平成28年熊本地震では大きな被害が発生しました。食を支える生産県でもある熊本。このコーナーでは、熊本の産直産地やお取引先の今と生協の活動をお伝えしていきます。あわせて、今も復興へと歩み続ける東北など、全国のとりくみもご紹介します。

 

みんなで一歩ずつ前に進んでいます

熊本県益城町 九州農産 中川農園(人参)

 

                              エフコープ商品政策課

九州農産は、エフコープに人参やさつまいもを届けてくれている産直産地。中川農園の中川さんは人参の生産者です。
平成28年熊本地震でご自宅が半壊し、倉庫で生活をされていましたが、現在は仮設住宅に移っておられます。

産直産地の状況や生産者の思いを知り商品利用による応援につなげようと、2月3日、地域で活動する区域委員と組合員理事あわせて28名が中川農園を訪れました。

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午前中は、みんなで人参の収穫を手伝いました。
畑の土はふかふか。あらかじめトラクターで土を起こしてくださっていることもあって、すいすいと抜くことができました

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包丁で葉を落として、かごに入れるまで、約1時間収穫作業をさせていただきました。
その後、農園の倉庫前に移動して、交流会を行いました。

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生産者のみなさんに地震発生時からの状況をお話しいただきました(右から九州農産の堤さん、大津町で人参・さといもの生産している生産者坂口さん、中川農園の中川さん)。ご自宅が損壊して倉庫で生活をしたことや、水が出なくて出荷に大変な苦労があったことに加えて、「いつもよりよいものを届けたいと思って生産しています。そのことはみなさんにお伝えしたい」、「災害はどこでも起こります。みなさんもぜひ備えをしてください。そうしていただければ私たちも安心です」等の言葉が印象的でした。

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「はっと汁」の昼食をとりながら交流をしました。はっと汁は、東北の郷土料理。熊本の避難所での炊き出しでも大人気でした。

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この日の朝しぼって準備してくださった「人参ジュース」。水も何も加えず、ジューサーでしぼっただけの正真正銘人参100%です。フルーティーで、さわやかな甘みたっぷりで、大好評でした。

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益城町役場周辺では、損壊した家屋を片付けた更地や赤い札を貼られたままの家屋などを目にしました。中川さんのご自宅のある山裾の地域はもっと被害が大きかったそうです。この写真は、中川農園の人参畑です。左の畝の真ん中あたりからななめ右上に向かってくぼみがありました。地震の影響でくぼみができ、何度も土を入れて直そうとしているそうですが、元通りにはならないのだそうです。

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中川農園代表の中川さん

「みんなと力を合わせて、一歩ずつ前に進んでいきますので、これからも応援、よろしくお願いします」

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採れたての人参

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