今年も暑い、暑い、暑い、夏でした。

気をつけていても、夏バテ気味の人が続出ですよね。それは人間だけじゃなく、ニワトリも一緒です。

夏場、ニワトリがバテてしまうと、さてどうなるか？　それはたまごの見た目にあらわれます。

「白身がゆるくて薄い」「白身の盛り上がった部分が小さい」「殻が薄くて割れやすい」などは、夏のたまごによく起こる現象なのです。

実は、たまごをよーく見てみると、卵白が「濃厚卵白」と「水様性卵白」のふたつに分かれています。黄身のまわりにあって、ぷっくり盛り上がっているのが「濃厚卵白」。高い弾力性で黄身を支える役割を担っています。

この「濃厚卵白」の粘度は、暑さに弱いニワトリが食欲不振で水をたくさん飲むと下がってしまい、「水様性卵白」のように薄くて水っぽい白身になってしまうのです。

そのためコープでは、ニワトリができるだけ快適に過ごせるよう、飼育環境を整えています（それでも2024年は観測史上最も暑い７月だったので、さすがにこたえていました…）。詳しくは下記リンクの記事を読んでくださいね。

また、暑さに負けず産んでくれたたまごは、冷蔵庫の奥の方で静かに保管するのがおすすめ。

冷気が出る場所は避けながら、たまごの尖った方を下にしておくと、割れにくく、鮮度が保たれやすいですよ。

ちなみにたまごをドアポケットに並べているご家庭も多いですが、たまごの鮮度維持のためには避けた方がベター。

ドアポケットは直接外気とふれるので温度変化が激しく、ドア開閉時の振動もたまごに伝わってしまいます。

夏は麦茶だ、ジュースだ、ビールだと、ドアの開閉回数が多いのでなおさらです。

ちなみに乳牛の夏バテも当然ながらよくあること。そんな時は牛乳の脂肪分が低くなり、いつもより少し薄く感じてしまいます。

暑い季節、毎日のたまごや牛乳がいつもとちょっと違ったら、ニワトリも乳牛も、人間と同じ、生きものだからねえ…と、夏バテの話を思い出してみてくださいね。

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