
デジタル戦略部 上田千歳
エフコープ商品検査センター「りんご館」は、組合員にお届けする食品の安全・安心を支える検査施設です。最新の検査機器による品質確認だけでなく、見学や実験を通じて食の安全について楽しく学べる開かれた施設として親しまれています。
りんご館では、施設の紹介と科学への関心を高めていただける機会の提供として毎年夏に「親子で楽しむ実験教室」を開催しています。今年は開設40周年を迎える記念の年です。
夏の実験イベントは年に一度の開催で今回は30回目の開催となります。
例年、対応できる人数に限りがあるため、人数制限を設けて開催しているその取り組みを、今年は「参加したい」という思いのある方すべてに開放しました。前日とその日の様子をご紹介します。
リーダーの夛田さんを中心に実験内容、告知の方法、人員配置や当日のシミュレーションなど詳細に組み立てられていました。
前日夜 セットされた各実験会場

実験機材の横にりんご館オリジナルのカードでその機材の紹介がなされています
嵐の前の静けさ…
りんご館のスタッフのみなさんを中心に支援者も各コーナーでスタンバイして参加者の皆さんを待ち構えます。

笑顔がはじける内田さんとデジタル戦略部なぜか白衣の三戸担当。
参加者のみなさんは打ち合わせたように時間をずらして来館。混雑せずにスムースに受付いただきました。
参加者の声)小学生の子どもと来ました。宗像市に住んでる組合員なんですが、このような施設があること初めて知りました。いろいろできるって読みました。楽しみです。
受付すぐ後の実験は「手洗い」です。見えない汚れや細菌・ウイルスがついている「手」をきれいに洗っていきます。
ローションとブラックライトを用いて洗い癖、洗い残しを確認していきます。

実験の説明を受けていざ、手洗いです。

お子さんも保護者も参加します。

実験教室は毎年参加してきたので30回目の参加となります。例年自分の業務に関わる「微生物検査」に関わる実験内容に参加してきて、今年初めて手洗いの実験を担当しました。お申し込みの人数も多く「今年は大変だ…混雑するかな」と心配していたのですが、花田さんの説明の後にスムーズに参加いただき、皆さん喜んでいらっしゃる顔が大変印象的でした。参加者はおとなも子どもも洗えていない箇所が目に見えるので、夢中になって手を洗われていました。長く携わってきた夏休みの実イベントですが、今年は全体の流れもよく、とても良かったと思います。
オレンジジュースには実は種類が沢山。お店で買う事ができるのは「果汁100%」「20%果汁入り飲料」「果汁1%の清涼飲料水」など様々です。


無果汁のオレンジ風味ドリンクを実際に作って、ドリンクをどのように作ることができるのか、実際に試してみました。
お子さんたちに大人気!しかしお父さんもじっくり味わって考えています。
【ブース担当りんご館スタッフ 平野さん感想】
普段、オレンジジュース実験は30分の講義形式で行っていますが、今回は多くの方に体験していただけるよう、短縮版に作り替えて実施しました。短縮版での開催は初めてで、事前に十分なリハーサルもできないまま本番を迎えたため、参加者の皆さんに楽しんでいただけるか、内容が伝わるか不安もありました。しかし、実験が始まると参加者から「不思議!」「なぜ?」といった声が上がり、興味を持って取り組んでいる様子が見られました。短縮版の実験ではありましたが、食品添加物について関心を持つきっかけになっていれば嬉しく思います。
「酸性」「中性」「アルカリ性」3つにわけることができる水溶液の性質を、実際に「せっけん水」や「炭酸水」「重曹」など5種の水溶液を使って調べてみます。

色が変化するごとに目の輝きが変化します。
実験の最後には色の違いでpH(ぴいえいち)と呼ばれる数字に当てはめていきました。


スタンプラリー 実験に参加したら押してもらえます。全部集められたかな?
【ブース担当りんご館スタッフ 横山さん感想】
理化学室では、ボルテックス体験やメスシリンダーのメニスカスを読み取る体験コーナーを設け、実際に検査で使用している器具に触れていただきました。また、水溶液の性質を調べる実験では、pHによる色の変化を観察しながら、酸性・中性・アルカリ性について考えていただきました。色の変化に驚いたり、「赤色になったから酸性かな?」と考えたりする姿が多く見られ、参加者の皆さんに楽しみながら学んでいただけたと思います。多くの方に科学を身近に感じていただける機会となっていれば嬉しいです。
組合員の声)色が変わってきれいで嬉しかったです。

スタッフのリーダー夛田さん作成!?のオリジナルクロスワードパズル。実験に参加し、館内をじっくり見ると答えが導き出されるよう作られていました。
私たちのまわりの目に見えない微生物。人の役に立つ菌もあれば、食べ物を腐らせたり、病気の原因になったりする菌もいます。
目に見えない菌をどのように見つけて調べているか検査を体験し、展示を観たりして楽しく学びます。



培地の色の違いはどうして?など大人からも質問が飛び交う微生物検査室。
組合員の声)現役時代、微生物検査も行っていました。今の検査の様子が気になって隣町から来ています。機械化されていて驚きました。昔はすべて人の手で行っていましたし…。施設の見学ができてとても良かったです。安心して利用できますね。
【担当ブース館スタッフ 和田さん感想】
わたしも藤木さんと同じように、りんご館の夏の実験教室が始まって以来30年このイベントに参加してきました。今年は事前のお申込み数の多さが少し不安でした。参加できなかったら一番かわいそうなので…が、みなさんに楽しんでいただけたと思っています。私は通常検査している「微生物検査室ツアー」の担当でした。説明しながら検査室を回るのですが、しっかりついてきて、説明も良く聞いていただき理解してもらえるツアーになったかと思います。培地に菌を塗るスパイラルの動きに子どもたちは目を輝かせていたところが印象的でした。とても疲れましたが、楽しい時間になりました。

お子さんが白衣を着て喜ぶ姿を見て喜ぶ親御さんを見て喜ぶのはスタッフでした。
1歳のお子さんも白衣でお兄ちゃんとポーズ
この日配られたノベルティは40周年を記念したものも含まれています。

もらったバックを見せてくれました。

どれが楽しかった?と最後にシールを貼るコーナーでは「決めきれないぜんぶたのしかった」とシールをちぎって分けて貼っていくお子さんも。
組合員の声)普段入れないところにまで入れると聞き、初めて小倉南区から参加しました。
組合員の声)福岡市から車で1時間程度かけてきました。子どもが最近実験などに興味を持っていて…本当に来てよかったです。沢山楽しむことができました。
組合員の声)こちらは毎年行われているんですか?こんな楽しいイベントがあるとは!!来年もぜひ参加したいです!
組合員の声)この施設で行っているようなことを仕事にするには何を勉強したらいいですか?何学部を卒業した方がよいですか?

【現場リーダー 松本担当】
オープンラボ形式の言い出しっぺです。
例年の実験教室では募集人数に制限があったため、応募者多数の際は、泣く泣くお断りをしておりました。
40周年を迎える今年度は、少しでも多くの方に商品検査センター「りんご館」を見てほしい、知ってほしいという思いで人数制限を設けない形で提案しました。
私自身どれくらい反響があるかわからない中での準備でしたので、「多すぎたらどうする」「逆に少なすぎたらどうしよう」などいろいろ不安はありましたが、
検査センタースタッフをはじめ、支援してくださった方々のおかげで無事に開催することができました。

夛田さん
5つの実験をまわるスタンプラリーやクロスワードなど初めての取り組みで不安なこともありましたが、
検査センターのスタッフはもちろん、多くの方からご支援やご協力をいただき無事に開催を終えることができました。
普段の検査業務では組合員さんと直接お会いできることが少ないので、ご参加いただいたみなさんの「楽しかった」「来てよかった」といった声やお子さん達の笑顔をみられたことが何よりうれしかったです。
40周年という節目のイベント運営に携わり、成長の機会をいただけたことに感謝しています。今後もりんご館での検査や組織が行う品質保証の取り組みについて広く発信していきたいと思います。ありがとうございました。
【センター長 稲田】
イベントを支えてくださったみなさんへ
今回は開設40周年を機に、人数制限を設けない新たな形態にチャレンジし、多くの来館者の皆さんに科学や実験の楽しさを体験していただく機会となりました。5つの体験型プログラムはいずれも好評をいただき、地域貢献や施設認知度向上という目標に対して十分な成果を上げることができ、商品検査センターとしても参加者とのコミュニケーションを通じて多くの学びを得る貴重な機会となりました。関係各署の支援者の皆さん、商品検査センタースタッフの皆さんが事前準備から当日の運営、後片付けに至るまで、それぞれの役割に責任を持って取り組んでくださったおかげで、当日は事故や大きなトラブルもなく、多くの参加者に楽しんでいただけるイベントとなりました。参加者の笑顔や驚きの声は皆さんの日頃の努力とより良いイベントにしようという熱意の成果だと感じています。安全面に十分配慮しながら、終始丁寧で温かい対応を続けていただいたことに心から感謝いたします。今回の経験を今後の活動にも生かしながら、引き続き組合員や地域に親しまれるセンターをめざしていきたいですね。
スタッフ写真で振り返るオープンラボ ★夏の実験まつり


事前準備から当日まできめ細かな動きが光った松本さん(左)宮田さん(右)

全ての参加者に知識と笑顔を提供した定時スタッフの左から安部さん、内田さん、藤木さん、花田さん

オレンジドリンクづくりコーナーには平野さん(左)と元りんご館所属現コープ九州品質保証部の川野さん(右)

元りんご館所属現コープ九州品質保証部和田さん(左)は責任者の稲田さん(右)とともに駐車場を混雑させないことに注力

応援に駆け付けた宗像支所伊藤さん(左)とりんご館歴35年最長の都甲さん(右)

この日の参加者の中から科学に興味を持ち、一緒に働けるスタッフが誕生すると嬉しいですね。りんご館は興味のあるすべての方に開かれています。
りんご館は近況をブログで公開しています。ぜひご覧ください
https://www.fcoop.or.jp/product/product_inspection/test-center/archives/category/note