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その1 キーナングループの農園と選果場を訪ねて

 

コープ職員ルポ

オーストラリアシトラス農園訪問記

 

コープ九州農産商品部 小田原亨介

2024年6月、コープ九州農産商品部、柑橘の担当小田原が、レモンを除く輸入柑橘の取り扱いに向けた視察と点検のため、輸入元 セルサスの杉浦様、国内インポーター(現地で輸入商品の調達を行う商社)神戸洋行の福原様、帳合先 スミフルプロセスネットワークの柴田様とともにオーストラリアを訪問しました。

その様子を3回にわたってご紹介いたします。

 

 

6月11日に訪問したキーナングループ農園は、コープ九州で取り扱っている「ネーブルオレンジ」の産地です。

農園視察

 

 

 

農園視察に当たり、キーナングループ社概要及びシトラス農園での栽培から選果迄の大まかな工程について説明があり、その後選果場及び圃場の視察を行いました。

キーナン社は「ノンケミ」※のみの取扱いとなっており、選果レーンも「ノンケミ専用」となっています。

 

栽培総面積は40㌶でネーブルオレンジを中心に・バレンシアオレンジ、レモンを栽培しています。

 

 早生品種が栽培されている圃場は、地形が傾斜地緩やかな丘になっており、この微妙な傾斜が日当たり、寒暖差を生み出す事で良食味のシトラスが育つ環境となっています。勿論、平地でも栽培しているが、収獲の順序が高地からという流れは国内の果樹とも通じる部分でした。

土質は赤土で粘土質であり、水はけについては決して恵まれている訳ではないとのこと。

 

全てのシトラスは台木から生っており、上述の理由から台木自体がその土地にあったものを科学的視点により厳選して使用していました。

 

※ノンケミ…ノンケミカル。収穫後に化学薬品を使用していないことを指します。

 

選果場視察

 

収穫から選果場まではトレーラーにより運び込まれます。

 

選果ラインに載せられ、サイズ別、等級別に機械選別を実施する。光センサーにて果形、果肉密度、サイズ別に選別され、それぞれが、国内のりんご選別に近い形でコンテナに転がり落ちる仕組みとなっています。

コープ九州を始めとする日本向けへ荷されるオレンジは、現地でも「食味が安定して良い」とされる88玉、113玉、138玉サイズです。

 

 

             

オレンジの洗浄には河川の水を使用。箱詰め後、1箱ずつ量目検査を行った後に、キー

ナン社の品実保持施設へ運び込まれ、金属探知機等をへて出荷されています。

 


 

 

選別後の保管についても、選果場から10分程度のところに大規模な専用施設があり、品質はもちろん、安全管理、クリンリネス管理はかなり厳正なルールが定められいました。アプリによるロット管理により、トレースバックの体制についても体制が整えられている事がわかりました。

 

次回、生協版適正規範を用いた点検の内容を一部ご紹介します。

 

 

 

 

 

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