2023.10.27

141. コープの”無塩せき”のロースハム

141. コープの”無塩せき”のロースハム

コープの”無塩せき”のロースハムは、1972年生まれのロングセラーです。

1970年代といえば、真っ赤な皮のソーセージやきれいなピンク色のハムが主流だった時代。

一方で、着色料など食品添加物の安全性に着目する人も増えてきて、「できるだけ添加物を使わないハムがほしい!」という組合員さんの声が高まった時代でもあります。

そんな声をたずさえて、コープがメーカーさんに相談してみると「きれいなピンク色でないハムがはたして売れるのかな?」との不安の声があがりました。

さらに添加物を使わないハムは製造に手間がかかります。発色剤などの添加物には保存性を高めるはたらきもあるので、衛生管理にも厳しさがより必要となります。賞味期間が短くなるのも心配のタネでした。

でも、コープの宅配は1週間前に注文数が分かります。製造の計画が立てやすいこともあって、メーカーさんも「それならば!!」と引き受けてくれることになりました。やったー!!

メーカーさんは品質管理をより向上させるため、工場の入念な洗浄や朝イチでの作業を徹底。ハムになる肉の傷みからくすみまで、しっかりと除去してくれるようになりました。

コープの無塩せき”のハムがちょっと厚いのも、リン酸塩などの結着剤を使わず、お肉本来の繊維感が残るように仕上げているから。これ以上薄くスライスと身崩れするのです。

「組合員さんの声に応えたい!」というコープの想い、コープとメーカーさんが築いてきた信頼関係、メーカーさんの努力が重なって、生まれたハム。それが”無塩せき”のロースハムはなのですね。

そんなハムをしっかりしたコープ商品に育ててくれたのは、組合員さんです。

長年、利用を続けてくれたおかげでロングセラー商品となり、2022年には50周年を迎えることができました。

「肉厚で食感がいい」「ちゃんとお肉らしさを感じられる」「安心して子どもに食べさせられる」と人気です。

最初に製造されたロースハム以外にも、いろんな”無塩せき”のハムやソーセージが各地のコープから誕生しています。

これまでもこれからも、サラダでハムエッグでサンドイッチで、コープの”無塩せき”のハムをおいしく食べてくださいね!

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SATETOでもロースハムの食感を紹介しています。

SATETO食堂「自然な味わいってどういうこと?」

※日に日にコープの内容は更新当時のものとなります。ご了承ください。
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ニックネーム
コメント
  • 2023年11月8日

    りえ

    ハムやソーセージは亜硝酸塩、リン酸塩が使われていないものがあり助かるのですか、出来れば他のものも添加物減らして欲しいです。
    パルシステムさんのように…
    アミノ酸、ショートニングなど。
    よろしくお願いします!

  • 2023年11月8日

    ひまわり

    確かにお値段は高いなぁと思います
    毎回は無理ですが家族には食べさせてあげたい
    と思います

  • 2023年11月7日

    keiko

    良いですね、ハムはそのまま食べる事も少なく、
    マヨネーズとか一緒に使いますよね、なので塩分控えめもお願いします。