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コープ九州「共通の商品調達政策」2016年度 改訂版

コープのご利用や詳しい情報は、あなたのまちのコープHPで。

数字では伝わらないコープ COOP・WEB・LABO

共通の商品調達政策

産直ってだけで
信頼する?

産直ってだけで信頼する?

「農薬」や「肥料」、気になるよね?

当初より、コープの「産直品」が育つ田畑では、化学合成農薬と化成肥料の使用を減らし、有機質肥料や堆肥をたくさん使おう!という取り組みが行われてきました。すこやかな田畑を組合員さんが訪れて、生産者さんとも対話して、「これなら安全・安心ね!」と「産直品」への信頼が高まっていく。そんな取り組みが今も変わらず行われています。

「農薬」や「肥料」、気になるよね?

その一方、やみくもに化学合成農薬と化成肥料を使わないことだけが、正解なのか?という疑問も出てきました。そこでコープは、農薬や肥料を使うことへの具体的な「リスク」と「利便性」を、公正な視点で明らかにする検証をスタート。その結果を踏まえた上で「食の安全・安心」「持続可能な農業(生産体制)」「自然環境」のすべてに通じる、農薬と肥料の使い方を生産者と確認しあっています。

何が安全で、何が危険なのか。事前に知ることで、リスクを回避できますし、また必要以上に怖がらなくてもいい。同時に、その情報を組合員さんと共有・意見交換することで、これからの産直のあり方を探ることだってできる。もし、不思議に思うことがあれば、どんどん質問して、「声」をあげていかなくちゃ!ですね。

チェックするのもコープらしく

コープには「農産物品質保証システム」という、「産直品」の点検・検証システムがあります。チェック内容は全国共通でフォーマットにまとめられ、各地のコープで使われています。

このシステムで、コープらしくていいよね!と思うのは、農産物の点検・検証を、コープと生産者さん(産地)の双方の目で行うところ。「コープと生産者さんは、お互い同じ目標をもった対等なパートナー」「単なる買い手と売り手ではないんです」。そんな考えに基づいているんですよね。

チェックするのもコープらしく

ちなみに、これは「二者認証」と呼ぶそうだけれど、なんだか難しい言葉。もっと分かりやすく、私たちに伝えてくれればいいのにっ!って「声」もあるかなあ。みなさんはどう思いますか?

[品質保証システム]について

「生産」も「環境」も持続可能に。

早い時期から、化学合成農薬や化成肥料の削減に取り組んできたコープ。ですがその一方で、農薬や化成肥料を減らすことによる、生産者さんたちの苦労も目の当たりにしてきました。

農薬を使わずに育てた野菜と聞くとうれしい。けれども、それを実現しようとすると、病害や虫の発生で畑が全滅といったリスクを背負うことにもなります。また、「ポジティブリスト制度(※)」の導入で、残留農薬の規制が働いて食品の安全面は大きく前進しました。その一方で、作物ごとに使える農薬が違うため、ほかの田畑から飛んできた飛散農薬の影響で生産物を出荷できないという状況もなきにしもあらず…。うーん…。

「生産」も「環境」も持続可能に。

効率的な農産物の「生産」、生産者のみなさんの「健康」、そして生物が共存できる「環境」。これらを持続できる農業とは、どんな農業なのでしょう? そして、コープの組合員さんはそれを選ぶのでしょうか?

簡単に答えは出ない問題です。だからこそコープをきっかけに、ふだんの暮らしの中でちょっとだけ、農業について考えてみることをはじめませんか?

※「ポジティブリスト制度」とは、基準値を超えた農薬が残留した農産物の流通が原則禁止される制度。