRM推進部 上田 千歳

 

 

長崎県五島市、人口約3万4千人の五島列島福江島にララコープ五島支所があります。

10月の中旬、五島支所のトラックに同乗させていただくこととなりました。

 

ララコープ 五島支所

 


9時半ごろ出発をする4台のトラック、離島に向かうトラックは早い時間に出発していました。


組合員、5096名※のお宅に火曜日から金曜日まで配達を行っています。

福江島はもちろん、上五島や奈留島などの二次離島にもこの支所から出発。

 

丁度伺った日は、風が強く、上五島へ向かう船が揺れたと夕方帰所後の田中大志郎さんが教えてくれました。

※2024年10月末時点

 


トラックの向こう側は海。冨田絵梨奈さんのある日の配達です




朝出発前 配達を行う事業所の変わらぬストレッチの風景。

明後日の支所で行われる祭りのための作業を確認して、免許書確認、安全運転の唱和を行います。

 

9時20分 出発!

 

最初の配達先まで20分~30分かかるのが冨田さんのコースです。

9月にコースが変わって配達するのは5回目とのこと。強い風の吹く島の配達へ、いざ向かいます。

 

配達コースは一日80㎞また、100㎞走る日があるそうで、「給油箇所が遠く、そのことが大変です」とお話を聞きつつ、一か所目到着。


お好み屋さん!「れんげ」

 



組合員の谷川さんが、どんどんキャベツを引き取っていきます。

 

「うちのお好み焼きはいつも生協のキャベツです。お好みはキャベツが命だからね。本当に助かっています」

今回は15玉でしたが、いつも20玉近く注文されてるとか。



なごやかな受け渡し後、その後の配達は玄関先で受け取られる方と置き配と混在していました。

 

組合員さんたちにお気に入りの商品を教えてもらいました

 

 

「野菜と果物。きれいですよ。ティッシュや冷凍食品も助かります」

 

「ヨーグルト毎週注文します。たまごも「いつもくん」です。スーパーよりきれいなの。野菜もいいですよね。足が悪いので助かります」

 

「不織布のふきん、助かっています。ほかにないから、カタログで見つけきれなかったから探してもらって注文しました」

 

「業務用のパスタソースやからあげの素などおもしろい商品を楽しみにしています。カタログは後ろから見る派。どこでも手に入りにくいものを生協で買っています」

 

この日は70件のお宅に伺いました

ここに入る?という細い道にバックでどんどん入っていきます。

助手席でドキドキする狭い道。技術と思いやりがあってこそ。

 

 

なんでここに止めるんですか?とふと質問した際「きれいな芝生をつぶしたくないから」

と。冨田さんの人柄が伺えます。

 

 

 

どこでも無駄なく動き、お届けします。

 

どのお宅でもきれいに手入れされた庭木やお花が迎えてくれます。

 


長崎のコンサートの人出の多さと花火の話まで楽しくお話くださいました

写真は、先日行われた長崎市内の福山雅治コンサートに当選して参戦してきた谷川さん。お庭には様々な花が咲き誇っていました。

 

冨田さんのエリアでは、花苗の「ビオラ」が人気です。ビオラの季節はみなさん注文されて、間違わないか気を遣うとのこと。庭をきれいに彩られているお宅が多く、島で手に入りにくいものが人気だそうです。

「ちょっと不安になるほど走ります」


それにしても配達先の移動時間と距離がすごい・・・。

波の音が聞こえる海辺も配達エリアです。

 

エリア内のスーパーが閉店してしまい、お買い物に困る方が生協の利用を始める例が増えているそうです。配達は取材をさせていただいたこともあり、いつもより少し時間がかかり16時すぎに帰所となりました。

 

島のくらし

「当たり前だけど 何とも思わないことはない 今日もきれいだな、って思っています」

冨田さんに島のくらしのこと、配達のことを伺いました。


冨田さんが休憩中に見ていたのは「セリの状況」発信しているインスタグラム。それを見て、今日の夕食を決めるそうで「今日はきんなご漁※が休みだった!」と残念そうにされていました。今はハガツオがおいしい季節で冨田さんのお子さんたちもお刺身が大好きだそう。「魚を食べてくれたら楽ですよ」と。

庭に椿の実が干された後は稲刈りです。そのあと芋を干して、大根も干す。

季節ごとに庭に干されているものが変わると教えてもらいました。

※きびなご漁

 

 


配達支援アプリにいただいた注文書情報を入力中です


配達で一番好きな季節は「春」です。夏は配達先の組合員さんたちから

「エアコンをつけるか迷う~」と言われることがありました。その時は「迷わずつけて!」伝えていたそうです。

配達先の組合員さんの多くが「谷川さん」。すべて下の名前を憶えありました。

 

買い物が困難な地域で

 

配達先でお会いできたのは、ちょっとしたお買い物が難しい方々でした。

ゆったりとした時間の流れる美しい土地ですが、海に囲まれ、思った時になんでも手に入る土地ではありません。

そこで生協の果たす役割は大きく、島の暮らしに寄り添って配達を行う冨田さんの姿が心強く映りました。

 

「手伝ってくれる人がいるかどうかでくらしのなかみが変わってくる」

冨田さんの言葉です。

助け合い支えあう仕組みを作りたい、と野口支所長。


組合員さん宅の前に広がる海。「今日もきれいだな」の冨田さんの言葉通りです

くらしを支える食品や雑貨を、今日も待ってくださっている方の元にトラックは走っています。

冨田さん、同乗させていただきありがとうございました。

 


さいごにパチリ

仲の良い五島支所のみなさん

左から)冨田さん、田端正明さん、上島紘太さん

 

 

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皆様から寄せられたコメント

  1. いつもお世話になりります。ララコープのものです。
    6月の背負子配達で奮闘する長崎東支所職員の紹介、更には
    この度は離島で頑張っている五島支所職員の紹介ありがとうございました。

    1. ララコープのかたへ
      ご丁寧にありがとうございます。「来てくれてありがとう」と組合員さんに言っていただけるのはありがたいことですよね。配達を担う担当の皆さんは、くらしを支えていると毎回感じます。次回もララコープの取り組みを紹介します。ぜひ楽しみにお待ちください。

  2. とても素敵な記事に感激しました。いつも笑顔で配達頑張ってる冨田さん他のメンバーさん、事務所の方々全て優しさの塊みたいな、感じです。心優しい配達風景、改めて私達も嬉しくなりました。