2023.12.26

145. 青森のりんご③

145. 青森のりんご③

りんごの「摘果」とは、より品質のいいりんごを育てるため、あえて実を間引きする作業です。木の負担を減らし、りんごをおいしくするために欠かせないお手入れですね。

でも、摘果された実はどうなるの? と心配になったあなた。安心してください。ちゃんとジュースに生まれ変わって、みなさんに喜ばれていますよ!!

コープ九州 農産商品部「りんご担当バイヤー」の小田原さんによると、摘果された実はジューシーな100%ストレートジュースになることが多いそうです。

また、りんごが実をつけ始める夏に酷暑の日が続くと、りんごの木が弱り、自分で実を落とすことがあります。

こちらは「生理落果」と呼ばれ、りんご全体の不作につながることも。2023年は夏の気温が高かったので、この傾向にあるそうです。

でも、安心してください!! 生理落果したリンゴも濃縮還元のジュースになっています。ほかにも缶詰、ジャムなどに生まれ変わっています。

りんごの缶詰って九州ではあまりなじみがないのですが、東北ではいたってポピュラーな存在。

桃やみかんの缶詰のようにシロップ漬けになっていて、家庭でそのまま食べられたり、パンやスイーツの材料になったりしています。

りんごって、赤くて愛らしい存在ですが、育てるのは自然との戦い。

暑さだけでなく、大雨やひょう、風による害もあり、見た目も完璧でおいしいりんごを毎年収穫できるわけではありません。

そこでコープは、一定のおいしさを保った「天候被害果」も集めて、組合員さんに届けることにしています。組合員さんのなかには「あえて天候被害果を購入している」という方もいます。

涼しい気候が好きなりんごを取り巻く環境が、なかなか厳しかった2023年。

小田原さんは「苦労してりんごを育ててくれる農家さん、そしておいしく食べてくれる組合員さんに、寄り添えるような取り組みを来年も行っていきたいですね!」と話してくれました。

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