デジタル戦略部 上田千歳

雲仙でとまととブロッコリーの取材にSATETOチームと訪問。「お買い物のちょっと前」というコーナーでブロッコリーについて、生産現場である圃場の様子や選果場についてご紹介します。
SATETO記事はこちら
コープウェブラボでは
大雲仙とまとに続き「たまがった!」(驚いた)の視点でコープ九州の職員上田が驚いたこと、感動したことをご紹介します。
雲仙ブロッコリー
コープ九州ではエフコープ、コープさが生協、ララコープ、コープおおいた、生協くまもとで取り扱いを行っています。産直産地のひとつです。
今回、JA雲仙島原営農部の柴田さん、全農青果センターの鈴木さんに紹介いただきました。
たまがった①
収穫、手作業ですよ…ね オリジナルの肩ひもで重さとも戦う
なだらかに海の方に傾斜する高台に広がるブロッコリー畑。各所で収穫作業が進む朝の時間に圃場に向かいます。

圃場に向かう道すがらブロッコリー満載の軽トラックとすれ違います。みな選果場に持ち込んできているのです。圃場にたどり着いたとき、そこでは本多さんと妻のまゆみさん、悦子さんが絶賛収穫中。
ものすごい速さで手元を動かしているのは「収穫」です。
動画でお見せしたいですが…

ブロッコリーの部会員は67人。その中でも一、二を争うスピード収穫を行う本多さん。当たり前ですが、腰を曲げ、ひと株、ひと株ナイフでカットして茎の葉を払い、自身の肩にかけたコンテナに入れていきます。
コンテナ・・・ 重いですよね・・・

緑の畑の中で赤のコンテナが映えています
妻のまゆみさんの肩にも、お母さんの悦子さんの肩にもコンテナがかかっています。
大変な重労働だという事が収穫ひとつとっても伝わってきます。
悦子さんの肩かけ紐に注目!

ベテラン悦子さん
紐は幅広な編み込まれた布でした。「これってオリジナルですか?」
「編んで作ってくれる人がいたので頼んでいたんだけど、作る方がやめてしまったんです…困ります…。そして、私はこれ、自分で買ってきたリュックをばらして下に充てているんですよ。」工夫された道具を説明する悦子さんの笑顔は最高に素敵。
「息子(一磨さん)が就農するタイミングできゅうりからブロッコリーに切り替えたんですよ。台風でハウスが倒壊したタイミングで途中までハウス立てたりしてたんだけどね…」
貴重な朝の収穫時間に手を止めお話くださってありがたい限りでした。
ひたすら広がる畑の中で一つずつ手に取り収穫する。それを目の当たりにした感謝の時間でした。手元に輝る刃物の鋭利さにもどっきりしました。さすがよく切れそう!
品種、ずっと変わっているって気が付きませんでした
「7月に種を蒔いて10月収穫をはじめ6月の梅雨前まで収穫は続きます。」とお聞きして絶え間なく収穫?そんなことできるの、と疑問が沸きます。気候の条件は変化していますから。
「ブロッコリーは14から15の品種を扱っています」
!なるほど!謎が解けました。
暑さや風や寒さ、それぞれに異なる特性を持った品種を、見極めながら生育しているというのです。

葉に包まれている様子がなんとも愛らしいブロッコリー
一年持つためにソルゴー(緑肥)を投入するなど土づくりを大切にし、病気が出ないように季節に合わせた品種を育てていく、文章にすると数文字ですが、選果場で少しの欠けや形の欠損もはねられる様子を見せていただくと、その時期にあったものを一番良い状態で大量に育てるのがどれだけすごい事か分かります。
ちなみに品種の違いを消費者が見抜けるかというと、それは難しい、とのこと。
「おはよう」や「むつみ」や「ともえ」と品種名がかわいいのにほっこりします。
SATETOの記事でも品質管理を細やかに行っていることをご紹介しています。
もっと詳しく知りたい方はSATETOへ。

ひっきりなしに畑から軽トラックに積まれてやってくるコンテナ。その数1日に800~900です。
運び込まれたコンテナのブロッコリーには1分間で10リットルの水を霧のようなシャワーでかけられます。水分補給をして気化熱でスピーディーに適温まで冷やしこむためです。これはブロッコリーの老化をとめる意味があります。

霧状のミストがふわ~~~~~~!
その後2℃の冷蔵庫で一晩をすごし、選果されます。
厳しい人の目が入り(笑顔の素敵な皆さんでしたが)大きさ別に分けられたブロッコリーは発泡コンテナの中で細かな氷に包まれます。

真剣そのもの

厳しい判断基準が掲示されています

氷が降り注ぎます

氷はうす~い板氷です
氷のつぶに包まれた発泡コンテナは、3~5℃のトラックに乗って翌日にコープ九州の農産加工センターが所在する福岡県篠栗町までやって来ます。
JA島原雲仙の柴田課長

熱い柴田さん
「すべての農家に作ることに集中してほしくて、共選場を運営しています。ブロッコリーは大なり小なり、どの県でも育てられている野菜です。その中で産地として選んでもらえるようにするには、ひと手間、ふた手間かける必要があります」
長崎の中で一番の、九州でも選ばれる産地になりたい、という強い意気込みを感じました。

ナイス笑顔の本多家のみなさんと記念撮影
区画整理が進み、ますます圃場が広くなっています、と生産者の本多さんが教えてくれました。おいしいものを美味しい状態で届ける熱を持った人たちが支えるブロッコリー。赤い土の上に一面に広がる畑を想像しながらぜひ召し上がってください。