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知覧の有機栽培の畑にて 白ネギの「生協版適正農業規範」点検と圃場の見学を行いました


白ネギを手にする農場長、三箇(さんが)さん

 

コープ九州 生鮮商品部農産課 鶴野智之

CRM推進部 上田千歳

 

2026年2月鹿児島県南九州市に所在するかごしま有機生産組合の知覧農場へ点検に向かいました。

点検とは

たしかな品質を提供し続けるために 

コープ九州では、「生協産直産品質保証システム」を用いて品質の確認、検証、そのたしかさを保証する仕組みをチェックしています。『たしかな商品』を組合員に提供し続けるためです。年に一度、産直産地を訪れ、「生協版適正農業規範」の点検表を使用して、生産者の自己採点、および、二者点検を行っています。

 

かごしま有機生産組合

1984年に設立された生産組合。農薬や化学肥料を一切使わない栽培を約束事に掲げ、安心でおいしい農産物を作られています。

コープ九州との付き合いは2001年から。お付き合いが始まり25年目を迎えます。

 

この日の点検は「白ネギ」でした

現在、かごしま有機生産組合の野菜はニンジンやごぼうなど、年間を通じ、約20種をコープ九州で取り扱っています。

今回は知覧の直営農場において点検を行いました。

 

 

 

点検の内容

 今回の団体点検では、会員管理や危機管理手順、栽培記録の運用が規範に沿って整備されていることを確認しました。特に栽培記録のアプリ化により作業計画や資材使用量、コストが一元管理されており、運営の見える化が着実に進んでいると感じます。


対応下さったのは農場長の三箇さん(画像右奥)、営業の山口さん(画像中央)、と中俣さん(画像左)

 

数週間前まで中俣さんはネパールに販売指導に行かれていました。

鋤や鍬をもって畑を耕す「その日を生きるための農業」は昔の日本と同じ感覚だったそう。

 

点検後に教えていただきました

 

質問:取り巻く状況はいかがでしょうか?

三箇さん:気候が読めません。3カ月先どころか翌月も分からない状況です。4~5年くらいまでは読めていたんですけどね。草抜きしていたら火傷するほどの夏の暑さ、11月になっても蚊がいたり、冬の寒さでいなくなっていた虫が越冬したりと、気候が変わってきています。

 

質問:有機の野菜の特長は

三箇さん:味が濃い、とかではなく「野菜そのものの味」がします。えぐみ、を感じないのではないでしょうか。

 

質問:生産組合の加入者(生産者)は増えていますか?

中俣さん:年に何名か有機農業を始めたいと申し出があります。団体で加入を許可するかどうか、圃場に行かせてもらい確認も行います。その年は加入が難しかった方が再度土づくりをして数年後に組合加入される例もあります。

 

質問:地元の方や消費者との交わりについて教えてください

中俣さん:地元の学校給食の有機農業の日に野菜を納めています。次の世代を育てる学びの機会とも捉えています。こんな仕事があるんだ、と興味を持ってほしいですから。農場で働くスタッフの谷口さんは5年生とその日一緒に給食を食べています。姶良では子どもたちに水田で田植えにも参加してもらっています。

有機栽培の圃場運営は多様な生物の住む環境を守ることにつながります。購入することが環境を守っていると知ってもらえる機会です。

 

 

圃場へ移動

 

ごぼう


小さな芽が出ていました

 

 

草抜きをするのがどれほど大変か、播種されたばかりの圃場の果てしなく長く続く畝をみて思いました。2月に種を蒔かれて収穫は9月から12月にかけてです。

 

 

 

 

 

たまねぎ

 


緑肥が畝の間に倒れています。土づくりを行った畝とまだこれからの畝で同じ条件で植えられた苗の大きさが異なることが見て取れました。

 

「緑肥を何にするかも常に試し試し」とおっしゃる三箇さん

 

ちなみに鶴野担当は「たまねぎの圃場の土がとても柔らかく、ついつい足で柔らかさを堪能し続けておりました」とのこと。画像中央の鶴野担当はおそらく踏みしめ中です。


緩衝帯に様々な草が生えているのも特徴です「命が住める環境を作ってあげます。多様な生物が暮らせるように」と。

 

白ネギ

 

 


播種したばかりの白ネギ

今回は種を蒔いたばかりの状態も見せていただきました。播種はハウスのポットの中です。ハウスを自分たちで作っているとお聞きして驚きました。

2月に播種、4月に定植、収穫は12月からと白ネギはほぼ一年をかけて育てていきます。


 


圃場に立つ生産者はどこまでもかっこよいので写真を撮りすぎてしまいます。

三箇さんはお名前が「サンガさん」で呼びやすいこともあり、営農指導で何度か訪問したネパールでも大変人気があったそう。「サンガは土と話している」と言われていたそうです。

 

点検の感想

 


ごぼうの圃場にて

組織・記録・危機管理体制が整備され、現場での丁寧な管理が品質の安定につながっていることを実感しました。気候変動などの課題はありますが、現場の取り組みを引き続き支援し、安定した供給と生産者の持続的な営農につなげていきたいと考えています。(鶴野)

 

全員で記念撮影


左からコープ九州鶴野、三箇さん、山口さん、生産者の谷口さん、中俣さん

「まだ初めて40年。若いスタッフの増え、考えを分かち合えるスタッフを増やしていきたい」と未来を見据えたお話をいただきました。

 

かごしま有機生産組合のみなさまありがとうございました。

 

 

 

 

 

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