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コープ職員ルポ

フランスボルドー訪問記

コープ九州:石井梨香

ワインブームと言われて久しく、今やすっかり食卓の定番となったワイン。実はエフコープのワインの歴史は古く、ブームのずっと以前から、手ごろでおいしいワインを取扱って来ました。今後、さらにワインのラインナップを充実させるに当たり、エフコープの担当職員・石川梨香が、長年おつき合いいただいているフランス・ボルドーの生産者を訪ねました。

その2=清潔な工場で育まれるバランスのよいワイン。

プロダクタ社を訪問。

生協の産直活動では、生産者という言い方をしますが、ワインの生産者、つくり手とは誰なのでしょう。ブドウを育てる人、ワインを醸造する人(会社や組合)、瓶詰めして販売する人(会社や組合)。それぞれが別のこともあれば、一緒のこともあります。「シャトー」はブドウの栽培からボトル詰めまでを行って、「うちのワインです」と銘打っているところともいえるでしょう。
プロダクタ社は、要望に合ったワインを協力関係にある醸造工場やボトリング工場で製造し、顧客に届ける役割を持っています。

サンテミリオン近くにあるプロダクタ社の醸造工場。壁面にはサンテミリオン北側のアペラシオン(法律に基づいて表示できるワインの産地)名が、「リュサック・サンテミリオンとピュイスガン・サンテミリオン」と書かれていました。このような醸造工場が地域ごとにあと2か所あります。

醸造工場

醸造工場は入荷したブドウを、一次発酵、二次発酵させて、ワインをつくっています。訪問したのは、ブドウの入荷が終わって醸造が始まった時期でした。収穫されたブドウは、傷ついた果実を取り除き、皮や種も一緒に発酵槽に入れられます。赤ワインの赤い色は果皮の色です。
整理整頓された工場内には、古くから使われていたコンクリート製のタンクとステンレス製のタンクが立ち並び、ワインの特徴にあわせて使うタンクを選んでいます。発酵槽の中では、酵母菌が働き、糖分をアルコールに変えて行きます。これが一次発酵。この工程では温度管理が重要です。ここでも、タンクには温度センサーがついていて、もし上限を超えた場合は、自動的にタンクを冷やす仕組みになっています。タンクを触るとほのかに温かい。
一次発酵は数日で終わり、果皮や種、澱などが除かれ、液体だけになって二次発酵へ。取り出した果皮に圧力をかけて絞った液体はグラッパなど別のお酒になるそうです。
二次発酵は多くの工場、シャトーともステンレスタンクで行われることがほとんどのようです。乳酸菌の働きでワインの酸味がまろやかさに変わります。12月ごろに二次発酵が終わると、ステンレスタンクや木樽に入れて熟成させます。今回訪問した醸造工場ではステンレスタンクが使われていました。

醸造工場内に立ち並ぶステンレスタンク。温度管理など自動化が進んでいます。
一次発酵中のタンク。中の液体(ワインの赤ちゃん)の色を透明のパイプを通して見ることができました。
一次発酵が終わったタンクから取り出されたブドウの皮。この取り出し作業は人手で行われていました。

ボトリング(瓶詰め)工場

1980年にできて以降、ワインの需要増に対応して、年々生産を拡大している工場。最新の機械を導入し、自動化されています。
ボルドーのワインは、いろいろな品種のブドウを調合していることが特徴。品種ごとの良さを活かし調和(アッサンブラージュ)させる中で多様な味わいが生まれます。『ベルフランス』には、メルロ、カベルネ・ソーヴィニオン、カベルネ・フランが使われています。毎年の気候によって出来の違うブドウ。その特徴を活かしながら、バランスよく組み合わせるのが、つくり手の技の一つです。
製造の責任者は「どんな年でもアッサンブラージュでおいしいワインをつくっていることが私の技術」と語ってくれました。

瓶詰めラインも自動化されています。
ボトリング工場の工場長。「毎年投資をして設備を充実させている」と話してくれました。

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