コープ九州 上田千歳
新しいお店ができることをきっかけに、商品がお店に届くまで、どのような流れを経ているのか見学させていただきました。前回は常温の商品=「ドライ商品」が物流の倉庫からお店に向かうトラックに積載されるまでをご紹介しましたが、今回は冷凍の商品の流れを知りたいと思います。
納品された冷凍商品が一堂に集まっています。マイナス25℃の部屋に積み上げらえた商品たちです。
配達でお届けする無店舗事業(トラックで商品を配達する事業)の商品と店舗の商品が一か所に集まっている様は壮観です。
各店舗の発注に合わせて、商品を振り分ける作業は2℃の部屋で行います。ここで人の手によって仕分けをされます。手早い作業が行われていました。ドライの商品と同様、遠方で出発が早い生協から作業を開始します。
冷凍商品をお届けするための積載用ボックスも進化しています。実際に作業を行う人たちの意見を聞きながら、機能面はもちろん、操作性、コストを鑑みて、新しい積載用のボックスを取り入れるなど工夫されていました。
上記写真は、最新の保冷ボックスPVP冷凍ボックスです。断熱材に工夫を行うなどして温度を保ちつつ、使いやすさも考えられています。要望を出しながら、製造会社にオーダーして作られているそうです。このボックスはそのまま店内に移動させます。低温を保ったまま冷凍ショーケースに並べられるので、コールドチェーンが切れることはありません。
九州の生協の物流を担っているCXカーゴ鳥栖冷凍流通センターの主任伊藤さんとコープ九州須藤さん。
取材の日も一度導入した後も、使い勝手に問題がないか、改善の余地がないか話をされていました。
画中に何が入っているか、外から見て分かるようになっています。エフコープ花畑店の「水産」「惣菜」「冷凍食品」
17年間店舗の物流に携わってこられたコープ九州の須藤さんに質問してみました。
かすや店開店直前 商品を受け取り搬入する須藤さん
物流に関する小さな機材一つとっても以下に関わるスタッフの負担が軽減するか、考えた上での工夫が積み重ねられていることが分かりました。共同購入の商品が自宅に届くまでとはまた違った人の手の重ね方があるということが分かり、ありがたい気持ちです。品温管理に気遣いっていただいた商品をおいしくいただけるように、消費者として注意を払いたいと思います。今回取材にご協力いただいたCXカーゴのみなさま、須藤さんありがとうございました。