商品担当に「今」の「さば」について話を聞きました
CRM推進部 上田 千歳
ショッキングな導入ですがこちら


このような声が届く一方

冷凍庫に入っていると安心できる「焼くだけでおいしいお魚」コープのさばフィーレ。
これらの人気商品が2026年2月より大幅に以前より値上がりしています。
この値上げは食卓に対する大きな打撃。焼くだけでおいしく食べることができる大人気商品の危機です。
なぜ、この様なことになっているのか、「さば」の現状について、水産商品担当の素野さんに教えてもらいました。

コープ九州商品部水産畜産課 商品担当 素野晋太郎
この値上がりはいくつかの要素が絡まっています。
以下、質問形式でご紹介いたします。
素野:「骨取りさばフィーレ(うす塩味)3枚270g」と「淡塩味さばフィーレ3枚(320g)」が対象で税抜598円→878円となりました。
質問2:ノルウェーで何が起っているか教えてください
素野:上記の商品はノルウェー産のタイセイヨウサバという種類のさばを使用しています。タイセイヨウサバは大西洋沿岸を回遊する魚であり、周辺国にとっては重要な水産資源となっています。そのため、毎年科学的な調査に基づいた漁獲上限枠が設定され、資源管理されています。
ただ近年、ICES(国際海洋探査委員会)※によるとタイセイヨウサバの資源量は持続可能なレベルを下回る水準にあるとされ、大幅な漁獲枠減が推奨されています。
ノルウェーでも年々漁獲枠が減っており、2021年には約30万トンあった漁獲枠も2025年には約17万トン、2026年には約8万トンまで制限されます。結果として需要に対して供給量が極端に減り、価格は過去最大の高騰となっています。
※海洋探査に関する国際理事会(ICES) : INTERNATIONAL COUNCIL FOR THE EXPLORATION OF THE SEA 1902年に設立された北海および北大西洋の海洋生態系と生物資源を研究・管理する国際的な科学機関

ノルウェーは山々、氷河、沿岸部のフィヨルドを擁する北欧の国です。
素野:世界的な魚食の人気「健康志向」の背景があり、魚を食べる人口が増えています。
水産庁のレポートでは、世界では1人当たりの食用魚介類の消費量が過去半世紀で約2倍に増加しています。さばにおいても、もちろん世界的に需要が高まっています。需要の高まりに対して、タイセイヨウサバの漁獲制限や、国産さばも記録的な不漁になるなど供給が間に合っていません。
素野:個体数が減ってきていると勧告されます。個体を維持するために獲りすぎないようにICESがジャッジしています。このまま漁獲を続けていたら、確実に減少するとみられています。そのことを避けるために世界的に漁獲量を制限しているのです。商品のさばは一年のうちで9月から10月上旬に水揚げされたもので、仕入れた原料を年間通じて供給するために、供給し続けられる金額で提供せざるを得ません。実際に原料価格は販売価格の高騰倍率1.47倍以上に高まっています。コスト含め様々な見直しで抑えている状況です。
素野:さばはもう大衆魚とは言えないかもしれません。しかし、漁獲制限を行う事で、成長したさばが増えているようです。大型のサイズの水揚げが増えているということです。
ただし、私たち生協の商品は「フィーレ」です。これはいわゆる中くらいのサイズにあたります。(骨取りは3枚270g、淡塩味は3枚320gのフィレで使用する原料サイズは中くらいのサイズとなります)大きなサイズのサバの割合が高まっている中、少しでも求めやすい価格の商品を提供できるよう、切り身商品の供給も検討開始しています。
質問5:私たちにできることはあるのでしょうか
素野:ノルウェーさばの価格高騰は、持続可能な漁業を目指して厳格な資源管理が行われている結果とも言えます。一方で、価格が安い水産物は漁獲量が多いことが要因の場合もありますが、過剰漁獲の可能性を含んでいる場合もあり、水産物を選ぶ際には価格の背景を意識することが重要です。
2025年度TAC※設定対象魚種は(クロマグロ、サンマ、スケトウダラ、マアジ、マイワシ、マサバ・ゴマサバ、スルメイカ、ズワイガニ、マダラ、カタクチイワシ、ブリ)です。
※漁獲可能量(TAC,Total Allowable Catch)制度
水産庁ホームページ 詳しくはこちら
資源管理が徹底されたノルウェーさばを選び、積極的に消費していただくことは、水産資源全体の持続的な管理を後押しすることにつながります。
また、家庭や流通の段階で食品ロスをできる限り減らすことも非常に重要です。食べきれる量だけを調理することや、冷凍保存を上手に活用することも取り組みの一つとなるため、今後もカタログでのご利用をお願いします。

今後も良質な魚を仕入れ、安全安心な商品供給を進めさせていただきます。
価格としては、大衆魚から高級魚へと変貌していますが貴重な水産資源のため、持続的な管理へのご協力としてご利用いただけると幸いです。