2024.03.28
151. 農産加工センター にんじん②
コープ九州農産加工センターの代表検品を通過した、にんじんを待ち受ける次なる関門。それは人の目による1本ずつの検品です。
スタッフさんがにんじんを手に取り、輸送中にできた黒いシミや、シミを招いてしまう小さなキズがないかしっかりチェック! にんじんの不良率は日々変動するのですが、「30%くらいが不良品だった…というのはよくある話なんですよ」と農産加工センター担当職員の内野耕一さん。なかなか厳しくてびっくりですね。
内野さんによると「遠方に産地がある場合、輸送時間が長くなり、荷台の振動や外気温の影響を受けやすくなります。ですから、農家さんがとても質の良いにんじんを出荷してくれても、到着するまでに傷んでしまう場合もあるんです」。
また「もったいないと日々感じていますが、組合員さんにおいしいにんじんをお届けしようと思ったら、これくらいの厳しさが必要なんです」とも話してくれました。
農産加工センターでは品質を担保するために様々な対策をとっています。
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①農産加工センター内を、野菜にとって適温の15℃で管理。
②産地から届いた野菜をすぐに荷受けできるよう、24時間体制で受付。
③オールインオールアウト(先入れ先出しの法則)で管理。一部を除いて基本的に在庫を持ちません。
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今、篠栗の農産加工センターで働くスタッフさんは60〜70人。「長く働いてくださっている方が多いんですよね。だから検品はかなり正確でスピーディ。そしてとても厳しいです!」と内野さんも頼りにされていました。
さらに、にんじんが組合員さんのお家に届くまでのスケジュールをお聞きすると、
「にんじんは、配達日前日のお昼過ぎまでに、農産加工センターへ到着。検品・袋詰めの後、夕方5時頃から集品がはじまり、個配用のセット作業が終わるのが夜中の2時か3時かな。それから各地のコープ支所に早朝5時頃までに届け、朝6時頃にトラックへと積み込まれます」。なんともハードスケジュール!
これだけの手間と時間をかけて、組合員さんのお家に届くにんじん。今度届いたときには、またちょっと違った感覚で手に取り、じっくり味わいたくなりそうです。
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・福岡県の篠栗にある農産加工センターを詳しく紹介しています。内野さんも登場していますよ。
・鹿児島県の姶良にある南九州の農産加工センターはコチラ①
・鹿児島県の姶良にある南九州の農産加工センターはコチラ②
・エフコープの農産加工センター動画です。動く内野さん、登場!