コープ九州 CRM推進部 上田千歳
昨年、11月のこと、エフコープ若松支所の組合員活動に参加させていただき、農産加工センターと中温度帯の集品ラインを見学しました。その時、「冷蔵集品のライン」の大きさと流れていく発泡スチロールの箱の数に圧倒されました。「ここで組合員ひとりひとりの商品を集品し、事業所ごとに送っているのか」と驚いたことを、みなさんに知っていただきたいと思い、今回取材を行いました。
取材にご対応いただいたのはCXカーゴ営業本部 九州支社篠栗冷蔵流通センター業務課課長の木村さんです。転勤で埼玉から九州に転勤で来られて3年目に入られました。
木村さんは後半の冷蔵集品の説明で再登場されます。
ちなみに木村さんの九州の好きなところは「どこにいても海があるところ」 とのことです。
無店舗(宅配)店舗の保管、集品、仕分けや姶良への転送など、担う多機能の複合センターです。
無店舗商品については、冷蔵商品と農産品の集品、仕分けを行っています。今回紹介する農産の集品はエフコープ、コープさが、ララコープ、コープおおいたの組合員の商品です。
くまもととかごしまの組合員の農産品はこちらから鹿児島県姶良市に送る商品と、直接姶良のセンターに納品される商品があります。
姶良のセンターについては「南部セットセンター取材記その1」をご覧ください。
「CXカーゴ」では約170人のスタッフが仕分け集品に携わっています。また、この冷蔵センターでは「流通サービス」でも約300人のスタッフが作業に当たっており、組合員の食卓に商品が届くまでの一過程を担っています。
現場で説明くださったのは
左)上田 右)CXカーゴ 中温度帯班長の岡村さん。本日の勤務時間は16時から、深夜2時くらいまで、とのこと。岡村さん!よろしくお願いします!
見渡す限り農産品。すべてに野菜や果物が入っています。両端にある農産品の後ろにあるのが集品ラインです。ベルトコンベア、ラインの長さは約30メートル、そこに13人の方が商品をピックアップするために並んで作業をされていました。
農産の集品ラインは4本。エフコープ、コープさが、ララコープ、コープおおいたにお届けする商品です。作業開始は17時から、作業終了は深夜1時から2時。
当日、前日、前々日と商品の特性に合わせて加工された商品を個人別に集品していきます。
取材は18時から行いました。
右手グリーンのカゴの中に入った農産品。個人の注文内容ごとに光っ集品商品をお知らせします。その光に合わせて、カゴからピックアップ、左に流れてくる名札のシールが貼られた集品袋の中に商品を入れていきます。
すごいスピードで写真はぶれぶれです…
1箱2秒台前半で集品するのを目標としています。
袋には数点の農産品が入るので、当然重たいものが先、ラインの先頭に陣取っています。取材時は玉ねぎやキャベツがスタンバイしていました。
棚の並びはラインの前半と後半で違ってきます。商品の重さはもちろん、その週の注文点数など、様々な要素を加味して配置を決めているそうです。
ラインの後ろ側では棚に商品を追加していくスタッフのみなさんもいます。無駄のない動きでどんどん補充していきます。ラインの全長は30m程だそうです。
ちなみに22時にラインの切り替えで、別のスタッフさんが出勤して来られます。
集品ラインの後方では、最後に丁寧にセットされる「いちご」がこの日は見られました。
重たい野菜が下にあるのがお分かりでしょうか。
ラインの後方には数個の袋に分かれた個人や班の注文を一つの発泡スチロールに集める作業をする役割の方もいます。
ここでもスピード感ある作業が行われていました。
ドーリーと呼ばれる台車に載せられた32個の発泡スチロール。すべて農産品です。
時間、数量など、記載された出荷確認表。輸送前の運転手の方も記入されていました。
この表ではエフコープ志免支所が最後の出発でした。配達当日の明け方の4時~5時頃です。
いってらっしゃい!気を付けて
農産商品編のさいごに 岡村さんより
農産品は梅雨時期から夏場など、特に注意を払います。ピーマンやなす、きゃべつなど、問題がないか、チェックをして、万全でお届けできるよう努力します。
ミスがそのまま迷惑をおかけする場所ですので、とにかく間違いがないことを大切にしています。
生産者から預かった大切な農産品を、多くのスタッフで食卓にのぼるまでつないでいることを改めて知ることができました。翌日自宅に配達されるものが、前日夕方~深夜にかけて誰かの手を経てセットされている、ということを今回知ることができて良かったです。
次回冷蔵商品の集品に迫りたいと思います。
注文してから届くまで、いつも楽しみにしています。
娘の出産をきっかけに、私もなんだか
お店まで行く時間がなくなり加入のきっかけになりました。
この取材の内容で、ひとつひとつの商品がいろんな人の手をかりてウチまでやってきているのかがわかり、改めて感謝しています。
ありがとうございます♪
ともさん
コメントありがとうございます!
子育て中は特に、自宅に商品が届くと助かりますよね。
お役に立ててうれしいです。
欠けることなく繋ぐバトンで食卓が成り立っていることがわかります。
「物流」について、案外知らないな、というのが取材の発端でした。
あたたかなコメント大変ありがたいです。ありがとうございます。