CRM推進部 上田 千歳

2025年 ララコープの取り組みのちらし
「子どもの貧困」をご存知ですか?
長崎県長与町のララコープ本部にて、2025年12月、子どもの貧困について学ぶ学習会が開催されました。
組合員理事やエリアで活動する組合員、そして本部勤務の職員を対象にした学習会です。
長崎県内で活動を行う「一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさき」の事務局長、山本倫子氏に長崎県内の現状や会の活動についてお話していただきました。
日本では「相対的貧困」のことをさします。相対的貧困とは、国の等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値に満たない世帯のことを指します。子どもの貧困とは相対的貧困にある18歳未満の子供の存在、および生活状況のことを指します。日本では9人に1人が貧困状態にあると言われています。
学習会を行う理由
ララコープでは2018年よりフードドライブの取り組みを行っています。
フードドライブとは
一般的には、家庭や企業で余っている未開封・賞味期限内の食品(お米、缶詰、レトルト食品、お菓子など)を集め、フードバンクや福祉施設、こども食堂などを通じて、食料を必要としている人々や団体に寄付する活動をさします。
ララコープ店舗では、お買い物の際、支援先が希望される商品を購入の上、寄付いただく方法を2018年から実施。機関紙などを通じて告知や報告を行っています。
2021年度からは、組合員の声に応える形で無店舗でもフードドライブ取り組みが開始しました。2026年2月にはララコープ本部でも初めてフードドライブに取り組ます。
支所や店舗での取り組みを行う際、その趣旨について、該当事業所では学習会が開かれてきました。
子どもの貧困問題などについて現状を学び、今後の活動に役立てるための開催です。
参加者は、組合員参加者23名、職員参加者37名です。


司会は松井理事、学習会の趣旨については会長の春田さんが説明を行いました。
春田さん「取り組みの輪は広がりつつありますが。子どもを取り巻く地域の現状を十分に把握できていないことも見えてきました。学びを活かし、事業と活動が一緒になって子どもたちに寄り添う取り組みへつなげていきましょう。」
山本氏の講演
一般社団法人「ひとり親家庭福祉会」は戦後すぐに戦争未亡人を支援するために設立された団体。スタッフの98.5%がひとり親、とのこと。子どものことで悩まないで良いように、フォローしあっている職場です。

世界でもひとり親世帯の就労率は86.3%とOECD加盟国の平均就労率70.6%に比べて高い日本。
しかし、就労収入はパート、アルバイト、派遣などの非正規職員が多く、収入が低い。
離婚後ひとり親になり、親と同居している世帯35.2% 親と同居できず、頼る人がいない世帯約65%

事例を交えながら話をすすめる山本氏
貧困の背景にはデリケートな問題がある場合も多い。そのため、この講演は資料の配布がありませんでした。
「新品のランドセルが友達と同じように購入できない」など誰かと比べて「買えない」ことが自分のことを貧困と思うきっかけになります。
収入の低さが原因となり、子どもに不利な状況が成立している。たとえば大学などの進学率(大学・短大・専門学校など)全体では8割以上あるのに、対して母子世帯は約66%、父子世帯は約58%。ひとり親家庭の子どもたちが厳しい状況に置かれていることが分かる。
団体では食糧支援はもちろんのこと。学習支援や体験活動の支援も行っていると紹介がありました。
地域の中のただのおじちゃん、おばちゃんが「あら?」と子どもの少しの異変に気づき
専門家につなげたら、そのことが子どもの未来につながる、と締めくくられました。
その2 参加者の感想
その3 ララコープがつなぐ 子どもたちへの支援
に続きます。