(株)エフコープ・ライスセンター 澁谷俊匡
広大な土地に広がる「きらら397」の稲穂です
はじめに
産直品の北海道米「きらら397」の指定産地のみなさんとの関係を深めることを目的に、エフコープ組合員理事とスタッフで2023年(令和5年)8月末、約4年(前回は19年7月訪問)ぶりに現地への訪問を行いました。
3日間で5つの指定産地のうちの4つの産地とひとつの施設をエフコープ組合員理事2名とお米に関わるエフコープのスタッフで視察しています。7月2週のお米チラシで集めた組合員の声を直接お渡し交流を行っています。
今回は、その様子と北海道の産地の様子、生産者のみなさんの声をご紹介します。
8月28日(月) JA新すながわ訪問
交流の後、組合員の声をお渡ししました。
交流での生産者の声
・5年産の栽培環境は、例年以上に暑い状況だが、細やかな生育管理をおこなっているため、品質のよいお米をお届けできると思う。
・きらら397は誕生して30年以上経過しているが、作りやすい品種で安定して量が取れる。産地にあっている品種と感じている。
新すながわライスターミナル、利雪低温倉庫※ 雪米の蔵の外観を見学しました。
※利雪低温倉庫とは 豪雪地帯ならではの取り組みで、環境に優しい雪エネルギー(冷房の熱源に雪解け水を使用)を活用して玄米を低温保管している倉庫。
この日は、滝川市内に宿泊して明日に備えます。明日は83㎞の移動です。
上川ライスターミナルとは
JAたいせつ、JAあさひかわが使用している施設です。収穫後のお米を乾燥、調製、籾摺りをおこない玄米にする施設です。利用している各JAからの計画を踏まえ、受け入れ能力は合計10,000tの大型施設で高品質の大ロットの玄米供給をおこなっています。
中央は組合員の声をお渡しする様子です。
左から、あさひかわ農業協同組合稲作協議会副会長の滝川岳雪さん、あさひかわ農業協同組合稲作協議会会長の岩井敬樹さん 高崎さん、迫田さん
交流会での生産者の声
・今期の作柄は日照時間と水温が確保されたため順調に生育が推移し、8月以降は高温が続き登熟が早く進み、平年と比べ+4日ほど生育が早い状況。
・きらら397は、作りやすく、天候に左右されにくく乾燥、調製もしやすい品種。
左から、エフコープ組合員理事 迫田京子さん、エフコープ組合員理事 高崎弘子さん、エフコープ 麻生祥子、あさひかわ農業協同組合稲作協議会副会長 滝川岳雪さん、あさひかわ農業協同組合稲作協議会会長 岩井敬樹さん、ライスセンター浦𠮷正宏、澁谷俊匡、JAあさひかわ営農企画部米穀農産課課長 上原由大さん
最終日4つ目のJA訪問となりました。平坦部が多く、ほかの土地に比べて風が強いそうです。台風6号の影響で一部倒伏した圃場も発生しているようでした。
前列左から:エフコープ組合員理事 高崎弘子さん、エフコープ組合員理事 迫田京子さん、エフコープ 麻生祥子後列左から:JAなんぽろ農産部部長 諏訪部徹さん、ライスセンター 澁谷俊匡、JAなんぽろ農産部販売推進課課長 和田貴裕さんライスセンター浦吉正宏
交流会での生産者の声
・8月の高温で生育が全体的に早くなっている。例年より1週間早く刈り取り適期になる見込み。
・都市部まで距離が近いこともあり、若手がUターンで戻っており他の産地に比べ後継者はいる方だと思う。きらら397は量も取れるため生産者は好きな品種、「求められる米づくり」を今後もおこないたい。
「きらら397」は、栽培開始から30年以上のロングセラー商品です。現地へ足を運び、対話を通じて改めて生産者のみなさんの米づくりへの情熱や想いを感じました。一人でも多くの組合員さんへロングセラー商品の「きらら397」をお知らせし、召しあがっていただきたいです。粒が大きくしっかりとした食感が好きな方はぜひご利用下さい。丼ものやカレー、チャーハン、炊き込みごはんにも合いますよ。
エフコープ ライスセンターのホームページはこちから
https://www.f-ricecenter.com/
ライスセンター所属8年目、お気に入りの生協商品はもちろん「お米」ですが、C鮭フレークも押しています。シンプルにごはんにかけても混ぜ込んでもごはんがすすみますしチャーハンに入れてもおいしいです。その他、カタログに載るごはんのおともやおかずを色々試しています。